自分を好きになる

変身に必要なのは決意。「自分を好きになる」というゆるふわじゃ弱い。

  • 更新日:2019/10/13

10月テーマは『変身』なので、様々な角度・深度で書けるテーマなのですが、ちょっと重め鋭角をえぐる形で書いてみようと思います。


今、私は現状に不満があるかというとないです。心から渇望するように「変わりたい!」と思うよりも、「●●だったらいいな~」「もっと●●にならないかな~」というWANTの願望ばかりです。


この内容は「石油王になりたい」「油田欲しい」「石油利権がふってきてほしい」などの非現実的な思考停止のつぶやきから、「あと3キロ痩せたい」「転職したい」「英語能力を上げたい」的な自分のちょっとした努力によって叶うものまで様々です。


基本的には、自分のちょっとした願望をどう叶えるのかが、結果として自分の「変身」に繋がるのですが、皆さん覚えがあるように、この「●●だったらいいな~」というゆるふわの願望だけで、人は動かないのです。


そこはかとなく漂う「なにかを変えたい」という願望

変身願望の女性

安定した日常が続いていると、ふと「変わりたい」という気持ちがわくことがあります。代り映えのない日常から脱し、「これ」というものに集中してリソースを投下し、結果として「変わる」というのは、成し遂げると気持ちがいいし、アドレナリンも出ます。


しかし、なんとなく、今の自分じゃイヤだ……とぼんやり思っている程度では、「変身」という大技は成し遂げられません。人間にとってポジティブだろうがネガティブだろうが変化はストレスです。生活をがらりと変えるストレスを乗り越えなくても、今の日常は続くし、そこそこの満足は得られます。そうなると「まぁいっかー」と放りなげるもの。


人が心底「変わりたい!」「変わってやる!」と決意するときは、なにかしらのショックがあったときや、現実に打ちのめされた時です。「なりたい自分」という、自分の中での自分のレベルを上げるためには、「まぁいいかな」というゆるい気持ちを打ち砕き、「変わる」という意思のもと不断の努力を続けるしかありません。


「ありのまま」は取扱い注意

女性のんびり

「不断の努力」という超ストロングワードが出るくらい、「変身」を遂げるのは大変なことです。しかし、変身なんてする必要がなければしなくていいし、自分を変えるなんてこともしなくてもいいんです。


この「してもしなくてもいい」という種類のものは、本当に難しい。最初に述べたように、変化はストレスなので、体と心が「いやだー!」と拒否反応を示して「まぁいいかな、今でも楽しいし」という方向に向かうのは自然の摂理だからです。


そして「変えたい!」と自分の中で決意しても、誘惑は無限にあります。強度な自己責任論の横には、自己肯定感を高めるための「ありのままの自分を愛せ」教も蔓延しています。


自分を愛して認めることは確かに大事です。自尊心がなければ、どんなに劇的に変化しても、達成しても「もっともっと」と何かを渇望する「変身お化け」になりかねないから。


しかし、この「まず自分を好きになりましょう」「ありのままの自分を愛しましょう」という言説は、「変わりたい!」というモチベーションを邪魔するハードルであることは間違いないし、本来「変わったほうがいい」自分のマイナスな性質を「まぁいいか」で済ます原因にもなりえるからです。


何かとハサミは使いよう……ではないけれど、様々なメッセージはその切り取り方や受け止め方によって「奮起するためのきっかけ」にも「出鼻をくじく憎いやつ」にもなるわけです。


ゆるふわ無用。今の自分は「仮」くらいの気持ちでいこう

女性と道

今の自分を卑下したり、必要以上にダメだといじめる必要はないし、自分のことを嫌いになることもしなくていい。だけど、なんとなく今の毎日に満足できず、なんとなくしっくりこないなら、何かを変えるほうに振り切ったほうが絶対にいい。


なぜなら、「不満はないけど満足はしていない」状態は、毒のようにじわじわと広がって、最初は若干ポジティブだった気持ちが「まぁいいかな(満足しているし)」から「まぁいいかな(こんなもんだし)」に変わり、自尊心を削りだすからです。


「今の姿は仮の姿。本当の私になるためには修行が必要」といったストーリーに陶酔するくらいのほうが変身するにはもってこいです。


とにかく何かを変えたい!と思ったら、すぐでる「変化」をチョイスせよ

ヘアカット

人は変わろうと思うとバンっと化けます。「気持ち」というあいまいなものを前提にするのはズルい気もするけれど、人間は心の向きひとつでまったく別物になるというのもまた事実です。


肌や顔立ちや体型、まとうオーラが気持ちひとつで変わっていくのは、自分でも周囲でも見たことがあります。だけどその領域にいくためにはトコトン現実を突き付けられて乗り越えるしかないのもまた事実。


私の記憶で一番「変わる」を体現していた友人は、離婚きっかけにビジュアルも仕事もばん!っと変えて、今まで「なるようになる」的に泳がせていた事柄を、全部自分で決定して掴み取るスタイルに変更していました。離婚はおおごとだし、そうそうマネができる話でもないですが、なにかしらショックなできごとがあったときに、「なにくそ!」と思う気持ちは人を思いっきり奮い立たせたりもします。


離婚はそうそうできないけど「変えたい」と思うなら、手っ取り早いのは断捨離とヘアチェンジです。手っ取り早くないけど有効なのは引っ越しです。


断捨離でいらないものをバンバン捨てて部屋をすっきりさせ、できたスペースにずっと欲しいと思っていた家具を入れると、達成感と「好きなものに囲まれる」という生活が手に入り、心機一転できます。


また、ヘアチェンジも手軽なリセット方法として有効です。バッサリ切る、思い切った色にする……ができなくても、美容院という場所に出向いて自分の身なりを整えるという行為は「しゃんとしよう」という気持ちのきっかけになります。


そして、まったくもって手っ取り早くないものの「別物」になりたい時は、引っ越しは有効です。自分がイメージする自分のための街、家を選んで、身の回りのものを整理して、新しい家に迎えられるという行為は大がかりながら「変身」を叶えてくれます。


変わりたいという気持ちだけ先走って「何をしていいかわからない!」と混乱した時は、手軽なものから大がかりなものまで自分の「変わりたい度合い」と相談しながら実行しましょう。 私は引き続き、脂肪という名の服を脱ぎ捨てて細い自分に出会うために鋭意がんばります。



▼バックナンバー

・自分の気持ちを奮い立たせる「化粧品」というお守り


・男に受けたダメージは男で癒せ!?突然の別れが訪れたら、どう這い上がる?


・「プロポーズは男性から!」の固定観念で、自分の「結婚したい」を封じるな


・増えた体重で受けるダメージに負けない!三十路越え女子のダイエット論


・異国で出会った別の自分を取り込んで、変身する。自分updateのお話。


  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag