女性のカラダ

「妊娠のためのセックス」でセックスレスにならないために

夫婦

妊活・不妊治療を行う際、タイミング法(排卵日を予測し、排卵日に合わせてセックスを行う方法)からスタートする夫婦は多いでしょう。


妊活を行う以前、セックスとは「自分がしたいからするもの」だったはずが、タイミング法を試すことでまるで「義務(自分はしたくないのに、しなければならないもの)」のように感じてしまうケースも少なくありません。


そのため、妊娠できないという状態→タイミング法にチャレンジ→タイミング法によりセックスが「したい」から「しなければならない」に変わる→性欲が減退しセックスの回数が減少する→ますます妊娠から遠ざかる、といった悪循環に陥りがちです。


「ふたりの子供が欲しい」と考えて始めたタイミング法が、夫婦間の性欲を減退させ、ぎくしゃくした夫婦関係になってしまうという事態を引き起こしてしまっては、元も子もありません。


今回は、妊娠のチャンスを高める性生活のヒントと、妊活を意識しすぎるあまりセックスレスにならないためには何を意識すればよいのか、についてご紹介します。


【妊娠のチャンスを高める性生活のポイント1】妊娠にこだわらず性的接触を持つ

夫婦

妊娠にこだわりすぎるあまり、排卵日のセックスを強要するなど、男性に性的プレッシャーをかけすぎることは控えましょう。


イラストレーターで小説家のヒキタクニオさんは、45歳から不妊治療を開始した経験をまとめた著書の中で、男性視点からみた妊活の大変さを赤裸々に描いており、「男性とは、セクシャルな部分が精神状態と大きく結びついているようだ」とし、以下のように述べています。


「タイミング法というものは、いままでの体験とはまるでちがう精神状態になる。恋人同士のセックス、新婦夫婦のセックス、夫婦のセックス、そして、子どもを作るためにおこなう排卵日のセックス。最後の一つだけは、まるでちがう新しい世界に踏み込んだような気分になる。(略)だからこそ、慣れるしかない。友人、知人に面白おかしく話しまくって、耐性を付けるしかない。いらない羞恥心は、はるか遠くに蹴り出してしまうしかない」


ヒキタさん自身は、表現者という職業柄もあって、不妊治療中から不妊治療を行っていることを公表しており、友人や知人にも積極的に話すことで、羞恥心を乗り越え、普段のセックスとは違う「子どもを作るためのセックスを」を割り切って行っていたといいます。


しかし、実際にはヒキタさんのように、不妊治療を行なっていることを公表できる人はそう多くはないでしょう。親しい友人にも、性や妊娠といったデリケートな部分については話すことができないという人は男女ともに多いはずです。男性にとって「セクシャルな部分が精神状態と大きく結びついている」とするならば、「子作りのためのセックス」という今までにない精神状態で臨むセックスにプレッシャーを感じ、性欲が減退してしまうことは無理からぬことです。


カレンダー

そういった事態を避けるためには、なるべく「排卵日だけ」にこだわらず性生活を楽しみ、セックスを妊娠目的だけにしてしまわない必要があるでしょう。


セックスレスに陥らず、妊娠のチャンスを上げるためには、セックスを妊娠のための手段とするのではなく、セックス自体を目的とし、大切なコミュニケーションの手段だと考える方が合理的なのです。


【妊娠のチャンスを高める性生活のポイント2】禁欲期間は短め、回数は多めが◎

妊娠

かつては、禁欲して排卵日を狙ってセックスすることで妊娠率が高まると考えられていましたが、最近では、禁欲期間は短い方が妊娠しやすいというのが通説です。


というのは、最近の研究では、毎日射精しても、精子の濃度や運動率などに変化が見られていないためです。禁欲を長期でしていると、精子の数は増えますが、古い精子の割合が多くなってしまいますから、かえって精子の質の悪化につながるのです。


妊娠を望むなら、排卵日に合わせて一ヶ月禁欲するというのは逆効果で、3日以内がベターだと言われています。


また、近年では、セックスの頻度に比例して妊娠の可能性も上がる、という説が有力ですから、「禁欲期間は3日以内にし、セックスの回数は多めにする」ことで妊娠のチャンスは高まると考えてよいでしょう。


さいごに

今回は、妊娠のチャンスを高め、セックスレスを回避する性生活のポイントについてご紹介しました。


次回は、男性側の不妊治療の基礎知識をご紹介します。



参考

・『不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」』(講談社)著者:浅田義正・河合蘭

・『最新版 赤ちゃんがほしいときに読む本』(ナツメ社)監修者:宮内彰人・笹井靖代

・『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました』(光文社)著者:ヒキタクニオ

・『マンガでわかる!はじめての不妊治療―人工授精、体外受精もこわくない!』(主婦の友社)監修者:堤治



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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