プレ妊活③ 卵巣を元気にしましょう

  • 更新日:2016/05/20
増田美加先生 プレ妊活② 卵巣を温めましょう

生理前が大事です

卵巣をいつも元気にしておくことが、「プレ妊活」の基本です。ひと月のうちで一番気にしなくてはいけない時期は、PMSの時期です。


PMSの時期とは、排卵から次の生理が始まるまでの時期、特に生理1週間前からは、プロゲステロンの分泌量が増え、体温が高くなり体調を崩しやすいときです。PMS期にはさまざまな体、心、肌の不調が現れますね。


生理前の症状は、程度の違いはあれ、ほとんどの女性に起こります。でも、なかには生活に支障が出るほどの人もいます。こうなると「月経前症候群(PMS=Premenstrual Syndrome)」という病気です。


体の症状は、お腹や乳房の張り、むくみ、眠気、便秘、下痢、頭痛、腹痛、腰痛など。心の症状は、イライラ、落ち込みやすいなど。お肌は、吹き出物、脂っぽい、乾燥、湿疹、かゆみなど。人によってさまざまな症状が現れます。


卵巣のためにも、この時期を上手に乗り越えることが大事になります。


ビタミンB群をたくさん食べましょう

玄米、発芽玄米などの精製していないお米やアワ、ヒエ、キビ、黒米、赤米、麦などの雑穀類を食べましょう。これらには、ビタミンやミネラルがたくさん含まれています。特にビタミンB群が豊富なので、PMSの時期におすすめです。


ほかにビタミンB群が多く含まれていて、おすすめの食材は、アボカド、バナナ、オレンジ、カボチャ、アスパラガス、小松菜、水菜、オクラ、キノコ類。お魚なら、タラコ、マグロ、アジ、ブリ、サバ、イワシ。お肉が食べたいときは、レバー、鶏のムネ肉、モモ肉、豚肉を。納豆や豆乳などもビタミンB群は豊富です。


ビタミンB群は、美肌にもいいし、エネルギーを燃やす働きがあるので、ダイエットやむくみ解消にもおすすめです。


PMS時期を乗り越える簡単朝食

玄米フレーク、バナナ、豆乳、アボカドとアスパラガスと水菜のサラダ。サラダだけ前の晩から用意しておけば、忙しい朝でも準備できそうですよね。ビタミンB群豊富で、肌の調子を整え、メンタルアップも期待できます。


隠れた病気がなければ、ほとんどの冷えは女性ホルモンのバランスが悪い証拠。冷え症は漢方の得意分野です。漢方的日常生活の工夫で解消しましょう。また自分にあった漢方薬を処方してもらうことで、冷え症や冷えからくる不調を改善することも可能です。


香る食材でPMSの冷えに対処

生姜とシナモンがおすすめ。忙しいときでも手軽に体を温めることができますよね。体を温める番茶やほうじ茶、ハーブティーに、生姜やシナモンを加えます。生姜はすりおろしたり刻んだりできればいいですが、外出先ではチューブ入りのものでもOK。


また、ネギ、ニンニク、ニラ、しそ、みょうがなどの香る食材は、冷え解消野菜です。生姜、ネギ、ニンニクの香りを立てながら炒め、ニラを加えて、おかゆやご飯にのせて食べても美味しいです。もちろん、しそやみょうがをトッピングしても。


PMS期には予定を詰め込まないことも大事

仕事や人間関係などで強いストレスを感じると、不調が強く出て、卵巣にもダメージを与えます。真面目な人こそ、症状を強く感じがちです。PMSの時期には、できるだけ無理な仕事や予定を入れないように工夫することも大切です。


また、つらいときは、婦人科を受診して治療することも大事です。低用量ピルは排卵を抑えて、女性ホルモンのバランスを整えてくれるので、症状を軽くし体調を安定させるために役立ちます。


また、漢方薬も効果を発揮します。婦人科で、健康保険で処方してもらえます。桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遥散、十全大補湯、補中益気湯などは、症状を緩和する効果があります。


PMSは女性ホルモンの変化によって起こる病気です。あなたのせいではありませんし、治療も可能です。PMS時期を上手に乗り越えることで、「卵巣の元気」につながります!

  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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