働く女性

仕事における女性の活躍を推進する法律って知っていますか?

  • 更新日:2019/10/02

仕事における女性の活躍を推進する。これは今、国が力を入れて進めている政策です。

そして、その基本法が「女性活躍推進法」です。2019年6月にその法改正も公布されました。あなたは知っていますか?

「いやぁ~、全然知らない……」という人も多いと思います。

なので、今回はこの法律についてご紹介したいと思います。

女性が活躍しやすい会社で働きたい!と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。


女性活躍推進法とは?

歩く女性

女性活躍推進法は、2016年4月1日からスタートした比較的新しい法律です。この法律では、国・地方公共団体と労働者数301人以上の大企業は、次のことを行うことが義務となっています。


(1)自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析

①採用者に占める女性比率、②勤続年数の男女差、③労働時間の状況、④管理職に占める女性比率の4つの状況把握は必須で、その課題を分析することが義務づけられています。


(2)行動計画の策定、社内周知、公表、届出

上記の結果を踏まえて、女性の活躍推進に向けた①行動計画の策定、②労働者への周知、③外部への公表、④労働局への届出を行うことが義務づけられています。


(3)自社の女性の活躍に関する情報を公表

法で定められた情報公表の項目の中から1つ以上を公表することが義務づけられています。

項目には、次のようなものがあります。

・女性労働者の割合

・採用者に占める女性の割合

・女性管理職の割合

・育児休業の取得率

・有給休暇の取得率

・残業時間の月平均

・勤続年数の平均


えるぼし認定

女性の活躍推進の状況などが優良な企業は「えるぼし」という認定を受けることができます。つまり、「えるぼし」の認定を受けている企業は、女性の活躍に積極的だといえます。

この「えるぼし」には3段階あります。次の5つの認定基準を満たす項目数によってランク付けされます。


①男女別の採用における競争倍率が同程度であること

②勤続年数の男女差が基準以下であること

③残業と休日労働の合計が月平均45時間未満であること

④女性管理職の割合が基準以上であること

⑤女性の非正社員から正社員への転換など定められた項目の実績があること


<えるぼしマーク>

えるぼしマーク (引用:厚生労働省 「えるぼし」認定について)

女性が活躍しやすい会社で働きたい!という人は、この「えるぼし」認定があるかをひとつの目安にするといいでしょう。


女性の活躍推進企業データベース

女性の活躍

ここまでは、女性活躍推進法の概要とえるぼし認定について見てきました。では、女性が活躍しやすい会社で働きたい!と思ったときに、その会社を探すにはどうすればいいのでしょうか?

そのために作られたのが「女性の活躍推進企業データベース」になります。

このデータは厚生労働省のサイトから確認できます。


現時点で1万社以上がデータを公表しています。公表されているデータは、前述の「(3)自社の女性の活躍に関する情報を公表」のところで紹介した項目を中心に13項目になります。えるぼし認定があるかも確認できます。


また、サイト内で次の項目で企業の検索を行えます。

・企業名

・業種

・企業規模

・都道府県

・認定別

・データ別

・キーワード


求職中や転職を考えている人、就活生などは「女性が活躍しやすいか?」という軸で会社を探してみるのもひとつの選択肢です。ぜひ利用してみてください。


2020年以降の法改正の内容

2020年以降の法改

ここまでは、現在の女性活躍推進法とそれに関連した内容をご紹介してきました。ここからは、女性活躍の今後の話になります。

女性活躍推進法の改正が2019年の6月に公布されました。その内容は次の3点です。


(1)対象企業の拡大

行動計画の策定・届出と情報公開の義務を労働者数101人以上の企業に拡大する。

これは2022年6月4日までに開始される予定です。


(2)労働者数301人以上の企業の情報公開項目の追加

①職業生活に関する機会の提供実績

②職業生活と家庭生活との両立のための雇用環境の整備実績

の各区分から1項目以上を公表することを義務づける。

これは2020年6月4日までに開始される予定です。


(3)プラチナえるぼし(仮称)の創設

えるぼし認定より高い水準の取り組みをしている企業をプラチナえるぼし(仮称)として認定する。

これは2020年6月4日までに開始される予定です。


まだ、少し先の話ですが、さらに女性活躍が推進されていくことが予想されます。

女性活躍推進法は、あくまで行動計画の策定やデータの公表を定める法律です。なので、実態はどうなの?というところもあります。でも、女性が活躍できる取り組みをしている企業を見つけるひとつの参考資料にはなります。


最後に女性活躍のためのサイトがいくつかありますのでご紹介します。参考にしてみてください。


・女性活躍推進法「見える化」サイト(内閣府)

・女性の活躍・両立支援総合サイト(厚生労働省)

・仕事と育児カムバック支援サイト(厚生労働省)



参考サイト

「女性活躍推進法特集ページ」(厚生労働省)



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  • 浦田大暁 (キャリアコンサルタント/中小企業診断士)

    1977年生まれ、静岡県出身。「このまま今の仕事を続けていていいのかな?でも本当にやりたいことがわからない…」 こんな悩みで苦しんでいる30代を支援する、やりたい仕事探し専門のキャリアコンサルタント。

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