キレイになるための女性ホルモン講座 働く女子を苦しめる身近な痛み①頭痛
- 更新日:2016/05/26
- 公開日:2013/03/03

頭痛は女性ホルモンが関係している可能性大です
頭痛は、男性の4倍も女性に多いって知っていますか?
頭痛には、こめかみや頭をヘルメットで締めつけるような痛み、ズキンズキンと脈を打つような痛み…など、さまざまあります。
なかでも女性に際立って多いのは、“片頭痛”で、20代~40代の女性に圧倒的に多い頭痛です。次のチェックを行ってみてください。
①歩いたり、階段を登ったりすることで、頭痛がひどくなる。また、動くよりじっとしているほうが、頭痛が楽。ということがありますか?
□ない □まれ □ときどき □半分以上
②頭痛にともなって、吐き気や胃のムカムカがありますか?
□ない □まれ □ときどき □半分以上
③頭痛にともなって、光がまぶしく感じることがありますか?
□ない □まれ □ときどき □半分以上
④ 頭痛にともなって、臭いが嫌だと感じることがありますか?
□ない □まれ □ときどき □半分以上
いかがでしたか?
これら4項目のうち、2項目以上に□ときどき □半分以上にチェックがついたら、あなたは“片頭痛”の可能性が高いといえます。
片頭痛はなぜ女性に多いのでしょうか?
その理由のひとつに女性ホルモンとの関係が考えられています。
エストロゲンの分泌が低下することが、片頭痛の引き金のひとつと言われています。エストロゲンの分泌が最も低下する時期がいつかといえば、生理前から生理中なのです。
この時期の頭痛は、「生理痛やPMSの頭痛」と思ってしまい、なかなか片頭痛と気づかずにいる女性も多いのです。
つらいのに、「生理痛やPMSだから仕方がない」と思って我慢している人が少なくありません。また、生理に関連して起こる片頭痛は、鎮痛剤を飲んでも効きにくいことが多いのです。そのため、つらい頭痛があっても、あきらめて治療しない人が多いのも現状です。
さらに、頭痛薬や鎮痛剤を適量に限って服用するのはいいですが、なかなか効きにくいため、つい飲みすぎてしまいがちです。
頭痛薬や鎮痛薬を1か月に10日以上飲むと、薬の飲みすぎで起こる“薬物乱用頭痛”になりかねません。これは片頭痛がさらに治りにくい頭痛に変化したものです。薬物乱用頭痛にならないように、1か月に10日以上服用している人は、すぐに病院を受診しましょう。
“片頭痛”と“薬物乱用頭痛”を疑われる場合は、放っておくと痛みは増強していきます。
脳神経外科、神経内科、頭痛外来など、頭痛に詳しい医師を受診しましょう。
片頭痛によく効く専用薬で治療できます。
体は温め、頭は冷やして頭皮マッサージを
頭が締めつけられるような痛みで、首や肩の痛みもともなう場合は、“緊張型頭痛”の可能性が高いです。
疲れ、ストレス、仕事などで緊張状態が長く続くことが原因の頭痛です。このタイプの頭痛は、セルフケアで痛みを軽減することができます。
まず、痛むところを冷たいタオルで冷やします。そして、体は血流が悪く、冷えていますので、全身を温めることが大事。
筋肉をリラックスさせるための入浴、ストレッチなどもおすすめです。入浴中やお風呂上がりに、髪の生え際から頭皮をマッサージするとすっきりします。
頭皮マッサージで痛みをとりましょう
カモミール、ラベンダー、ペパーミントなどのアロマオイル(精油)は、痛みに効果があるといわれています。
マッサージオイルとして使うときは、スイートアーモンドオイルやマカデミアナッツオイルなどのベースオイル5mlに、アロマオイルを1滴たらしてマッサージオイルをつくります。
またイランイラン、クラリセージは、頭をフワッと緩められるアロマオイル(精油)です。湯船に1滴たらして温まります。香りからのアロマ効果も期待できますね。
頭痛のときのチョコレートや赤ワインはNGです
食品に含まれるチラミンという成分が頭痛を引き起こすともいわれています。
チラミンが多い食品は、アルコール(特に赤ワイン)、チーズ、ハム、サラミ、ソーセージなどです。
ほかには血管収縮作用があるチョコレート、カフェインも痛いときには避けましょう。
頭痛の特効薬として注目のハーブティーは、“フィーバーフュー(ナツシロギクというかわいい花をつける植物)”。
エキスで売られていることもあります。
カナダやイギリスでは片頭痛に有効と認定されていて、欧米ではとてもポピュラーなものです。
いろいろ試してみて、自分に合ったケアを見つけてください。
キレイになるための女性ホルモン講座 働く女子を苦しめる身近な痛み② 肩痛 肩こり
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増田 美加
(女性医療ジャーナリスト)
女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。
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