プロポーズ

「プロポーズは男性から!」の固定観念で、自分の「結婚したい」を封じるな

  • 更新日:2019/09/24

先週は珍しく真っ向勝負の恋愛コラムを書きましたが、今回もそうしてみます。


ちょうどTwitterで「女性は受け身を崩せず、男性は女性ほど結婚のリミットを気にしないため、男性がプロポーズをしやすくするために”プロポーズの日”があればよいのでは」という提言が流れてきました。


結論からいうと、私は「結婚したい女子は、“女性がプロポーズされるべき”という受け身の姿勢を変えて、相手に意思を確認する」ことを推奨します。そのほうが早い&生産的ですし、自分がしたいことの意思表示ははっきりするほうが自分のためです。また、「プロポーズされる女がイイ女」的な、いわゆるキラキラ女性誌が見せてくる世界観も前時代的だと思っています。


決意を決められたのは、周囲の実例があったから

結婚

私自身も当時の恋人で現夫に対して、最初から「結婚願望がある、付き合う中でNGがでるのはよい。しかしNGと明確にわかったならば即言うべし」という前提を切ってのお付き合いをしていました(文字で書くといかつい)


でも、いざ最後の「結婚」をクローズするための口火を切っていいのか、「待ち」をしたほうがいいのかと悩みました。そんな時に力強かったのは周囲の女友達の言葉です。


「私、結婚したかったからハッキリ言ってたよ。子供欲しいし、いつまでに結婚したいって。それで決められないなら、お互い違うってことだから仕方ないし。自分から「どうすんの?」って聞いたら相手が決めた」

「“子供欲しいの?”って聞いたら、“32歳くらいで子供欲しいな~”とか寝言言ったの。彼30歳なのに。だから、妊活とかの期間考えたら今日入籍してもアウトくらいだからね!?って言った。それでトントン拍子に話が進んだよ」


このように火力強めの話をしてくれたのは、1~2人ではありませんでした。


全員、結婚式では「新郎が新婦にバラ100本でプロポーズ!」的な激烈ロマンチックなエピソードが流れていましたし、それは嘘ではありません。しかし、そこに至るまでにはきちんとした「意思決定プロセス」があり、私はその時初めて「舞台裏」を実感しました。

そして「やっぱりちゃんと聞くのが正義だな」と心に刻んだのです。


不安になると振り回される「恋愛」と「結婚」のエトセトラ

自宅で考える女性

アラサーになってくると、恋愛と結婚がほぼセット売りになっており、「できるのか、できないのか」という自分ひとりで決められない未来について不安になります。


結婚願望がまったくない場合は「そのまま気にせずいてくれ!」という話ですが、多少なりとも結婚願望がある場合は、付き合う相手に対して「その先」をいやでも考えることになります。中でも女子は、多くの人が妊娠・出産・仕事のことも鑑みて「30歳」をひとつの節目として結婚を考えるのだと思います。


過剰に「30歳を過ぎたら終わりだ!20代のうちに結婚していたい!」とのプレッシャーはひと昔前よりは薄れてきたのでは?とは思いますが、そうはいっても節目の「30代開始」の前に「したいと思っている結婚をさっさと終わらせたい」と考えるのは、自然っちゃ自然です。


気にしてないつもりで気になる「男性がグイグイきて結婚」という幻想

プロポーズ

「ゼクハラ」という言葉があるほど、女性の結婚願望の強さと男性のそれは反比例する傾向があります。


ゼクハラに象徴的なのは男女の結婚への意識だけでなく、「言語コミュニケーションではなく、結婚雑誌『ゼクシィ』を置くことで、自分の“結婚したい”という思惑を無言のうちに伝える人が一定数いる」という、女性の受け身の姿勢です。


はっきりと意思を伝えず、察して願望を発動するのは悪手です。なぜなら、自分の気持ちを伝えないことはもちろん、相手の考えを聞きだすということも放棄しているからです。


しかしそれでも「言葉にする」よりも「察して」を発動してしまうのは、結婚について「相手が自分の気持ちを慮(おもんばか)ってプロポーズしてくる」「相手が意思決定してプロポーズしてほしい」という願望があるからです。これらがなぜおこるのかを考えると、「プロポーズは男性から」という思い込みが強いからでしょう。


