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今見るべき!セクシュアル・マイノリティを描いた映画・ドラマ5選

映画・ドラマ

2018年は、同性パートナーシップ条例(同性カップルをパートナーと認め、証明書を発行する、人権の尊重を目的とした条例)をスタートさせる自治体が増加し、勝間和代さんやロバート・キャンベルさんなどの著名人が自らのセクシュアリティを公表するなど、セクシュアル・マイノリティ関連のニュースが取り上げられることが多い年でした。


「セクシュアル・マイノリティ」は、誰にとっても、「自分事」になりえる

しいたけの中華麺

しかし残念ながら、話題になったからといってLGBTを始めとするセクシュアル・マイノリティへの理解が十分に進んだとは言えません。象徴的なのは、衆議院議員である杉田水脈さんによる「同性愛は生産性がない」「生産性がない同性愛の人たちのために税金を使って支援する必要はない」という差別発言でしょう。


こういった差別発言をしてしまう一因は、当事者に対する圧倒的な想像力の欠如でしょう。杉田議員が多数存在するセクシュアル・マイノリティを「生産性がない」と切り捨てることができたのは、「自分の生活にはまったく関係ない人たち」という認識があったからでしょう。ですが、実際にこの世の中には、セクシュアル・マイノリティと一切関わらず生きていく人はほとんどいません。大抵の場合、存在していることに単に気がついていないだけです。


周囲にも必ずいるはずのセクシュアル・マイノリティの存在を見ようとせず、関わらずに生きていこうとすると、自分の子供が同性愛者だったり、親友からカミングアウトされたり、はたまた自分の性的嗜好に揺らぎが出たりしたときに、大切な人や自らを苦しめてしまうことになりかねません。


大切な人や、自分自身が生きやすい社会にするために、全ての人にとって、セクシュアル・マイノリティについての理解を深めることは必要なことでしょう。とはいっても、セクシュアル・マイノリティに関して「お勉強」するとなると、何をしたらいいかわからないという方も少なくないでしょう。ということで今回は、楽しみながらセクシュアル・マイノリティについての理解を深めることができるエンタメ作品をご紹介していきます。


セクシュアル・マイノリティのリアルが垣間見える!名作ドラマ・映画5選

セクシュアル・マイノリティを扱ったドラマ・映画は名作が多い気がします。お勧めしたい作品は多数あるのですが、今回は、私自身が得に好きな作品を5つ紹介させていただきます。


1:映画『チョコレートドーナツ』(ゲイ)

ゲイカップルがダウン症の少年を引き取って育てる話です。同性カップルの子育てというあまりフィーチャーされてこなかったテーマを扱っている、実話に基づいて作られた作品です。泣けます! 2017年には日本でも初めて同性カップルが里親認定されていたことが報じられました。今後同性カップルの子育てについては、理解を深める必要がありそうです。


2:ドラマ『GLEE』(ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルなど)

アメリカのスクールミュージカル・ドラマです。ゲイやレズビアン、バイセクシュアルなど、様々なセクシュアリティのキャラクターが活躍します。実際に演じている俳優の数名が、同性愛者であることを公表していることもあり、セクマイ・フレンドリーなドラマとして知られています。出演陣の歌のレベルが高すぎるので、セクシュアル・マイノリティにさほど興味がなくても、ミュージカル好きなら楽しめます。


3:ドラマ『Lの世界』(レズビアン、バイセクシュアルなど)

ロサンゼルスを舞台にした、女性同士の色恋沙汰をおしゃれに描いた作品です。脚本家のほとんどが実際のレズビアンだということもあって、女性同士の恋愛のリアルな恋話が盛りだくさんです。レズビアンでなくても、「この人なら好きになっちゃう気持ちわかるかも」って思えるほどカッコイイ&美しい女優陣が魅力的です。


4:映画『リリーのすべて』(トランスジェンダー)

世界で初めて性別適合手術を受け、男性から女性に性別を変えた画家リリー・エルベと妻の葛藤と愛を描いた実話に基づいた映画です。男性から女性へと変わっていく夫を、苦悩しながらも支えようとする妻の愛に心を打たれます。リリー役のエディ・レッドメインの演技が素晴らしく、女性の心を持った男性にしか見えません。


5:映画『タンジェリン』(トランスジェンダー)

ロサンゼルスで娼婦をしているトランスジェンダーたちの日常を描いた作品です。主演女優のふたりは、これまで演技経験のなかった実際のトランスジェンダーですが、素人とは思えない自然な演技で、リアリティ満点の作品に仕上がっています。『タンジェリン』は、全編iPhoneのみで撮影された映画、という点でも話題になりました。


さいごに。「普通のゲイカップル」を描いたドラマが日本でも公開予定

しいたけの中華麺

今回は、セクシュアル・マイノリティのリアルを切り取った名作ドラマ・映画を5つご紹介させていただきました。気になったものがあればぜひチェックしてみてくださいね。


日本では、男性同士の恋愛を描いた『おっさんずラブ』(テレビ朝日)が、2016年末に放送され、人気を博しました。また、今年(2019年)春には、ゲイカップルの同棲と料理をテーマにしたドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京・原作はよしながふみの漫画)が放送予定です。


『きのう何食べた?』は、「ゲイカップルの苦悩」ではなく「男性同士の普通のカップルの日常」を描いた作品です。今後、日本でもこういった、セクシュアル・マイノリティの恋愛や結婚・子育てなどを特別視しないエンタメ作品は増えていくでしょう。そういったフラットな視点を持った作品たちは、誰にとっても生きやすい社会の実現に一役買うことになるでしょう。



▼バックナンバーはこちら

・LGBTだけじゃない!意外と知らないセクシュアル・マイノリティ10種類

・「〇〇くんって、ゲイっぽいよね」って言ったことありますか?

・アメリカで「フェミニスト」がクールになりつつある時代。日本は?

・「彼って草食系男子かも」と思ったことがある人、集合!

・最新版!ディズニープリンセスが示す「女の幸せ」とは?

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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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