歯の黄ばみ

歯の黄ばみ。ホワイトニングの効果を上げる方法とは!

  • 更新日:2020/04/26

 新型コロナ対策で、口腔内のケアにも注目する人が増えています。歯磨きをする機会が増えると、歯の黄ばみが気になるところ。歯の黄ばみの原因を知って、賢い歯の黄ばみ予防を行いましょう。クリニックでのホワイトニングケアの情報と合わせてお伝えします。


女性ホルモンの低下による唾液不足が歯黄ばみの原因に

エナメル質

 年齢を重ねると、歯が黄ばむ原因は、表面を覆うエナメル質とその内側の象牙質にあります。

 象牙質は、年齢とともに黄みを増します。さらに、エナメル質も、摩耗して薄くなることで、象牙質の黄みが透けて見えるのです。


 エナメル質には、もともと無数の細かいすき間があります。歯の表面を歯ブラシでゴシゴシこすると、エナメル質を傷つけ、黄ばみの原因になるので要注意です。


エストロゲンの低下が唾液の量と質に影響する

黄ばみ

 また、更年期ころから女性は、エストロゲンの分泌が減少することで、唾液の量、質ともに低下します。


 唾液が減ると、歯の表面が乾燥し、艶がなくなり黄ばみやすくなります。さらに、唾液には、歯の再石灰化を促す作用があり、エナメル質にできた小さな傷や初期虫歯を修復します。

 しかし、唾液が減ってしまうと、エナメル質の修復力も落ちてしまいます。


着色しやすい食べ物は要注意です

コーヒー

 また、外的な要因もあります。エナメル質の表面に、飲食物の色素や煙草のヤニが徐々に付着します。それが徐々に、目に見える着色となって現れます。


 特に、着色しやすい飲食物は、赤ワイン、紅茶、ウーロン茶、ココア、コーヒー、チョコレート、ブルーベリー、トマト、ブドウ、カレー、しょう油、ケチャップ、ソース、ほうれん草、ターメリックなどと言われています。


 ほかにも、金属製の歯の詰め物やかぶせ物は、年数を経て劣化、腐食が進みます。金属がイオンとなって溶け出し、歯や歯茎の黒ずみや変色を招くことがあります。


ホワイトニング治療はクリーニングと一緒に! が有効

ホワイトニング治療

 現在、歯科クリニックで、歯黄ばみをケアするホワイトニング治療が行われていますが、ホワイトニング治療だけを行うのではなく、その前に歯の表面のクリーニングや歯垢をとるスケーリングなどのケアをきちんと行うことが大切です。


 虫歯や歯周病ケアを行うことで、歯の黄ばみ予防にもつながるからです。


 現在、歯科クリニックで行われているおもなホワイトニング治療には、痛みを感じにくいレーザーによる治療と、過酸化水素ジェルによる治療などがあります。


 以前、行なわれていた赤外線ランプやハロゲンライトを使った治療では、歯面の温度が上昇し、しみるような痛みが出ると言われていました。しかし、最近はこの方法を行う歯科クリニックは減ってきています。


 最近では、過酸化水素ジェルによる治療を行うクリニックが出てきています。ホワイトニング効果が高く、短時間の施術が可能で、歯への負担を最小限に抑えた治療と言われています。


進化したホワイトニング治療。色戻りを抑えて白い歯に

ホワイトニング治療

 クリニックで行うホワイトニングの過酸化水素ジェルによる治療の概要を紹介します。


 ホワイトニング治療前に、行なうクリニックケアとしては、まず空気と水を高圧で噴射させるエアフローという機械で、歯ブラシでは落としきれない汚れを落とします。


 その後、過酸化水素ジェルを歯にのせて約20分おきます。1回の治療時間全体は、40分程度です。


 色戻りを抑え、より確実に白さをステップアップさせるためには、この治療を3~5回行うと有効と言われています。治療間隔は、連続毎日でも、1週間間をあけてもOK。


 費用は、自由診療のため施設により異なりますが、3回コース12本(ホームホワイトニングキット+フッ素イオン導入付き)約10万円がひとつの目安になると思います。


黄ばみ予防の歯磨き法は?

歯磨き法

 歯の黄ばみを予防し、治療後も白さを維持するには、セルフケアが大切です。歯は、エナメル質を傷つけないように、堅い歯ブラシでゴシゴシ磨きはNGです。肌ケアと同様、ゴシゴシこすらないこと。歯は磨くのではなく、洗う意識が大事です。

 

 特にエナメル質が低下する更年期ころからは、研磨剤入りの歯磨き粉は避けましょう。また、防腐剤も歯に負担をかけるので、防腐剤フリーの歯磨き粉を使います。

 1日1回は、歯ブラシだけでなく、フロス、歯間ブラシの3点を使って丁寧なケアが推奨されています。


 普段から心がけたいのは、汚れたらすぐに落とすことです。特に、色がつきやすい赤ワイン、紅茶、カレーなどを飲食したら、綿棒で歯の表面や歯間をサッとこすります。色素沈着予防には、歯ブラシより効果的とされています。


年齢を重ねると増える歯黄ばみとは…

年齢を重ねると増える歯黄ばみ

 歯黄ばみは、年齢を重ねるほど増えてきます。特に、更年期ころから気になってくる歯黄ばみは、おもに33つです。最も多いのは、年齢を重ねることによる“加齢黄ばみ”。

 いずれも歯科クリニックのホワイトニング治療である程度、白くすることができます。


●加齢による歯黄ばみ

 女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することによる唾液の量、質の低下が原因のひとつ。口腔内のうるおい不足による黄ばみ。


●テトラサイクリン歯による歯黄ばみ

 テトラサイクリン系の抗生剤を過去服用したことによるもの。40代~50代の方に多く見られます。歯科クリニックのホワイトニングをしても、時間が経つと、色戻りする可能性はありますが、ホワイトニングだけで白くなる人もいると言われています。


●ブラックマージンと歯黄ばみの合併

 かぶせた歯の内側の金属が変色し、摩耗してずれたことで、歯と歯茎の間に黒いものが出てきます。その影響で、歯や歯茎も色素沈着を起こします。


テトラサイクリン歯の治療法は?

 テトラサイクリン系の抗生剤を永久歯の象牙質が形成される乳児~12歳ころの時期に服用したことで、象牙質が着色する副作用がありました。


 現在、この抗生剤は、使用が控えられていますが、一部の呼吸器疾患では使われることもあります。

 歯が濃い黄色やグレーになったり、左右対称の縞模様になるのが特徴です。


 テトラサイクリン歯を白くしたいときには、歯科クリニックで強めのホワイトニングを行う方法があります。しかし、時間が経過かすると、元に戻ることがあるとも言われています。


 半永久的に白くするには、ラミネートベニヤを貼る治療やオールセラミックを被せる治療があります。

 ラミネートベニヤは、歯の表面を削るため、エナメル質が弱くなる更年期以降にはすすめられない治療と言われています。

 メリット、デメリットを歯科医師と相談して、決めることが大切です。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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