- TOP
- >
- ヘルスケア
- >
- 女性ホルモンを整えて代謝をあげる

女性ホルモンを整えて代謝をあげる
- 更新日:2019/10/09
- 公開日:2019/10/09
ダイエット効果が出るのは、どの時期?

ひと月の中で、ダイエットの効果が出やすいのは、どの時期だと思いますか?
生理中(生理開始日~7日目)⇒「生理期」
生理後~排卵日(生理開始8日目~14日目)⇒「ハッピー期」
排卵後~1週間(生理開始15日目~21日目)⇒「ニュートラル期」
生理前1週間(生理開始22日目~28日目)⇒「PMS期」
(*日にちはおよその目安です)
ダイエットの成果がでやすいのは、生理後~排卵までの「ハッピー期」です。
この時期は、エストロゲンが多く分泌され、代謝もデトックス力もアップします。ダイエットするなら、この時期に行うと結果が出やすく、ストレスを感じにくいと言われています。
一方、PMSの時期は水を溜めこみやすく、むくんで体重が増えやすいので、ストレスになりやすいからダイエットは小休止しましょう。
お豆で燃える体をつくりましょう

今は、食べないダイエットは、リバウンドするし、意味がないことは多くの人が知っていると思います。
食べないことによるストレスは、最もホルモンバランスを崩す原因です。ホルモンバランスを整えて美しくシェイプアップする方法を選ぶことが大事です。
そのひとつとして、お豆があります。
燃える体をつくれば、食べても太りません。そのためには、良質のタンパク質を摂ることです。タンパク質不足だと、筋肉が落ちて、若くても体も肌もたるんできます。
お豆の中で、特に大豆には、エストロゲンと似た働きをするイソフラボン成分が豊富です。納豆、豆腐、豆乳、きな粉などで摂りましょう。蒸し大豆も栄養分を逃がさないので、おすすめです。
大豆製品には、脂肪や糖質を燃やす着火剤になるビタミンB群が豊富なところもおすすめのポイントです。食事でとる分には、過剰になりすぎる心配もないので安心です。
代謝が落ちやすいのもPMS期です

生理開始22日目~28日目のPMS期(生理前約1週間)は、プロゲステロンが多く分泌され、体温が上がり、だるくて疲れて、むくみやすいのです。心も体も低調で、代謝もダウンします。
暑い季節でも代謝は落ちます。暑くなると、冷たいものを飲んだり食べたり…。
想像以上に内臓が冷えます。内臓冷えは、“卵巣冷え”のもとです。卵巣を意識して温めましょう。卵巣冷えは、女性ホルモンのバランスを崩し、代謝もダウンさせます。PMS期と重なったらなおさらです。
卵巣を冷やさないためには、冷たいものを摂り過ぎない、入浴はバスタブに入って温まる、暖かくなっても夏用腹巻きなどでおへそ周りを温める、できるだけ素足を控える、などを日ごろから心がけましょう。
だるくて疲れるときは“しこふみ” で代謝をアップ
代謝を上げる方法はいろいろありますが、なんといっても運動が即効性抜群です。
「わかってはいるけれど、忙しくてウォーキングする時間がない…」という人におすすめしたいのが“しこふみ”です。
脚を肩幅より大きめに開いて、背筋を伸ばしたまま、ひざを曲げます。手を軽くひざに置いて片足を地面から離します。左右交互に10回。
股関節周りを動かすことで下半身の血流がアップします。骨盤周りも温まります。
温かい生姜湯を飲んでから行うと、発汗作用も手伝って、さらに代謝アップします。生姜を加熱することで現れる成分、“ショウガオール”には、殺菌効果や健胃効果、冷え症改善、ダイエット効果も期待できます。
つくり方は簡単。生姜をおろして、お湯に入れるだけです。甘みはメープルシロップなどで加えてもOKです。
リンパマッサージでデトックスして血流をあげる

