妊娠を考える女性

“妊娠力”が高いのはいったい何歳まで?

  • 更新日:2019/12/06

20代VS40代、女性の体はどう変わる?

さまざまな女性

今の40歳前後のアラフォー女性は、外見だけだと20代?と思えるほど、若くてキレイな女性が多いですね。れども体の中…、特に子宮と卵巣は確実に老化しています。悲しいけれど、仕方がない現実です。


“妊娠力”の基礎となる“女性ホルモン”と“子宮、卵巣の働き”は、30代後半から低下し始めます。そして、40代になると急激に下降し始めます。

とはいえ、ジャガー横田さんのように、45歳で初出産した有名人女性もいて、「いまどき40代での初産は決して珍しくない!」と思っている人も多いかもしれませんね。


確かに、今日本では5人に1人が、35歳以上の高齢出産で赤ちゃんを産んでいます。40代で出産する女性も増えています。

けれどもその多くは、自然妊娠ではなく、高度不妊治療によるものです。

不妊治療専門のクリニックでもここ10年、不妊治療で来院する患者さんの年齢層が10歳近く上がり、平均39~40歳になっているといいます。


では、女性に備わっている“自然な妊娠力”というのは、何歳くらいまでだと思いますか?


妊娠力が高いのは35歳まで? 40歳では激減…

40代女性

あくまで目安ですが、卵子の数で見ると、20代に20~30万個だったものが、30代後半から一気に減少して、40代に入ると数千個になってしまいます。卵子は、数だけでなく質も低下します。

さらに、AMH(抗ミューラー管ホルモン)という卵巣年齢の目安になるホルモン値は、40代では20代の10分の1以下になってしまいます。


また、排卵や妊娠に欠かせないエストロゲン(女性ホルモン)値も、35歳を境に減少し、40代で坂道を転げ落ちるように激減するのです。


年齢を重ねるほど、卵子の質は落ちて、妊娠力も下がってきます。

ですから、20代の不妊は数%なのに対して、40代では不妊症が60%を超えると言われています。


そして、せっかく妊娠しても、育たずに流産してしまう割合も高まり、流産率は30代後半で20%、40代では40%もあるのです。


お産を数多くとり上げている産婦人科医は、日本女性に備わっている自然妊娠による初産の最高は、「46~47歳くらいまでが精いっぱい」と言います。


妊娠力が高いのは、35歳未満。

高齢出産となる35歳からは、まだ多少の妊娠力はあるものの、かなり低下する年齢と考えざるを得ません。

そして、40歳になると自然妊娠はかなり難しく、出産できる可能性は、激減すると考えたほうがよさそうです。

赤ちゃんが欲しい人は、妊娠出産は若いうちに考えて計画しておいたほうがいい、というのが結論です。


年齢だけでなく喫煙、ダイエットも影響

タバコを吸う女性

年齢は目安になりますが、「若いから大丈夫」と年齢だけで判断するのも、また危険です。

「30代前半でも、40代の女性のような卵巣機能になってしまっている人もいれば、40歳でも30代のような若い卵巣機能の人もいる」と、産婦人科の医師は言います。


20代、30代女性の約60%が、なんらかの婦人科系のトラブルを気づかないままに抱えているというデータもあるくらい。


生活習慣、食事、睡眠、運動、メンタルケアなどで、女性の体は変わります。喫煙や無理なダイエットは、妊娠力を大きくダウンさせる原因です。


妊娠力を維持し、アップさせるためには、女性ホルモンのバランスを整え、規則的な生理や排卵がある健康な体と心のメンテナンスに気を配ることが大事ですね。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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