
「出血が多い」「かぶれてかゆくて痛い」など生理に関するアンケートにお答えします!
- 更新日:2020/02/27
- 公開日:2020/02/27
関連記事
・生理に関するアンケートで寄せられた悩みに答えます!生理痛編出血、かぶれ、かゆみ、更年期の生理不順

今週は、これまで女子カレで行った生理に関するアンケート調査で寄せられたお悩みの中から、まだお答えしていない質問に答えます。
「出血が多い」「かぶれてかゆくて痛い」「子宮筋腫や卵巣嚢腫」「将来の妊娠・出産」などなど。今回は、「気になる生理の悩み」にお答えしていきます。
出血が多くて服が汚れる…
「多い日用のタンポンをしても1時間くらいで出血し、ナプキンまで血まみれに。アッという間にもれてしまって、服が汚れてしまうことも。胸のあたりに神経痛のような痛みが出ることもあります」
(21~25歳・既婚の方)
出血でパンツやスカートが汚れるかと思うと、心配で外出もつらいですね。お気に入りのファッションも楽しめませんね。
生活の中で不便と感じるほどの出血は、放っておかないほうがいいです。子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気が隠れていることもあります。貧血もあるかもしれません。
出血量が多いときに、お腹だけでなく、胸のあたりなど、ほかの部分の体に痛みを感じることもあるのでしょう。
もしもすぐに妊娠を希望していなければ、低用量ピルなどのホルモン剤で治療するのもおすすめです。
出血はほんの少量になりますし、生理日を自分の予定にあわせてコントロールできます。
まずは婦人科を受診して、相談してみてください。
3日くらいで生理が終わる…
「出産後から生理が3日くらいでほぼ終わってしまいます。ただ、全体の量は減ってないので、前半3日くらいで一気に出血します。外にもれないかがいつも心配になります…」
(36~40歳・既婚の方)
生理が3日間でほぼ終わってしまうのは、それだけでは異常とは考えられません。正常な生理とは、3日間~5日間くらいの出血と医学的には考えられています。
いちばん多い日は、2~3時間に1回ナプキンを交換するくらいなら、そんなに心配はいらないと思います。
でも貧血がある、疲れやすい、冷えるなど、ほかに心配な症状がある場合は、一度、婦人科で相談してみるといいと思います。もしももっと出血量を減らして、「楽な生理にしたい」ということでしたら、低用量ピルはおすすめです。病気予防にもなります。
できれば、不安な症状がなくても、年1回は、婦人科で子宮頸がん検診とともに、子宮と卵巣の様子を診てもらうことは、とても重要です。
かぶれ、かゆみ、痛みが…
「生理前から、外陰部のかぶれがあり、生理前後10日がとてもかゆくて、痛くてつらいです」
(26~30歳・未婚の方)
生理前から生理中は、外陰部などのデリケートゾーンは、普段より敏感になります。カンジダにもなりやすい時期です。
カンジダでしたら、婦人科で外用薬をもらってデリケートゾーンに塗れば治りますので、ひどくなる前に受診しましょう。
生理前後だけでなく普段から、デリケートゾーンの皮膚や粘膜は、体のほかの部分の皮膚よりもPH(ペーハー)値が低く酸性で、敏感な場所です。
石けん、ボディーソープのPH値はアルカリ性ですし、ぬるま湯だけで洗っても中性(PH7)ですので、デリケートゾーンのPH値(PH4前後)より高めです。普通に生活していてもデリケートゾーンは、本来の酸性が崩れてしまいます。
デリケートゾーンは、酸性に保ちたいところですので、できれば普段から、デリケートゾーン用の洗浄剤を使うことをおすすめします。
子宮筋腫と卵巣のう腫、妊娠・出産が心配…
「子宮筋腫2個と両側に卵巣嚢腫があるせいか、生理以外に微量の不正出血があります。もう2年以上前に診断されたのですが、それっきり放ったらかしにしています…。結婚を控えているので、心配になってきました。 妊娠・出産を無事にできるのかなって…」
(31~35歳・未婚の方)
心配よくわかります。結婚前は忙しいでしょうけれど、妊娠・出産のことを考えたら、早めに婦人科を受診して、今の子宮筋腫と卵巣のう腫の状態を確かめてください。
どちらも不妊の原因になる病気ですが、早めに治療すれば、妊娠・出産も可能です。
健康な女性でも35歳を過ぎると、妊娠・出産の確率は大きく下がります。女性の妊娠・出産の年齢は、医学が進んだ今でも、限られているのです。
不妊治療をしても、35歳を過ぎると、大きく妊娠率、出産率ともに下がります。産める時期は限られています。
治療するなら、今です。ぜひ婦人科を受診しましょう。
▼著者:増田美加さんの人気コラム▼
・これって閉経前のサイン?不規則な生理周期と出血量について・妊娠していないのに生理が遅れる原因は?
・女の子のカラダはデリケート!こんなNGなこと…していませんか?「“むくみ”はボディラインを崩します」
・乳がんは身近な病気、他人事ではありません。
・PMSを漢方の考え方で対処してみよう!
・あなたは大丈夫?便秘度チェック
-
-
増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
この記事がいいと思ったら
いいね!しよう
Related関連記事
Pick Up編集部ピックアップ
Rankingランキング
-
1
ヘルスケア
『高齢出産だからこそ、2人目を産んだほうがいい理由』我が家の少子化対策#8
-
2
ヘルスケア
プレ更年期・更年期世代の腹痛、お腹の張り
-
3
ヘルスケア
妊娠って何週目で気付くもの?妊娠初期症状・つわりに関する調査
-
4
ヘルスケア
不妊だけじゃない!「30歳からの4つのリスク」を知っておこう ひとり妊活#22
-
5
ヘルスケア
お酒は何杯までセーフ?妊活中に制限したい嗜好品BEST3 ひとり妊活#21
-
6
ヘルスケア
【妊活】卵巣力をあげる!日常生活でできることって?
-
7
ヘルスケア
更年期障害にならない人もいるの? 症状は日によって変わるって本当?
-
8
ヘルスケア
更年期に増える頑固な肩こり、首こり。突然起こる腰痛、背中痛に悩んでいませ
-
9
ヘルスケア
婦人科医は男と女どっちがいい?各々のメリットを考える 独女のひとり妊活#8
-
10
ヘルスケア
妊娠していないのに生理が遅れる原因は?