映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

【モトーラ世理奈×西島秀俊】2人のメンタル回復術は?  映画『風の電話』インタビュー[後編]

  • 更新日:2020/01/18

 1月24日に公開される、岩手県大槌町に実在する天国と繋がる電話=“風の電話”をモチーフにした映画『風の電話』に出演されるモトーラ世理奈さんと西島秀俊さんへのインタビュー。【後編】では撮影中のエピソードとお二人のストレス解消法などについて伺いました。

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“生きる”ということを、お互いに渡しあった(モトーラ)

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

──ハルが岩手を目指す途中で色んな人に出会いますが、その中で一番長くいるのが西島さん扮する森尾でしたが、森尾にとってハルはどういう存在だったと思いますか。


西島: 同じ様に家族を、故郷を失って、帰る場所も失って、もう生きていけないんじゃいかっていうほどの深い悲しみを抱え、悲劇を経験した者同士ですよね。だから、森尾もハルと出会うことで、森尾の中では震災で止まっていた時間がもう一度動き出す切っ掛けになっているし、ハルにとっても他の人たちと出会うことで失っていたものを取り戻す……生きようと思っていくのかなって思うんです。つまり、お互い一番強い影響を与えあっていく存在だったと思います。

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

──モトーラさんはハルにとって森尾はどういう存在だったと思いますか。

モトーラ: ハルも森尾と出会うことによってちょっとずつ、この人となら同じわかるモノがあるんじゃないかって思ったから、一緒の行動を取っていって、結果“生きる”ということを教えてもらったんだと思うんです。生きるということを、お互いに渡しあった……という感じなんだと思います。


──「生かされる」ってそういうこのなのかもしれないですね。さて、今回は長回しが多い現場だったようですね。

西島: 他の現場の長回しとは全然違っていて。基本、台本が無いので“間”はいくらでも取っていいですし。だから、そこで生まれる緊張感もまた全然違いましたね。


──モトーラさんは、ラストで風の電話を掛けるシーンは12分余りの長回しの中でお芝居をされていましたがいかがでしたか?


モトーラ: あのシーンはずっと私の中でも気になっていたんです。セリフも決まっていなかったので、ものすごく不安もあって……緊張していました。カメラが回り始めたら、そこで自分が感じて思い付いたままの言葉を発した……という感じでした。


あえてあまり距離を詰めずに……(西島)

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

──作品としてはシリアスな現場だったと思うのですが、撮影中の雰囲気はいかがでしたか?

西島: 最初にモトーラさんに会った時にちょっと特殊な現場だったし、リラックスできるように何か話した方が良いのかなって思ってちょっと話したりしたんですけど、すぐに全くその必要はないなって。モトーラさんはこの現場で何が一番大事で自分が何をやんなきゃいけないのかってことがハッキリわかっているんだなって感じました。距離を詰めなきゃいけない時は全力で詰めますけど、今回は全く気を遣わなかったですね(笑)。


──劇中では二人が出会った最初の頃は、お互いが人見知りじゃないですが、ちょっと距離がありましたが……。

西島: そうですね。ちょっと反発しあっているというか、お互い近寄らないというか。そこは二人とも、誰かと一緒にいるというよりは、孤独な一人の人間なんで、あえて距離をあまり詰めないままで全然いいんだなって思いました。


モトーラ: 私的にはちょっと話した方が良いのかなって思ってはいたんですが(笑)。劇中での森尾との関係そのままって感じでしたね。

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

──そうだったんですね。ちなみに、西島さんは大の甘党ということで、現場ではスタッフや共演者とのコミュニケーションを作るために“西島カフェ”なる場を設けると伺っていますが、今回の現場ではいかがでしたか?

西島: 今回は撮影中ずっと移動している感じだったので、特別そういう場を設けることはなかったです。差し入れは現地で仕入れて入れさせてもらったので、何か特定の甘いモノというのはなかったかな。


落ち込んだときの回復法は温泉(モトーラ)

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

──今回の映画に出てくる風の電話は“自己回復を呼び覚ますセラピストのいないセラピー”ですが、お二人が落ち込んだりしたときの回復法を聞かせて下さい。


西島: この仕事をしている人、それこそ今回共演させてもらった西田敏行さんといった先輩方や同じ俳優仲間、全く違う職業の昔からの友達とかに話をする中で、ちょっとまた頑張っていこうって思ったりしますよね。とにかく、人と話すことですね。


──例えば、スポーツをされるとか映画を観に行く……ということはされないんですか。

西島: もちろん、そういうこともありますけど、やっぱり、一番迷ったり悩んだりしたときは人に話して相談に乗ってもらったり、助言をもらう……というのが大きいですよね。

モトーラ: 私の場合は温泉ですね(笑)。


──温泉ですか!?(驚)

モトーラ: 気軽に行くときはよくスーパー銭湯を利用しますね。もちろん、地方の温泉地に行くときもあります。有名なスポットよりは穴場というか隠れ家的なところにあるスポーツ施設みたいな温泉に行きますね。


──身バレとかしないですか?

モトーラ: 行くときはこんな感じ(服装)なんですけど、バレているかはわからないです(笑)。


──そうなんですね、温泉に行くときは周囲を見回してみようと思います(笑)
さて、モトーラさんはモデルとしても活躍されていて、メイクや美容法がすごく支持されていますが、何かこだわってやっているお手入れなんかはありますか?

映画『風の電話』モトーラ世里奈_西島秀俊インタビュー

モトーラ: あまりストレスに成り過ぎないようには心掛けています。香りが好きで、自分に合っているものを使うとスッと気持ちが良くなります。


──ちなみにどんな香りがお好きなんですか?

モトーラ: アロマとかですね。ちょっとクセがありますが、ローズマリー系とかは好きで、お化粧水とかクリームを塗った後に使うことが多いです。



──命の再生を描く本作を独特な空気感で演じられたお二人にお会いした事で、更に作品の空気感が伝わってくるようでした。本日はありがとう御座いました。


★映画『風の電話』は1月24日(金)全国ロードショー

プロフィール

モトーラ世理奈(もとーら・せりな)
1998年10月9日、東京都生まれ。2015年、女性ファッション誌「装苑」でモデルデビュー。2018年、「パリ・コレクション 2018-19A/W」でパリコレデビュー。同年6月に公開された映画『少女邂逅』で女優デビュー。同年放映されたドラマ『透明なゆりかご』(NHK)で注目を集める。2019年7月には『いかれたBaby』で歌手デビューを果たした。公開待機作に『猫、かえる』1月18日公開、『恋恋豆花』2月22日公開がある。


西島秀俊(にしじま・ひでとし)
1971年3月29日、東京都生まれ。1994年、『居酒屋ゆうれい』で映画初出演。1999年、『ニンゲン合格』で第9回日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞受賞。最新出演映画に『散り椿』、『空母いぶき』、『任俠学園』などがある。2017年、ジョルジオ・アルマーニの最高峰ライン「メイド・トゥ・メジャー」の広告モデルに日本人で初めて起用された。


作品情報

『風の電話』
監督:諏訪敦彦
出演:モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行(特別出演)、三浦友和
配給:ブロードメディア・スタジオ
©2020 映画「風の電話」製作委員会


モトーラ世理奈▼
スタイリスト/山本マナ ヘアメイク/村上綾

西島秀俊▼
スタイリスト/TAKAFUMI KAWASAKI (MILD) ヘアメイク/市川温子(HITUJI)



Writing:鈴木一俊/Photo:川しまゆうこ

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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