女性のカラダ

不妊治療はギャンブル?始める前に決めておきたい「治療のやめ時」

不妊治療

不妊治療を始める前は、「病院に通い始めたらすぐに赤ちゃんができるだろう」と考える人は多いでしょう。


ですが、実際にはすぐに結果が出る人ばかりではありません。自分の努力と結果が比例しないのが不妊治療の辛いところです。


不妊治療を始めるときに、「不妊治療をいつやめるか」を考えている人は少ないようです。「赤ちゃんができるまで不妊治療は続ける」と考えている人が多いからでしょう。ですが、認識しておかなければならないのは、不妊治療を何年も続けて、膨大な時間とお金を使ったとしても、妊娠・出産にいたらない場合もあるという事実です。


「絶対に赤ちゃんがほしい」と考えている人にとっては考えたくもないことかもしれませんが、こと不妊治療に関しては、冷静に現実をみすえ、計画的に行う必要があります。


不妊治療を始める前に、「いつやめるのか」を決めておくことで、より計画的・効率的に治療を進めることができます。今回は、不妊治療をやめる時期をどうやって決めるのか、について解説していきます。


不妊治療はギャンブル?事前に計画をしっかりたてよう

計画的

医学博士の放生勲さんは、著書『35歳からの妊娠スタイル』(主婦と生活社)において、「体外受精をはじめとする高度生殖医療はギャンブルのようなものだ」と述べています。


高額な医療費がかかるわりに妊娠できる確率が低いこと、また、たくさんお金をつぎ込んで結果がでないときに、「ここでやめたら負けた分がムダになってしまう」と冷静な判断力を失ってなりふり構わず突き進んでしまうところもギャンブルに似ていると指摘しています。


体外受精は自由診療ですから、患者側の意志に基づいて、治療を行っているという形になります。体外受精に、数百万~1000万近いお金を使って妊娠できなかったという相談を受けることも稀ではありません。

こうならないためにもっとも大切なことは、不妊治療を始める前の計画、もっといえば、ライフプランニングの一環として、不妊治療の位置づけを行うことです。時間・予算・取り組み方などを、何度もカップルで話し合うことがとても大切です。(P104-105)


不妊治療に取り組む前、とくに体外受精にチャレンジする前には、ふたりでしっかりと計画を話し合う必要がありそうです。


年齢やデータから治療のやめ時を計算する

女性の年齢

さて、不妊治療開始前にやめ時を決めておくことが必要だとこれまでにお話しましたが、実際にどのようにやめ時を決めればいいのでしょうか?


医学博士で産婦人科委員長の辰巳賢一さんは、『最新 不妊治療がよくわかる本』(日本文芸社)のなかで、年齢やデータから治療のリミットを決めることを推奨しています。


40歳を超えて不妊治療を開始した場合、妊娠できる可能性は25%程ですが、流産が多くなるため出産できる可能性は10%になるというデータもあります。男性については、年齢を重ねるごとに性機能が衰えることは確かです。しかし年をとっても精子は作られるため、妊娠する力が落ちてくるのは50代になってからです。

このような肉体的な限界があることを念頭に入れつつ、自分たちに残されている治療法や妊娠の可能性の程度を客観的に把握してみましょう。(P.180)


みんなどうやってやめ時を決めてる?

不妊治療をやめる

上記では、年齢やデータから、不妊治療のやめ時を決める、という方法をご紹介しましたが、実際には、その他様々な理由で治療をやめている人がいます。


実際の患者さんが治療のやめ時を決めた例を、『最新 不妊治療がよくわかる本』からご紹介します。


・治療は40歳の誕生日までと決めた。

・体外受精を5回やって、治療をお休み中に「夫婦ふたりの人生を楽しもう」と思えたときに。

・養子縁組を視野に入れることにしたから。

・治療費用のリミットを決めた。

・「やめる」と決めるとつらいので、「休憩中」と思うようにした。

(P.178)


さいごに

今回は、決めるのが難しい「不妊治療のやめ時」について解説してきました。


不妊治療を開始すると、会社を休まなくてはならない日が増えたり、注射などの痛みに耐えたり、高額な費用がかかってしまったりと、ストレスを感じがちです。もっとも大きなストレスは、「これだけ頑張っているのに結果がでない」という徒労感でしょう。また、まわりに同じような境遇の人がいない場合は、気持ちを誰とも共有できずストレスを感じたり、友達の妊娠を素直に喜べずに自己嫌悪に陥ってしまう場合もあるかもしれません。


事前にやめ時を設定しておくことと同時に、「○○までは続ける」と決めていても、途中で辛いと感じたら、夫婦で話し合って治療をお休みすることも大切です。「あんなに頑張っていた不妊治療をお休みしたとたん、妊娠した」という話を聞いたことがある人も多いでしょう。不妊治療が過度なストレスになっている場合は、一度思い切って休んでみるのも一案です。



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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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