デリケートゾーンの乾き

デリケートゾーン、乾いていませんか? 女性ホルモンの低下で起こる外陰腟萎縮症とは?

  • 更新日:2019/03/17

肌の乾燥と同時に、粘膜も乾燥しやすくなっていくのをご存知でしょうか? もしかしたら、もう実感している人もいるかもしれません。

粘膜には、目や口の中がありますが、女性にとって大事なデリケートゾーンの腟や外陰部も粘膜です。デリケートゾーンの粘膜も例外でなく、女性ホルモンの低下によって少しずつ乾燥が進んでいきます。外陰部や腟の違和感の多くは「外陰腟萎縮(がいいんちついしゅく)症」の可能性があるのです。


粘膜の乾きは、女性ホルモン低下のせい?

女性ホルモン低下

 女性ホルモンの分泌が減少すると、さまざまな体と心の変化が起こります。肌の乾燥を感じる人も少なくありません。

肌だけでなく、粘膜の乾燥も起こります。目や口の粘膜で、ドライアイ、ドライマウスを感じる女性もいると思います。腟や外陰部も同様で、乾燥が進むと、ふっくら感を失い、痩せてきます。


 これが外陰部や腟の萎縮です。外陰部や腟の萎縮で起こる不快症状はさまざまあります。たとえば代表的な症状をあげました。こんな症状、ありませんか?


こんな症状は“外陰腟萎縮”が始まっている可能性大!

チェック

 腟や外陰部に当てはまる症状があるか、チェックしてみてください。


□乾燥を感じる

□かゆみがある

□腫れた感じがある

□熱くほてる感じがする

□おりものが減ってきた

□性交痛がある

□アンモニア臭が気になる

□尿もれ、頻尿がある

□膀胱炎を繰り返す


外陰部や腟のかゆみ、ヒリヒリ感の多くは“外陰腟萎縮症”です

尿もれ

 更年期が近づくにつれて、腟や外陰部にかゆみが出る、ヒリヒリ感などの乾燥、性交痛、臭いなどの不快症状を感じるとしたら、それは女性ホルモンのエストロゲンの減少がおもな原因です。


そんな違和感を婦人科では、「外陰腟萎縮症」と言っています。外陰部や腟の潤いやふっくら感がなくなり、乾燥して、痩せて、雑菌が繁殖するために起こる炎症です。 性交痛や尿もれにも関連しています。


エストロゲンの減少と老化がデリケートゾーンにも現れます

エストロゲンの減少

外陰腟萎縮症のメカニズムは、エストロゲンの減少と老化によって、以下のようなことが起こることによります。


①血流が低下し、腟内のコラーゲンをつくる細胞と、分泌液が減少します(乾燥、かゆみの原因。

②腟粘膜が薄くなって、外傷を受けやすくなります(腫れ、灼熱感、性交痛の原因)。

③腟内の酸性を保つ“乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)”が減少し、雑菌が増加します(臭いやかゆみの原因)。

④尿道周囲の筋力とコラーゲンも低下します(尿もれの原因)。


海外では積極的に治療されていますが、日本ではまだ誰にも相談できず、悩んではいるものの、放置していたり、市販薬の軟膏などで対処する女性も少なくありません。


閉経すると約半数の女性が経験します!

閉経

婦人科に来る女性の中には、市販薬の軟膏を長期に渡って使い続け、赤く腫れて難治性の腟外陰萎縮症になってしまう人もいます。

運動などで動くと、腟や外陰部が擦れてQOLの低下にもつながります。


一度、腟や外陰部が萎縮してしまうと、自然には元に戻りません。外陰腟萎縮症は、閉経後になると、女性の約半数に起こると言われています。

もしも、今から外陰部や腟に症状を感じるようなら、我慢して過ごすのではなく、婦人科で治療できますので、受診しましょう。


次回は、婦人科や自分でできる腟ケアをご紹介します!



▼バックナンバー▼

キレイと健康の新常識!毛細血管を元気にするとキレイになれる理由
毛細血管の“血管モレ”を防ぐ5つの美容&健康習慣
  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag