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選択肢が多いことが幸せとは限らない?マッチングアプリ 使用上の注意

女性を幸せにする本

マッチングアプリ 、使ったことありますか?


現在日本では、ティンダーなどの軽めのアプリから、ユーブライド、ゼクシィ縁結びなどの婚活目的のアプリなど多種多様なアプリがリリースされており、マッチングアプリ 戦国時代に突入してきた感があります。


アメリカは日本よりもオンラインでの出会いに対する抵抗や悪いイメージが少ないらしく、結婚した夫婦の3人に1人は、出会い系サイトやマッチングアプリ 、SNSなどのオンラインを通して出会っているといいます。


さて、マッチングアプリ の普及によって、普通に生活していたら出会うことのないような人と気軽に繋がれるようになり、これまでの時代にないほど多様な選択肢から「誰とデートするか」「誰と付き合うか」を選べるようになりました。


選択肢が増えたことは、一見幸運なことのように思われますが、実は、「選択肢が増えたことによる弊害」も出てきているといいます。今回は、アジズ・アンサリ著『当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学』を参考に、オンラインで出会いを増やすことにどういった弊害があるのかと、マッチングアプリ を賢く利用する方法をご紹介していきたいと思います。


マッチングアプリ ・オンラインで出会いを増やすことの弊害

まずは、オンライン上で出会いを増やすことにどんなデメリットがあるのかを確認しておきましょう。


マッチングアプリ ・オンラインで出会いを増やすことの弊害1:中毒になる

女性ハート

取材したある男性は、ティンダーをどうしてもやめられなくなったという。膨大な数のシングル女性たちにとつぜん近づけるようになって、すっかりハマってしまったのだ。「文字どおり中毒になっちゃって」と彼は語った。「削除しなければなりませんでした」別の女性もこう振り返る。ティンダーに熱中しすぎて、デートに向かう途中も、その相手とうまくいかなかったとき、他にもっと素敵な男性に会えるのではないかと、スワイプして探すほどだったという。(P.155)


マッチングアプリ ・オンラインで出会いを増やすことの弊害2: 最高を求めて不幸になる

選択肢

オンラインでの出会いが普及していなかった時代には、近所に住んでいる人や会社の同僚など、身近な人と付き合うことしか選択肢はありませんでした。ですが、現在では、ネットを通じて、多数の男女を比較し、「ベストな」選択を行おうとすることが可能になりました。


選択肢が増えることによって、自分により合いそうな人が見つかる可能性も増加する、というのは喜ばしいことです。ですが、選択肢が無限にあるように感じて、「最高のひとり」を見つけ出そうとすることによって、逆に幸せを感じにくくなってしまうケースもあるといいます。


シュワルツ(※1)の調査と、ほかの社会科学者たちによる多くの研究成果によると、選択肢が多くなるほど満足度が下がり、選択すること自体が難しくなる場合さえあるという。(P.169)

※1 心理学教授バリー・シュワルツ


我々が、選択肢を最大に与えられている世代だとすると、意思決定には何が起こるのだろうか。シュワルツの論理によれば、我々は〝最高〟を求め、それどころか運命の人を探してもいる。見つけることは可能なのか? 「最高の人を見つけたと思うまで、何人に会わなければならないのでしょう?」シュワルツが問いかける。「その答えは、ありとあらゆるすべての人です。そうでなければ、どうやってその人が最高だとわかるでしょう? 最高の人を探しているなら、それこそ完全なる不幸に至る道です」(P.174)


職探し中の学生たちのように、もし何もかも望みどおりの〝夢の人〟を思い描いているとしたら、インターネットなどで恋の相手の候補が無限に広がったことで、その夢の人が現実に存在するという錯覚に陥るのではないか。そうなると、それ以外で手を打てるだろうか。(P.175)


マッチングアプリ ・オンラインで出会いを増やすことの弊害3:実際に会う前に消耗する

待ち合わせ

マッチングアプリ は、実際に会う前にメッセージのやりとりをする必要があります。


ですが、メッセージのやりとりの最中に面倒になってフェイドアウトしたり、ちょっとしたやりとりで「合わない」と判断してしまったりすることで、「やっぱりネットでの出会いは疲れる」とデートをする前から疲れきってしまう人も多いといいます。


さいごに。マッチングアプリ を利用して幸せになるためには?

これまで、マッチングアプリ を利用することに伴う弊害についてご紹介してきました。


では、どのようにマッチングアプリ などのオンラインでの出会いを活用すれば良いのでしょうか?


著者は、「オンラインの出会いを紹介サービスと割り切り、だらだらとメッセージのやりとりをして消耗せずに、いいと思う人がいたらデートに誘ってみること」「恋人候補はほかにもいる、と最高を目指して目移りせずに、目の前の人とじっくり向き合い、複数回デートしてみること」を推奨しています。


デート

僕がさかんにデートしていた頃、バーで出会った女性がいた。どういうわけか、メールでの会話が立ち消えになり、最初に会ったきり再会しないままになってしまった。何年もしてから、共通の友人のパーティーでばったり会い、とても仲良くなった。なんてバカだったんだろうと思った。なぜこんなすばらしい人をちゃんと追いかけなかったんだろう、と。


この本を書いた今、その理由がわかる気がする。おそらく、ほかの選択肢を追いかけるのに忙しかったせいだ。(略)僕がこうしたエピソードから学んだのは、画面上でどんなにたくさんの選択肢があるように見えても、その向こうにいる人間を見失わないように気をつけなければならないということだ。デバイスを相手に何時間も過ごして、ほかにどんな人がいるかを探すより、実際の人間を知ろうとする充実した時間を送るほうが、幸せというものである。(P.336-337)


「ほかにもっといい人がいるはず」「会うのがめんどうになったからブロックしよう」と一つひとつの出会いを軽んじていると、「一回会っただけではわからない自分にぴったりの誰か」との出会いを逃してしまうことになりかねません。


やみくもに出会いの数を増やすのではなく、一人ひとりときちんと向き合う方が、人との出会いに対する満足感と幸福度は増すのではないでしょうか。



今回ご紹介した本

『当世出会い事情――スマホ時代の恋愛社会学』

著者:アジズ・アンサリ

出版社:亜紀書房




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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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