自分磨き

「本当にやりたい仕事を見つけたい!」は逃げているだけ?

本当にやりたい仕事

これはあるカフェでの会話です。


A「今、部下が何人かいるんだけど、その中のひとりがこの前、辞めたいって言ってきてさ」

B「そうなんだ、大変だね」


A「それでさ、その子にどうして辞めたいの?って聞いたんだよね。何て答えたと思う?」

B「えー、なんだろう?何て言ったの?」


A「『今の仕事が、私が本当にやりたいことなのかわからないんです』だって!」

B「何それ?」


A「でしょ?だからついつい説教しちゃったよ。」

B「わかる!それで、何て説教したの?」


A「もうそんなこと言っている年齢じゃないよね。それって、ただ目の前の仕事から逃げているだけなんじゃないの?って。」

B「そうだよねー、ただ甘えているだけだよね」


この会話を聞いて、あなたはどう思いますか?


「本当にやりたい仕事を見つけたい!」

こういう話をするとよくある反応が「逃げているだけ」「甘えているだけ」というものです。


だから、悩んでいる本人も「こんなことを考える自分が悪いのかな?」とさらに悩んでしまいます。

でも、これって本当なのでしょうか?


「本当にやりたい仕事を見つけたい!」は逃げているだけ?

逃げているだけ?

「本当にやりたいと思える仕事を見つけたい!」

この欲求は、目の前の現実から逃げたいから生まれるものなのでしょうか?


実は違います。

この欲求は、仕事や将来のことを真剣に考えているからこそ沸き起こるものなんです。


仕事を「生活のために仕方なく」とか「結婚までの腰かけ」みたいに考えている人には起こらない欲求なんです。


仕事をすることに前向きで、「成長したい!」と考えている人。

こんな人が今やっている仕事に違和感を覚えると「このままでいいのかな?」と不安に襲われます。

そうすると、「この仕事って私が本当にやりたいことなのかな?」と悩むようになるのです。


では、仕事に違和感を覚えるのはどんなときなのでしょうか?


仕事への違和感の正体は「自己概念」

仕事への違和感

キャリアに関する理論家であるスーパー(Super,D.E.)によると、人は誰でも「自分ってこういう人間だよね」という自己イメージを持っています。


もちろん、仕事についても自己イメージを持っています。 

例えば、こんなものです。


・私は、企画を考えるのは好きだけど、細かい作業は嫌い

・私は、人と話をする仕事がしたい

・私は、プレゼンが得意

・私は、この分野でずっと仕事をしていきたい

・私は、自分と同じ悩みで苦しんでいる人を助けたい


このように自分が得意なことから、好き嫌い、価値観に至るまで幅広いイメージになります。これを専門用語で「自己概念」といいます。


そして、人は無意識にこの「自己概念」に合った仕事を求めます。


だから、「自己概念」に合っている仕事をしていると満足感を感じます。でも逆に、「自己概念」と仕事の内容がズレていると、違和感を覚えるのです。


つまり、自分の「自己概念」、言い換えると「自分の興味や価値観にあった仕事」を見つけると、「本当にやりたい仕事がわからない」という悩みは解消できるのです!


でも、実はこれが簡単ではないんです。

それは「自己概念」には自覚しているものと、自覚していないものがあるからです。


自覚している「自己概念」と仕事にズレがあれば、「この仕事は違う!」とすぐにわかります。


でも、自覚していない深層心理にある「自己概念」と仕事にズレがある場合。

これは「なんとなく違う気がする」という違和感は覚えるのですが、確信がもてません。

そして、自分が本当にやりたい仕事がよくわからない、という悩みを抱えることになるのです。


では、自覚していない「自己概念」を知るにはどうすればいいのでしょうか?


自覚していない「自己概念」を知る方法

自己概念

そもそも自覚していない「自己概念」はなぜ生まれるのでしょうか?


人は成長するにつれ、自分の感情をコントロールして、我慢することを覚えます。

そして、就職して仕事を始めると自分の感情を押し殺し、我慢しながら働くことを強いられることが多くなります。


この自分を押し殺す程度が強く、そして長くそれが続くほど、自分の心の声が聞こえなくなっていきます。

そうすると「自己概念」も心の奥深くに追いやられて自覚できなくなるのです。


だからもし、あなたが「この仕事って私が本当にやりたいことなのかな?」と感じているのであれば、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。


具体的には、仕事をしながら「今、自分は何を感じているのかな?」と自分の心と向き合うことを習慣にしてみてください。


・こういうことをやっているときは、楽しいor苦しい

・この仕事は、好きor嫌い

・こういう人と一緒に、働きたいor働きたくない


こんな感じです。

そうすると、だんだんと自分の「自己概念」が見えてきます。

これが「本当にやりたい仕事」を見つけることにつながるのです。


「本当にやりたいと思える仕事を見つけたい!」

こんなことを話すと「逃げているだけ」「甘えているだけ」と言われるかもしれません。

でも、そんな声は気にせずに自分の心の声と向き合ってみましょう。


きっとあなたが「本当にやりたい!」と思える仕事を見つけるきっかけを掴めますよ。


参考文献:「新版 キャリアの心理学」 渡辺三枝子 編著 ナカニシヤ出版



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  • 浦田大暁(キャリアコンサルタント/中小企業診断士)

    1977年生まれ、静岡県出身。「このまま今の仕事を続けていていいのかな?でも本当にやりたいことがわからない…」 こんな悩みで苦しんでいる30代を支援する、やりたい仕事探し専門のキャリアコンサルタント。

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