PMS

生理前のイライラ・不調……PMSは治療&セルフケアで楽になる!

  • 更新日:2020/05/27

生理が始まる一週間前からイライラしたり、情緒不安定になったり、便秘になったり、やけに眠たくなったり……。こういった症状に身覚えがある方は多いでしょう。


こういった生理前の不調を、PMSと言います。『女性ホルモンの教科書』によると、約6割の女性が毎月PMSに悩まされているとか。今回は、PMSの症状を緩和するための方法を、『女性ホルモンの教科書』を参考にご紹介していきます。


PMSってどんな症状のこと?

PMSは、生理が始まる一週間前から始まり、生理が始まると同時に症状が治ることが多いですが、中には生理が始まっても症状が持続するケースもあります。症状は様々で、身体的な不調もありますが、それよりも精神的な不調の方が多いそうです。


『日経ヘルス』編集部のアンケート調査によると、最も多かったのが「イライラ・怒り」で全体の7割以上、続いて眠気、情緒不安定、頭痛・頭重、肌荒れ、むくみ、過食、乳房の張り、便秘…という結果でした。(P.60-61)


生理前に性格が変わったようにイライラして周囲の人に怒りをぶつけてしまったり、情緒不安定になり全てを悲観してしまったり、といった人も少なくありません。まずは、自分はPMSの症状がある、ということを自覚することが大切です。


PMSがあり、生理一週間ほど前から情緒が不安定になったり怒りっぽくなったり、落ち込みやすかったりする、と自覚できていれば、「このイライラ(や落ち込み)はあと数日で終わる」と考えられるため、気持ちを軽くすることができます。


ただし、症状が重い場合には、そういった心構えだけでは、PMSは乗り越えられません。社会生活に支障が出るほど精神的な症状がひどい場合は、PMSの重症型である、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。PMSが毎月つらいとか、PMDDかもしれない、と思ったら、医療機関を受診しましょう。


PMSは治療で緩和することができる!

PMS

「PMSはつらいけれど、仕方がない」と諦めている人は少なくありません。ですが、PMSのつらさは仕方がないものではなく、治療で改善できるものです。治療の方法は大きくふたつに分けられます。ホルモン療法と漢方療法です。


ホルモン療法では、低容量のエストロゲンとプロゲステロンの合剤(低用量)ピルの服用が効果的。排卵を止めることで卵巣からのプロゲステロンの分泌が抑えられ、また女性ホルモンの波も小さくなるので、PMS症状が治まります。(P.66)


低容量ピルは避妊効果もあるので、避妊したいと考えている人にとっては、一石二鳥です。日本では、コンドームが避妊方法としては一番人気ですが、コンドームの避妊率は高くありません。コンドームはあくまで性感染症を予防するものであり、避妊したいなら、より避妊できる確率の高いピルを使うのが効果的です。


PMSに効果がある漢方でもっとも有名なのは、加味逍遙散(かみしょうようさん)です。聞いたことがある方も多いでしょう。このほかにもPMSに効果のある漢方はたくさんあります。


体力があまりなく、むくみや月経困難がある人には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、比較的体力があって精神不安や月経困難、便秘などのある人には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、イライラ・カリカリして精神が高ぶる人には抑肝散(よくかんさん)も効果があります。激しい怒りが急にこみ上げるようなときには甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)をその場でのむと、気持ちが落ち着きます。(P.67)


気持ちを落ち着ける漢方を常備しておけば、PMS由来の情緒不安定に対処することも可能です。また、ホルモン剤や漢方のほかに、むくみには利尿剤、頭痛には鎮痛剤と、症状に応じた薬が処方されるケースもあります。症状を緩和したいという方は、まずは専門の医療機関を受診してみましょう。


PMS緩和のためにできるセルフケアとは?

日記

PMSを緩和するためには、薬だけではなく、セルフケアもとても大切です。


本書では、「症状日記」をつけることを推奨しています。どんな症状がいつから現れて、どのくらいつらいか、いつまで続くのかをメモするのです。2ヶ月ほどチェックしておくと、自分のPMSの症状のパターンがつかめるようになります。「このあたりに〇〇という症状がくる」と知っているだけで、症状が軽くなることもあるそうです。


また、食事も大切です。


日ごろから積極的にとりたいのは、大豆製品です。大豆イソフラボンの摂取で、頭痛や乳房の張りなどのPMS症状が改善したとの報告も。大豆イソフラボンには女性ホルモンと似た作用があり、ホルモンの変動を和らげる働きが期待できます。また魚もいいようです。アスリートを対象にした近畿大学東洋医学研究所の武田卓所長の調査では、魚を多く食べる人ほどPMSの自覚症状が少なかったといいます。(P.70-71)


さいごに。PMSは治療やセルフケアで緩和できる!

「PMSが毎月辛いけれど耐えるしかない」と考えている方は、病院に行き薬を処方してもらうことで驚くほど症状が軽くなるかもしれません。


PMSに悩まされている方は、病院を受診し、適切な薬や漢方を処方してもらいましょう。また、日々のセルフケアも同時におこないましょう。症状日記をつけてPMSのパターンを把握すること、大豆や魚を積極的に摂取することを心がけましょう。


今回ご紹介した本

『女性ホルモンの教科書』

著者:黒住沙織・佐田節子

編集:日経ヘルス

出版社:日経BP



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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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