結婚情報誌やアラサー女性誌に載る「結婚までの道のり」はよくもわるくも「ハッピー」な定型エピソードに溢れています。


● 新郎が新婦に一目ぼれ!強烈なアプローチの末ゴールイン

● ずっと結婚に興味がなかった新郎が、新婦と付き合うことで結婚を意識!めでたくゴールイン

● 3年付き合ってお互い結婚を意識し、お互いの両親に会い、トントン拍子にゴールイン


ゴール!ゴール!!ゴーーーール!!!と、サッカーの実況的に叫びたくなるほどの美しいゴールまでの道筋!「キレイなエピソードだからこそ雑誌に載るんだ」という冷静な自分と「いや、結婚するということは、やはりこのくらいの勢いが……?」的な迷いで脳が混乱します。


そして子供の頃に見たプリンセスものエピソードと少女漫画がここぞとばかりに脳裏を駆け巡ります。シンデレラも白雪姫もセーラームーンも全部運命の相手がいて、求められて結婚しているのでは!?やはり世界はそうなっているのでは!?そもそもその行動も起こせない男なんていらない!私、いまでも幸せだし!!!


脳内は3秒くらいで、「結婚したい」から「頑張ってまで結婚したくない」までに願望をすり替えてきます。しかし、不安や迷いでいっぱいの人間は、「論理的なようで整合性が0」的な言説を瞬時に作り上げるものです。


不安になると気になりだす「呪い」の数々

不安な女性

この「結婚かくあるべし」的なエピソードに不安になっていると、見ないふりをしていた古い価値観が追い打ちをかけてきます。


「女は愛するより愛されるほうが幸せ」

「結婚と恋愛は別」

「男は本命にはきちんと行動を起こす」

「男はプライドの生き物だから、女から迫ると逃げる」

「結婚はタイミング。決まる時にすんなり決まる」


これらのメッセージは要するに「待て、動くな」です。


もう少しきちんというと「相手をその気にさせて行動に導き、何食わぬ顔で “嬉しい、言ってくれるなんて!”という小芝居をうつ」までを「いい女」「結婚できる女」に仕立て上げているとも言えます。これを間違って解釈すると、「ゼクハラ」というハラスメント行動に繋がるわけですね。


結婚はゴールではなくスタート。「意思確認」は夫婦生活に必須スキル

幸せな夫婦

使い古された言葉に「結婚はゴールではなくスタート」があります。でも、まさにその通りで、夫婦生活はずっと「相談、決定、実行」という行動を繰り返していかなくてはなりません。「生活を共にする」ということは、生々しい現実です。つまり、「自分の気持ちの言語化」「相手の意思の確認」ができないと、崩壊しか見えないのです。


恋愛からの結婚というひとつのゴールが、甘くふわふわしたロマンチックなもので終わればそれに越したことはありません。相手が全部お膳立てをしてくれる体制が整っている人はラッキーだと思います。


しかし、「自分が結婚したい」と思う意思を、相手に伝えず、相手の意向を引き出せずにいるのは、どの観点から考えてもよろしくありません。かつ、舞台裏では「自分から意思確認を取りにいった」女たちは結構いるのです。


最初に記載した、女友達の言葉は「でも、男の人のプライドとかを気にしなくてはいけないのかな?」という、私らしくない思い込みを爆破してくれました。「自分から聞けばすべてうまくいく」わけではありませんが、「自分のしたいことを、きちんと相手に伝える」というコミュニケーションの基本を忘れずにいてください。



▼バックナンバー

・目指すもの × 好きなもの × 似合うもの。自分らしさとは「好き」の結晶体である【後編】


・目指すもの × 好きなもの × 似合うもの。自分らしさとは「好き」の結晶体である【前編】


・化粧も、美容も、「誰かのため」なわけじゃない。自分を形作る一部である。


・自分の気持ちを奮い立たせる「化粧品」というお守り


・男に受けたダメージは男で癒せ!?突然の別れが訪れたら、どう這い上がる?


  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

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