男性が原因の不妊について その2

  • 更新日:2016/05/19
医療ジャーナリストの増田美加先生のフッター 男性が原因の不妊について その1

先週に引き続き、今回も男性不妊について考えます。男性不妊で、気になるよくある質問をあげました。

わかる範囲で答えています。でも赤ちゃんが欲しくて気になっていることは、不妊治療の専門医を受診して相談しましょう。早めの受診が不妊治療には重要です。


精液の見た目は関係する?

Q 精液の見た目で、不妊の可能性を知ることはできますか?

日によって精液が水っぽかったり、黄ばんでいたりする…という疑問、不安をよく聞きます。

不妊専門の医師によると、黄ばんでいると、精液中に白血球が多い”膿精液症”であるケースも考えられると言います。

また、あくまで一般的にですが、水っぽい精液、白くない精液は、精子が少ない可能性が高いのではと言われます。

射精をしていない期間が長くなったりすると、精液の様子も変わってくるので、いつもと違う状態が長く続く場合は、診察してもらったほうがいいと思います。


煙草とお酒は関係する?

Q 夫は1日40本以上煙草を吸うヘビースモーカーです。お酒も好きでよく飲みます。やはり、妊娠に悪い影響を与えていますか?

煙草は、男性不妊症と関連が深いと言われています。

喫煙で必ず不妊症になるわけではないですが、精子数の減少やED(勃起障害)に影響を与えるケースが少なくありません。健康のためにも禁煙をおすすめします。

アルコールは、毎日たくさんのみ過ぎなければ、大きな問題はないかもしれません。でも、ほどほどに…が大切です。


太っている、やせているは関係する?

Q 夫が太っている、やせている、などの体形が不妊症になりやすいかどうかに関係ありますか?

肥満気味でも、やせ気味でも、体形による影響はそんなにないと言われています。

ただ、ひげが伸びにくい…たとえば、1か月でほとんどひげが伸びない、というような体質の方は、男性ホルモンに異常があることも考えられます。また、睾丸の大きさがその人の精子を作る力と関係する、ということも言われています。


男性の性感染症は関係する?

Q 以前、夫は性感染症にかかったことがあるのですが、不妊に影響があるでしょうか? また、ほかの過去の病気や手術経験は不妊症と関係しますか?

性感染症では、クラミジアや淋菌感染症に男性がかかると、菌が睾丸の近くまで入り込んで、睾丸の横にある副睾丸の管を詰まらせて、「閉塞性の無精子症」を引き起こすことがあると言われています。

また、過去の病気や手術経験も関係があるものもあります。たとえば、幼いころの鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で、間違って精管を縛られてしまったという報告が多少あります。過去に心配な病気がある場合は、不妊専門医に相談してみてください。


禁欲して溜めたほうがいい?

Q 近年、男性の精子量が少なくなってきた、という話を聞きます。夫も心配しています。たとえば、しばらく禁欲してからセックスを行うという方法は、効果がありますか?

精子は、禁欲して貯めておくことはできません。古くなったものから自然に吸収されてなくなってしまいます。妊娠を望む場合は、男性も女性も、むしろ夫婦生活を頻繁に行ったほうがいいと言われています。

  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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