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人生は肯定されることと妄想すること!?『アンダー・ユア・ベッド』高良健吾さんインタビュー【後編】

  • 更新日:2019/07/13

【後編】では演じた三井というキャラに絡めての、高良さん自身を掘り下げて伺いました!


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楽しみにしていた30代最初の作品

高良健吾さん_アンダーユアベッド特別インタビュー

──既に発表されているコメントの中に「いつもより個人的な想いが多くある現場だった気がします」とありますが……。

高良: これは、撮影したのが昨年の夏の終わりで、僕にとって30代最初の年だったんです。僕自身が30代をどれだけ楽しみにしていたんだ!というくらい楽しみにして20代後半を過ごしていたので、この一年でどれだけ変われるかなって気持ちで臨んだんです。


──どこか大きな期待があったんですね。

高良: 欲が出ていた……というんですかね。現場で自分の感情を出し切るだけじゃなくて、僕自身というよりも映画を評価して欲しい、褒められたい気持ちがいつもより大きかったんです。ちゃんと結果も欲しかった……ということだと思うんですけど。


高良健吾さん_アンダーユアベッド特別インタビュー

──人は誰かに認められるということで救われることがある、ということを改めて感じさせてくれた作品でしたが、高良さん御自身、“認められる、認められない”ということに対して思うところはありますか?

高良: いまの僕の状況で考えたら、確実に裁かれる……というとオーバーだけど、評価される立場じゃないですか。だから、ある意味、認められる認められないというのはすごくついて回りますよね。10代、20代はそこにイラついたこともありましたが、いまはコミコミだなと思っています。


──そういったイライラを感じていた時期から抜け出せたきっかけはあったのでしょうか?

高良: やっぱり、人生の半分、この仕事をしてきたんだなって思った時ですかね。


残り香は思い出す切っ掛けになりうる

高良健吾さん_アンダーユアベッド特別インタビュー

──【前編】で演じられた三井のことを “純粋(ピュア)” とおっしゃっていましたが、高良さん御自身の中に”純粋さ”ってあると思いますか。

高良: 僕もですが、純粋さってみんな持っていると思います。そのピュアさゆえに存在を周りが認める、認めないということが、人を変えてしまう程の大きな力があるんだなってことをこの映画を観て改めて思いました。


──三井は香水の残り香で千尋を思い出しますが、高良さんにとって女性を思い出す切っ掛けといったら?

高良: 確かに香りというのはあるかもしれませんよね。僕自身も、普通に街を歩いていてすれ違ったりしたときに、「あれ、この香りって、あのコ!?」と思ってしまうことが結構あるんですよ。だから、三井の考え、気持ちってすごく判るんです。


──香り以外ではありますか?

高良: あとは場所かな。「あの時ここに来たよな」と、そのとき一緒だった女性を思い出すことはありますよね。


──ちなみに、千尋に名前を呼ばれたことからすべてが始まりますが、高良さん御自身のこれまでの人生の中で印象に残った言葉はありますか?

高良: ありますよ、たくさん。色んな方からかけてもらった「あの一言がいまの自分を支えてくれているな」って結構ありますし。やっぱり、三井じゃないけど、肯定されること──「良かったよ」とか「大丈夫だよ」って言ってもらえるのってデカいですよね。自分がやったことって否定されることの方が多いですから(笑)。


ずっと妄想です(笑)

高良健吾さん_アンダーユアベッド特別インタビュー

──さて、今回の役どころでもあるストーカーといえば“妄想”無しには成り立たないと思うのですが、高良さんご自身は妄想されることってあるのでしょうか?

高良: 妄想ばっかりですよ。物心付いたときから、ずっと(笑)。


──え!?意外ですね。ちなみに直近で妄想した事や、実現したい妄想ってありますか?

高良: 海外旅行に行くこと……ですかね。一番行きたいところがあって、それはモロッコなんです。自分が好きな映画の舞台にもなっていて興味があったし、自分が昔からお世話になっている人で旅好きな人がいて、その人からモロッコに行ったときの話を聞いて、なんか楽しそうだなって思ったんです。もっといえば、砂漠に行ってみたいんですよ。


──砂漠!?ですか?

高良: 何もない所、人が手を付けていない所ってそれだけで良いなぁって。砂漠には人間が作った法律なんてないし、モロッコに住んでいるベルベル人ってすごく自由なイメージがあって憧れるんです。第一、海外だと自分のことを俳優だと思っていない、唯々普通の男だと思ってくれるので楽なんですよ。日常のプレッシャーから解放されて心を軽くすることにも繋がりますからね。


高良健吾さん_アンダーユアベッド特別インタビュー

──日常から離れることが旅行の醍醐味ですからね。

高良:そうですよね。でも俳優って仕事は、そもそもが日常から離れる仕事なんですけどね(笑)。


──確かにそうですね(笑)。

目を覆いたくなるような描写もあり、衝撃的な描写が織り込まれた本作。30歳になった新たな高良さんが垣間見える作品だと思います。多くは語らずともあふれ出る狂気を表情で演じきる高良さんを劇場でご覧下さい。本日はありがとうございました。


★映画『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)より東京・テアトル新宿 他全国ロードショー

高良健吾プロフィール

1987年11月12日、熊本県生まれ。O型。T176㎝。2006年、『ハリヨの夏』でスクリーンデビューを果たす。以降、映画を中心に活動。2012年に映画『軽蔑』での第35回日本アカデミー賞新人俳優賞と第26回高崎映画祭最優秀主演男優賞をはじめ、様々な作品で多くの賞を受賞。公開待機作に『葬式の名人』、『人間失格 太宰治と3人の女たち』、『カツベン!』などがある。


作品情報

映画『アンダー・ユア・ベッド』
出演: 高良健吾
西川可奈子/安部健一/三河悠冴/三宅亮輔
原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)
映倫:R18+
配給:KADOKAWA


©2019「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会



Writing:鈴木一俊 / Photo:川しまゆうこ

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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