友人関係

気を遣う人は「私にも気を遣ってよ」と相手にも要求している

  • 更新日:2019/10/15

「そんなに気を遣わなくても」とよく言われる方です。


私は、友達との待ち合わせに遅れることはほとんどありません。ご飯屋さんで席に着いたら、全員分のお箸とお皿を取り分けます。メニューをざっと見てから原価率が低く、なるべく店の利益になりそうなものを選んで注文します。


外食では、お酒を積極的に飲みます。お酒の方が食事よりも利益につながると知っているからです。店員さんの顔色を見て、疲れていそうなら火入れをしなくてもいい楽なおつまみを頼みます。料理が出たらなるべく早く食べて帰り、回転率を上げようと努力しています。


それが当たり前だと思っていたので、気遣いをしているつもりなんてありませんでした。むしろ、「美味しいご飯を料理してもらっているのだから、これくらい当たり前でしょう」と思っていたのです。


友達にイラっとして、気づく自分の身勝手さ

食事

そんなある日、友達とご飯を食べました。彼女はお酒を全く飲まず、ご飯も小食。それでは商売あがったりだと、私はお店を気遣ってお酒を多めに頼みました。しかし、酔いすぎたのでお水が欲しい。


そこで友達がすかさずお水を頼んでくれようとしたのですが、とっさに「あ、ウーロン茶にして。そうしないとお店が飲料にお金を取れないから」とお願いしました。


そこで友達から「本当に飲みたいのはお水なの? ウーロン茶なの?」と聞かれて、そりゃ、本当に欲しいのはお水だよ……と思ったとき、はっとしたのです。私はいったい、何のために友達と時間を過ごしているんだろう?


気遣いができる自分は、他人にも気遣いを求めてしまう

イライラする女性

私は「友達と楽しい時間を過ごす」という目的を完全に失していました。問題はそれだけではありません。


これまで、回転率で利益を上げるタイプのお店でダラダラ居座る友達にイライラしていました。予約したお店に遅刻する友人へ内心ムカっときていました。「お店の人は予約時間から逆算して料理を準備しているのに!」と。


しかし、食事の目的はお店に尽くすことではなく、目の前の人と美味しいものを食べることです。私は自分がお店に気遣えるいい人でありたいがために、友達へ身勝手な怒りを抱いていたのでした。


気遣いの副作用を知ったうえで、適度な気遣いを楽しもう

人間関係

気遣いができるのは、素晴らしいことです。しかし「気遣いができる自分」でいようとすると、他人の気遣い不足にもイライラします。私の前夫も気を遣うタイプで、たとえば美容室ではスタイリストさんと話をしすぎないよう調整していました。きっとスタイリストさんは他のお客さんと話して、疲れているだろうから……とのことです。


ですから私がヘアケアの話題でスタッフにおだててもらい調子に乗ったときなどは、横で「あの程度のこと、店員さんは知っているだろうに。わざと分からないふりをして、お前をヨイショさせて、なんて恥ずかしいマネをするんだ」と激怒していました。


彼はバー通いも趣味でしたが、バーテンダーさんの記念日には高いシャンパンを入れてお店の売上に貢献し、とても好かれていました。その一方、バーでの振る舞いが未熟な人を許せませんでした。


気遣いができる人は、周りから愛されます。そして同時に、気遣いができない人を許せなくなります。これはもう、薬を飲んだら副作用がついて回るようなものです。気遣いを辞めろとは言いません。ただ、副作用を熟知していないと、心が狭くなるのです。


気遣いは、やめられません。これはもうクセのようなものです。しかし気を遣う人、遣われる人、お互いがハッピーでいるためにも「適度な気遣い」で他人にイライラしないようにしたい。自分が心の狭い人間だからこそ、自戒を込めたメッセージです。



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  • トイアンナ

    外資系企業で消費者インタビューを経験後ライターとして独立。500人超のヒアリングから女子の楽しさも悲しさもぎゅっと詰め込んで文章にしています。現在はアラサーの恋愛とキャリアを中心に多くの媒体で連載中。

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