眠る夫婦

不妊治療を経験した産婦人科医が語る「妊活の7つのルール」とは?

  • 更新日:2019/04/09
女性を幸せにする本

いつ妊活をはじめるべきか、どういった妊活が適切なのか、は学校では教えてくれません。そのため、ひとりで悩んだり、結果が出ないストレスに振り回されたりすることが少なくありません。


今回は、妊活で疲弊してしまわないために、できる限りポジティブに妊活を行うための7つのルールをご紹介します。


この7つのルールは、不妊治療専門医として25年のキャリアを持ち、自身も不妊治療を経験されている田口早桐先生が提唱したものです。今回は、田口先生の著作『ポジティブ妊活 7つのルール』を参考に、治療をはじめるときや、妊活に行き詰まりを感じたときに役立つ7つのルールをご紹介していきます。


ポジティブ妊活のルール1:自分で動く、自分を信じる

不妊治療に関しては誰も何も言ってくれない、ということを前提に行動しなければなりません。ドクターよりも誰よりも、自分が当事者であることをしっかり意識してください。そして、自分が当事者であるということと同時に、あなたの周囲の人間は当事者ではないということ。これもしっかり意識しておいてください。(P.19-20)


不妊治療で最も苦しいのは、この「自分はどうしたいのか」という意思をしっかりもたなければならない点ではないかと思います。不妊治療は決断の連続だからです。(略)「赤ちゃんが欲しい」と願う女性は、たった一人で情報を集め、知識をふやしていかなければならないのです。(P.21-22)


いつ治療をはじめるのか、いつやめるのか、どういった方法を選ぶのか、などについては、誰も指示してくれません。治療に関して、誰も後押ししてくれることがなく、自分の決断だけで動かなければならない場合も多いのです。


ポジティブ妊活のルール2:ステップアップの決断は早く

妊活

妊活にはステップアップが必要なのです。何度か試してだめだったら、次に進まなくてはなりません。(P.36)


早くゴールに到達するためには、早め早めのステップアップを心がけてください。(P40)


妊娠のしやすさは、年齢とともに低下していきますので、ステップアップの決断を早めにした方がよい場合もあるようです。


ポジティブ妊活のルール3:「自然が一番」ではない

眠る夫婦

「自然」に過度に期待せず、自分の希望を叶えるために、今できる最善のことをするのが賢い選択なのだとおもいます。「自然」という言葉の雰囲気、イメージに惑わされず、今一度、自分にとって何が必要かを考えてみてください。(P.48)


自然の反対が人工だと考え人工授精などを避けたい、と考える人もいるかもしれません。ですが、人工的な処置を加えて妊娠・出産したとしても、妊娠・出産という自然の神秘が損なわれることはありません。自然に拘りすぎるあまり、妊娠適齢期を逃し、出産時に命を危険にさらす可能性があることを考えると、人工授精などの選択肢も視野にいれ、安全かつ最適な妊活の手段を見極めていく必要があるといえます。


ポジティブ妊活のルール4:ひとりで頑張らず、夫婦で協力しあって妊活に挑む

夫婦の話し合い

不妊治療において強力なカードを手にしている「夫」という存在の扱い方は、非常に重要です。言うなれば、夫との関係は、外交のようなもの。核保有国同士のような、慎重な駆け引きが必要になってきます。(P.52)


「駆け引きなどせずに、正直に気持ちをぶつけ合いたい」という方もいらっしゃるでしょう。ですが、正直に気持ちをぶつけた結果、「じゃあ、不妊治療はしたくない」とこれまた正直な気持ちを返されてしまう可能性もあるわけです。夫が非協力的な場合、なぜそうなってしまったのか、どうすれば協力してもらえるのかを考え、対策をたてましょう。


ポジティブ妊活のルール5:妊活する環境を整える

女性とお金

とにかく、悩んでいるひまがあったら(といっても悩むのが人間、そして特に不妊治療なのですが)、お金と時間をどう振り当てるかを具体的に考えることにエネルギーを割きましょう。(P.87)


妊活は年齢(時間)との戦いであると同時に、お金との戦いでもあります。優先順位を整理して、お金と時間の使い方を見直しましょう。


ポジティブ妊活のルール6:不妊治療は「確率」。一喜一憂しない

落ち込む女性

年齢などの要因で確率が低いと知ると、がっくりとやる気を削がれてしまう人もいるかもしれません。確率を気にしてしまうのは仕方ないことです。ただ、もう一度よく考えてほしいのは、確率を気にするのは人間だけだ、ということです。(略)動物は、確率を気にしません。確率が低いから獲物をとるのをあきらめよう、とは思いません。獲物が近くに来たら、襲いかかります。確率が低いから、もう妊娠をあきらめようとは思わなくてよいのです。なりふりかまわずでよいのです。(P.98)


確率が低いと言われているのに、治療を続けることに葛藤を抱く方もいるでしょう。ですが、確率が低いと言われても、自分が納得できるまで治療を続けてみる、というのが、もっとも自分が納得できる形なのかもしれません。


ポジティブ妊活のルール7:ストレスは解消していく

リラックスする女性

ストレスをためない心の持ち方 4か条

1自分がそのままで価値のある存在だということを肯定する

2考えても仕方のないことは考えない

3科学の力を信じ、神の力を信じる

4それでもだめだったときのことを考えておく

(P.117-118)


「子供がいない私は不完全だ」という思いにとらわれそうになったら、子供がいようがいまいが、自分という存在には価値がある、ということを思いだしましょう。また、不妊治療は頑張っても結果が伴わない場合があります。そういった場合にそなえて、「治療が成功しないこともある」という視点をもっていることも必要でしょう。


さいごに。妊活をポジティブに乗り切ろう

今回は、妊活をポジティブに乗り切るための7つのルールをご紹介しました。


結果がすべてと思われがちな妊活ですが、田口先生は、「結果がでなければすべてが無駄になるとは思わない。不妊治療は自分自身をおおいに見つめ直す貴重な時間であり、同時に、夫や家族との関係を紡ぎ直す大事な時間でもある」と述べています。


『ポジティブ妊活 7つのルール』は、妊活を人生において有意義な体験にするためのヒントがつまった一冊だと言えそうです。



今回ご紹介した本

『ポジティブ妊活 7つのルール』

著者:田口早桐

出版社:主婦の友社




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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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