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出産はゴールじゃない。産後「自分の人生を犠牲にした」と感じないために

女性を幸せにする本

「子供が欲しい」と妊活に励んでいる方にとって、妊娠・出産はひとつのゴールでしょう。ですが、実際には、出産した直後から、子どものいる生活はスタートします。


とくに女性は、妊娠・出産による体の負担は大きく、仕事にも制限をかけざるを得ないことが多いため、「自分を犠牲にして子育てをしている感」を強く感じてしまう人も多いようです。そうなると、望んで授かった子どもも可愛く思えなくなってしまいかねません。


また、産後クライシス(出産を機に夫婦関係がギクシャクしてしまう・または崩壊してしまうこと)、という言葉もあるように、産後は夫婦関係が変化しやすい時期でもあります。



夫婦関係がギクシャクしてしまうのは、夫側が妻の身体の変化やストレスに気が付いておらず、出産前と同じ生活を期待していたりすることに起因しています。


現在、産後サポート会社の代表をされている渡辺大知さんも、産後の妻の精神的・肉体的ストレスに気が付いていなかったひとりだと言います。今回は、渡辺大知さん著『産後が始まった!』を参考に、産後に夫婦間ではどういった問題が起こり得るのか、を事前に予習しておきましょう。


【産後に起こり得る問題1】出産・育児について「自分だけが犠牲になっている」と感じてしまう

疲れた母親

先日、生後1歳の子どもを持つ友人とお茶をしたのですが、「こんな風に子供と離れていられる時間は1年ぶり。こんなオシャレなカフェでお茶できるなんて嬉しい」とやけにはしゃいでいました。カフェ巡りが好きで、出産前は週末必ずカフェの開拓に行っていた彼女ですが、出産後はどこに行くのも子どもが一緒で、「カフェ巡りをしている余裕なんてなかった」と言います。


子どもを産むということは、自分のしたいことを最優先にはできなくなる、ということでもあるのでしょう。


「親になる」とは、どういうことなのか、考えたことはありますか? それは、「家族のために自分の一部を犠牲にできる」ことなんだと思います。この一部には、物やお金や空間のほかに、時間と将来という目に見えない大きなものもウェートを占めているように感じます。もちろん、「犠牲にする」といっても、必ずしもネガティヴな意味ではなくて、本来は「投資する」が正しいのでしょう。ただ、それは子育てがひと段落したあとに思えるのであって、日々育児に翻弄されている親にしてみると、「捧げている」気持ちで、我が子に接していることが多いのではないでしょうか。(P.60)


また、現代は「イクメン」を自負する夫は増えつつあるものの、女性の「出産を機にキャリアダウンしてしまった」「感謝も給与もない家事・育児の責任を任せられ、いつまで続くのかも分からない」といった「犠牲になることの苦しさと焦り」を理解できている夫は少ないといいます。


残念ながら、妻の「犠牲にする」感覚を理解できる夫はまだまだ少ないようです。(略)夫は自分が出産できるわけではないし、人生で出産に匹敵するくらい、働き方やライフスタイルが大きく変わることはほとんどないので、妻の焦りには気づきづらいからです。(略)妻の持つ「時間や将来を犠牲にする」感覚を「投資」に替えるのは、夫が妻の感覚を理解することから始まるのだと思います。(P.61)


「私だけが犠牲になっている」と感じることのないよう、出産・育児にまつわるストレスや葛藤をパートナーに伝え、理解してもらえるような関係を作っていく必要がありそうです。


【産後に起こり得る問題2】夫が育児を「手伝う」気分でいる

夫家事

共働き家庭なのに、夫から「家事を手伝うよ」と言われてイラついた、という話はよく聞きます。ふたりで分担するべき家事を、「お手伝い」感覚でいる男性は未だに多いようです。育児に関しても同様の問題があります。


男性によっては、「妻は専業主婦だから育児も任せていい」と考える人もいるようです。専業主婦は家事を全般的に引き受けるポジションであって、育児まで丸投げしていいという道理はないのですが、「家にいるから」という理由でワンオペ育児化してしまっている家庭も少なくないようです。


沐浴やオムツ替えはしてやるけど、あやしたりねかしつけたりは自分の仕事ではない、と多くの男性は思っているのではないでしょうか? そこまでではないとしても、「自分の得意分野ではないからやりたくない」ぐらいは、思うこともありますよね。男性はとかく、終わりの見えない(もしかしたら終わらないかもしれない)作業が苦手です。必ず泣き止ませられる・寝かしつけられる、とわかっていれば別ですが、その保証がない労働に対しては、「終わらなかった場合の無力感」を考えると消極的。(略)ただ、これを毎日何度もやらなければいけない妻が、どれほど重労働を強いられているかは想像してみるべきです。(P.107)


渡辺大知さんは、「出産後の女性の体と心の痛み」を男性に知ってもらうための父親学級も開催されるなど、非常に意識の高い方です。ですが、そういった意識の高い男性ですら、「男性はとかく、終わりの見えない作業が苦手(女性だって苦手ですよね)」「どれほど重労働を強いられているか想像してみるべき(寝かしつけも夫婦でするべき、とは言い切らない)」としか言わない、というか言えないのが、現代の日本の男性の育児参加のレベルなのです。


出産後に夫にイライラしないためには、出産前から、一緒に育児をしていく、という意識を醸成していく必要があるでしょう。


さいごに。幸せな子育てをするために、出産・産後にまつわる男性心理を知ろう

夫婦関係

子供が生まれてくるのを楽しみにしている時間は幸せでしょう。子供の成長を日々感じられることも、このうえない喜びだと思います。


ただし、出産・育児について夫婦でしっかりコミュニケーションをとっておかねければ、夫婦関係が悪化し、「私だけが犠牲になって子育てしている」という気持ちになってしまいかねません。


『産後が始まった!』では、産後の女性の気持ち、産後の夫婦関係を改善する方法などが、男性視点で描かれています。妻の出産にともなう男性心理を知ることができる一冊なので、出産を控えている方は参考になる部分も多いでしょう。



今回ご紹介した本

『産後が始まった!』

著者:渡辺大地

出版社:メディアファクトリー




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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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