コロナ禍による妊娠への影響

コロナ禍により妊娠希望の女性の約3割が妊娠を延期orストップ

  • 更新日:2020/06/19

 外出自粛が緩和されたとはいえ、いまだに病院やクリニックには行きづらいという方は多いのではないでしょうか。

 ある調査によると、新型コロナ流行により子供をのぞんでいた女性の多くが妊娠を延期させたり諦めたりせざるをえないという状況が発生しているようです。今回は、株式会社ベビーカレンダーが実施した調査から、コロナ禍による妊娠への影響をご紹介します。


1.新型コロナ流行前に第2子以降を希望していたママのうち約32%が妊娠を延期または諦めることに

 2016年5月23日〜2019年5月23日に出産し、現在妊娠中ではない経産婦さん703名に、新型コロナウイルス感染症が流行する前、2人目以降のお子さんの妊娠を希望していたか質問したところ、「とても希望していた」24.4%、「まあ希望していた」23.3%という結果に。新型コロナ流行前は、全体の約5割(334名)の経産婦さんが第2子以降の妊娠を希望していたことがわかりました。


コロナ禍による妊娠への影響

 続いて、第2子以降の妊娠を希望していた経産婦さん334名に、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊活の状況や、今後の妊娠への考えに変化があったかを尋ねたところ、「とても変化があった」15.4%、「まあ変化があった」22.0%と、あわせて約37.4%(124名)が変化があったと回答しました。


コロナ禍による妊娠への影響

 さらに、変化があったと回答した124名に、妊活の状況や今後の妊娠への考えの変化について具体的に聞いたところ、「妊活や不妊治療を一旦休止した」57.2%(71名)、「妊娠を諦めることにした」22.6%(28名)、「妊活や不妊治療の開始を延期した」6.5%(8名)、「その他」13.7%(17名)という結果に。


コロナ禍による妊娠への影響

 以上の結果から、新型コロナウイルス感染拡大の影響により妊活や不妊治療を休止・延期した方および妊娠を諦めた方は、第2子以降希望者の約32%(調査対象者703名のうち約15%)にのぼることが明らかになりました。


2.新型コロナの影響により妊娠を延期、または諦めた具体的な理由は?

 新型コロナの影響により第2子以降の妊娠を延期または諦めた方に具体的な理由を尋ねたところ、下記のようなコメントが寄せられたようです。


・妊婦になると薬が飲めないし、胎児への影響が怖いから。

・新型コロナウイルスの特効薬やワクチンがないなかで妊娠·出産することは、母体にも生まれてくる赤ちゃんにもリスクが大きいと思ったため。

・妊娠中に何かあったら怖いので、新型コロナウイルスが収束するか、きちんとした治療方法が判明するまでは妊娠したくないと思ったから。

・妊婦や新生児が新型コロナウイルス感染症にかかった場合の治療法や症例がわからず、命に関わるリスクが大きい。今は妊娠・出産の医療体制が不安定で不安が大きいため。

・立ち会い出産や、産後入院中に家族の面会ができないのはネックだと考えた。また、病院がコロナ対応で忙しく、産科にリソースが足りないのではないかと不安なため。

・経済的な不安が増えたため。

・住んでいる地域で感染が広がりつつあったため、3月初旬から地方の実家に私と息子だけで帰省。4月から2人目の妊活を始めるつもりだったが、そもそも別居になってしまったので妊活を延期せざるを得なかった。

・新型コロナの影響で保育園が休園になり、自宅で子どもを見ながら在宅ワークをしなければいけなくなった。そのストレスが大きく、もう1人子どもがいたらもっと大変なのだろうと絶望的な気持ちになったため。


3.このままコロナ禍が続けば、2021年(令和3年)は出生数が70万人を割る可能性も

コロナ禍による妊娠への影響

 厚生労働省から発表された2020年3月の出生数の速報によると、オリンピックイヤーであったことも影響したのか、大幅な減少などはなく昨年とほぼ横ばいという数字でした(※1)。


 一方で来年はどうなるでしょうか。ベビーカレンダーでは今回の調査結果から、2021年の出生数を 70万人ほどになる可能性があると推測。コロナ禍によって直近の妊娠を控える方が増える状況が今後も続くようであれば、70万人を割る可能性もあるかもしれません。ほかにも、2020年3月以降、新型コロナの影響で結婚式を延期したことにより、妊娠計画を変更する方の増加も懸念されます。


4.高齢出産になるため、延期せず2020年内に妊娠を希望している人も

 2016年5月23日〜2019年5月23日に出産し、現在妊娠中ではない経産婦さん703名に、新型コロナウイルス感染症が流行中の現在、2人目以降のお子さんの妊娠を希望しているか質問したところ、「とても希望している」14.7%、「まあ希望している」24.4%という結果に。新型コロナ流行前は約5割の経産婦さんが妊娠を希望していましたが、流行中の現在は約4割にとどまりました。


コロナ禍による妊娠への影響

 新型コロナ流行中の現在も、妊娠を希望していると回答した271名のなかには、「妊娠希望時期を延期せず、2020年内に妊娠を希望している」という方が77名いました。そこで、年内に妊娠を希望する理由を聞いたところ、下記のようなコメントが寄せられたようです。


・高齢出産や不妊治療を受けている関係で、授かれるならいつでも、という思いがあるから。

・新型コロナウイルスは収束傾向にあるし、妊娠しにくい体質のため、時期をどうこう言うのではなく、妊娠に向けて常に前向きな気持ちでいるから。

・コロナ関係なく、上の子と2歳差でできるだけ早く授かりたいから。年齢が高齢出産へ近づいており心配だから。

・現在育休中で来春に職場復帰の予定だが、復職をせず続けて2人目の産休に入りたいと思っているから。


5.「ウィズ・コロナ」時代の妊娠・出産・育児をサポートするために

 今回の調査結果から、新型コロナウイルス感染拡大が今後の妊娠・出産にも大きく影響することがわかりました。新型コロナウイルスが収束し、安心して妊娠・出産できるようになるまでは延期する考えの方もいらっしゃるようです。この状況が長く続けば、来年の出生数にも大きく影響する可能性も考えられます。しかし一方で、コロナ禍のなか不安や葛藤を抱えつつも、妊娠・出産に前向きにのぞむ方も少なくありません。


 各産院においても、少しでも妊婦さんの不安を解消するため、さまざまな対策が講じられています。たとえば受付に防護シートを設置、待合室の椅子の間隔を広げる、換気を徹底、オンライン診療を実施するなど、最大限の感染対策をおこなっています。


 また、このような状況で不安を抱えている妊婦さんの役に立てればと、ベビーカレンダーは自宅で受講できる「動画で見る両親学級」を制作。そのほか、新型コロナウイルスに関する情報をまとめて確認できるコーナーや、無料で助産師や管理栄養士に相談できる「専門家に相談」のコーナーも。


「動画で見る両親学級」はこちら

「新型コロナウイルスに関する妊娠・子育て情報」はこちら


「専門家に相談」のコーナーはこちら

<妊娠中の相談の場合>

助産師に相談する

管理栄養士に相談する


<育児中の相談の場合>

助産師に相談する

管理栄養士に相談する



 高齢出産になってしまうため、コロナが流行していたとしても早いうちに妊娠を希望する方も多いようですね。妊娠を希望してもしなくても、今後、第2波、第3波が来る可能性があるため、油断せずに今後もしっかりとコロナ対策を続けていくことが重要です。



【参考】

株式会社ベビーカレンダー

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag