プレスリリース大腸劣化

「便が臭い」は免疫力低下のサイン!大腸のケアで免疫力アップを

  • 更新日:2020/04/29

 新型コロナウイルスの影響で、今まで以上に関心が高まっているのが「免疫力」というキーワード。なんとなく納豆やヨーグルトを意識して食べるようになったという方も多いのではないでしょうか?

 そこで今回は、「大腸劣化」 対策委員会がおすすめする、免疫力を高めるために食生活で気を付けたいことや、食事以外でできる免疫力アップの秘訣をご紹介します!


日本でも深刻化しつつある「大腸劣化」とは?

 免疫は目には見えないので自分の免疫が高いのか低いのか、気付きにくいもの。消化器学の専門家であり、『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)の著者でもある、帝京平成大学教授松井輝明先生によると、便秘の人や便のニオイが臭い人は免疫力が低下している状態だと言います。便秘が免疫力の低下とどんなつながりがあるのか、松井先生に聞きしました。


大腸は毒素の侵入を防ぐゴールキーパー

 免疫には2つの種類があります。最初の防御として受容体を介して侵入してきた異物や病原菌を感知し排除する「自然免疫」と、それが突破された時に各種抗体を作り出して攻撃する「獲得免疫」との連携によって、効果的に全身の健康が保たれています。それらを担う免疫細胞の約7割が腸に集中しており、主には小腸に存在しています。

 そういうこともあり、免疫力を高めるためには小腸を元気にする効果があることをすれば良いと思いがちですが、忘れてはいけないのが「大腸」です。病原菌が体に入り、小腸にたどり着くと免疫細胞を出動させて攻撃しようとしますが、それをくぐり抜けて大腸まで達するものも。大腸にも免疫細胞はありますが、数も効力も小腸には劣るため全てを撃退できません。しかし大腸に入ってきても全てが発症するわけではないのです。

 免疫細胞の攻撃に加え、病原菌が作り出した毒素が、大腸の腸壁を通過して血管に入り込みさえしなければ、発症はしません。いわば、大腸は最後の砦。サッカーに例えるなら、小腸はディフェンダー、大腸はゴールキーパーのような役目で、毒素の侵入を徹底的に防いでいるのです。


 また、免疫機能は過剰に働きすぎるのもよくありません。花粉症やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどはその例です。腸内で免疫機能が制御不能に陥ると潰瘍性大腸炎やクローン病を引き起こしてしまうため、小腸の免疫が暴走しないよう大腸がコントロールしていることも明らかになっています。このように、小腸と大腸の免疫はとても密接に関係しています。


免疫力アップに欠かせない大腸内の短鎖脂肪酸

 免疫力を高めるためには、腸内環境を良好に保つことが大切です。ビフィズス菌をはじめとする善玉菌には、IgA(免疫グロブリンA)※の産生を促進する働きがあり、感染症の罹患・重症化リスク低下にも一役買っています。母乳を飲む乳児が感染症にかかりにくいのは、このIgAが母乳中に豊富に含まれているためです。

 さらにビフィズス菌が腸管上皮細胞の炎症を抑制し、バリア機能をアップさせることも報告されており、腸管の免疫機能を維持し、食品抗原が体内へ入って引き起こされるアレルギーの予防にも役立っていると言われています。


(※ウイルス・病原菌を攻撃したり、毒素を無毒化するタンパク質)


腸内細菌を元気にするには、善玉菌とエサが大切

 このように、腸内環境の乱れは、免疫力の低下や感染症のリスクの増加と大きく関係しています。便秘や便のニオイが気になるということは、腸内環境が乱れていることを示すサイン。そのため、便秘や便のニオイが気になるときは、免疫力が低下している可能性が高いということです。


 日頃からビフィズス菌などの善玉菌と善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖、ラクチュロースなどを摂り、大腸から免疫力アップに取り組むことが健康への近道と言えるでしょう。


食事以外にも簡単にできる免疫力アップ方法

「運動」をすると筋肉が熱を発して体温が上がり、ウイルスと戦うリンパ球のパワーを上げる働きをします。1日20~30分の軽く汗をかく程度の運動で、体温を高めるのが効果的です。また、「睡眠」も免疫力を高めます。しっかり6時間以上(できれば7時間)の睡眠を取りましょう。目を閉じて横になって身体を休めるだけでも、免疫力は高まると言われています。「笑い」も免疫力アップには欠かせません。ストレスはリンパ球の働きを低下させます。笑いで起こる興奮は、脳が免疫力をつかさどる部分にダイレクトに伝わり、脳内に幸福を感じさせる物質が出て、ストレスをやわらげます。



 在宅勤務になってから、活動時間が長くなり深夜まで起きているという方や食生活が乱れたという方は生活スタイルの見直しが必要そうですね。マスク着用や手洗いをすることは感染予防として非常に大切なことですが、土台となる身体が弱っていては元も子もありません。免疫力アップのためにも大腸に優しい生活を意識しましょう。



【参考】

「大腸劣化」対策委員会


「大腸劣化」対策委員会とは?

今日本では大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病など大腸に関する大きな病気が年々増加し、日本人の「大腸劣化」は深刻化しつつあると言われています。「大腸劣化」対策委員会では、「大腸」の機能が衰えることで、全身の健康リスクが高まっている状態を示す「大腸劣化」の認知を広げ、毎日の生活のなかで対策に取り組んでもらうための活動を行っています。


【松井 輝明 先生プロフィール】

帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 教授 健康科学研究科 健康栄養学専攻長 専攻長

日本大学医学部卒業。医学博士。1999 年 日本大学板橋病院消化器外来医長就任。

2000 年 日本大学医学部講師、2012 年 准教授。

2013 年 帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科教授就任、現在に至る。

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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