女性ホルモンのバランスが崩れ、代謝が低下したときには、血流とリンパの流れをアップする方法もあります。ホルモンバランスも整えます。
手足の指先が冷たく感じたら、もうそれは毛細血管まで血液が届いていないし、リンパの流れも滞っている証拠です。
血液が流れない血管=“ゴースト血管”になってしまいます。そうならないうちに、リンパマッサージをして、毛細血管まで血液が届くように、流れをよくしましょう。
下半身は、足首からひざの裏、脚のつけ根に向かってなで上げていきます。
上半身は、耳の下から首筋、鎖骨、脇の下になで下げていきます。
入浴後、体が温まっているときに好きなオイルやクリームを使ってすべりをよくして行います。
自分に手をかけることは、自分を慈しんで好きになることです。丁寧に触ってあげるほど、体も肌も反応します。PMS期や生理期は、特に大切に触ってあげてください。
省エネ体質を脱却!春先のダイエット

ダイエットの効果が出やすい、生理後~排卵までの時期が狙い目です。エストロゲンの分泌が多く、代謝もデトックス力もアップします。メンタルも安定しているのでストレスにもなりにくい時期です。
むくみやすいPMS期や生理期ではなく、効果が現れやすい排卵ころに、体脂肪と併せて体重を再確認してみましょう。脂肪が筋肉に置き換わっていれば、体重は変わらなくても“燃える体”になっています。
どうしても体脂肪が減らない人は、燃える材料(タンパク質)と着火材(ビタミンB群)が不足している可能性があります。
朝食と昼食を簡単に済ませていないでしょうか?栄養不足だと基礎代謝が下がって、エネルギーを使わない“省エネ体質”になってしまいます。
栄養不足のまま運動しても、脂質や糖質が燃えず、大事な筋肉が燃えてしまうこともあります。
40代になって女性ホルモンが低下すると省エネ体質で中年太りまっしぐらです。活動前の朝と昼は、ビタミンB群とタンパク質を摂るメニューにしましょう。
時間がなくても手軽に摂れる私のおすすめは、鮭やたらこのおにぎりや納豆ご飯です。タンパク質豊富な海苔をつけます。ご飯は、玄米なら、なおOKです。それから、ぬか漬けはビタミンB群たっぷりで乳酸菌豊富な美容食です。
▼著者:増田美加さんの人気コラム▼
・女性ホルモンの波に合わせた荒れ肌ケア♡・女性ホルモンリズムを知って心のエネルギー切れを解消!
・【妊活】がんになっても子供は産みたい!『卵巣凍結』という方法知ってる?
・性交痛はどう治療する?
・美容にいい○○のウソとホント【その1】 生理前に豆乳がいいってホント?
・私たちの力になってくれる婦人科医の選び方
-
-
増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
この記事がいいと思ったら
いいね!しよう
Related関連記事
Pick Up編集部ピックアップ
Rankingランキング
-
1
ヘルスケア
プレ更年期・更年期世代の腹痛、お腹の張り
-
2
ヘルスケア
更年期障害にならない人もいるの? 症状は日によって変わるって本当?
-
3
ヘルスケア
『高齢出産だからこそ、2人目を産んだほうがいい理由』我が家の少子化対策#8
-
4
ヘルスケア
【妊活】卵巣力をあげる!日常生活でできることって?
-
5
ヘルスケア
妊娠って何週目で気付くもの?妊娠初期症状・つわりに関する調査
-
6
ヘルスケア
婦人科医は男と女どっちがいい?各々のメリットを考える 独女のひとり妊活#8
-
7
ヘルスケア
不妊だけじゃない!「30歳からの4つのリスク」を知っておこう ひとり妊活#22
-
8
ヘルスケア
更年期に増える頑固な肩こり、首こり。突然起こる腰痛、背中痛に悩んでいませ
-
9
ヘルスケア
不妊治療でかかった費用は確定申告で取り戻そう! 医療控除になるもの、ならな
-
10
ヘルスケア
こんな私はもうイヤだ…イライラ解消!簡単ポジティブストレッチ