
ピルと聞くと、「避妊」「生理日をずらす」などのイメージがあり、自分にはあまり関係ないと思っていませんか?
まだまだ日本ではあまり一般的に普及していないピルですが、これらの目的以外にも正しく取り入れることでメリットがたくさんあるんです。
もちろん、副作用などのデメリットもありますので、どちらも知った上で医師の判断をあおぎましょう。
子宮内膜症やPMSなど、病気の治療に使われている

ピルと言えば「太る」などのイメージがありますが、ホルモン剤の用量をおさえた低容量ピルが主に処方されています。
“経口避妊薬として知られるが、子宮内膜症に伴う月経困難症(月経痛)と、子宮内膜症の存在が確認できない機能性月経困難症の治療薬として健康保険の適用が認められた薬もある。”
肌荒れの改善につながる

ピルに含まれるホルモンの影響で、肌荒れが改善する効果もあるとのこと。大人の肌荒れはなかなか厄介なもの。皮膚科だけでなく、婦人科で相談してみるのもアリなんです。
“ホルモンバランスが乱れて、男性ホルモン過多の状態に陥るとニキビが発生しやすくなります。なので、女性ホルモンを増加させることでニキビの予防、改善が目指せるというのは紛れもない事実です。”
妊娠の確率が上がる可能性も

本来は年齢とともに自然妊娠する確率は下がっていきます。
しかし、ピルを飲み続けることで、排卵の回数を抑えて卵巣を休ませることで、妊娠の確率を上げることができる。という説もあります。
“「ピルの服用をやめると1~3カ月で体が妊娠可能な状態に戻ります。ピルを20代から服用していれば、30代後半でも比較的スムーズに妊娠することができます。卵巣を休ませホルモンバランスを整えていたことが、妊娠しやすい体作りにつながったのではないでしょうか」”
参考:避妊目的や生理トラブルがなくてもピルを飲んだ方が良い3つの理由
ただし、デメリットもあります
昔処方されていた「中容量ピル」「高用量ピル」に比べて、「低用量ピル」はホルモン剤の用量が少なくなっており、副作用の発生率も低くなっていますが、それでも人によっては副作用が発生します。
“体が慣れるまではめまい、むくみ、吐き気などの症状が出る場合があり、また、血栓症のリスクが高まります。”
“副作用を訴える人もいますが、症状の多くは1~2ヶ月で軽減します。”
参考:ピルのデメリット
ピルに関しては学会や医師の見解によって色々な説がありますが、これまでは避妊目的でしか使用を検討してこなかった人も、婦人科系の病気を予防するためにピルを取り入れる生活も検討してみてはいかがでしょうか?
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