肌かぶれ

かぶれるのは、皮脂分泌が過剰になることが原因!?

  • 更新日:2020/04/12

 春は肌もかぶれやすい季節ですね。赤みがある、かゆみがある……かぶれとひと言で言っても症状はいろいろ。かぶれと湿疹はどう違うのか? かぶれはなぜ起こるのか? 知っていますか? メカニズムを知って、かぶれ対策に役立ててください。


湿疹とかぶれの違いは?

湿疹

 湿疹とは、皮膚に炎症を起こす病気の総称です。かぶれは、正式には“接触皮膚炎”と言われ、湿疹の中で、外部からの刺激によることがはっきりしている場合を指します。かぶれも、湿疹のひとつなのです。


 かぶれには、大別すると原因となる物質が皮膚に接触することで炎症が起こる“接触性”。

 特定の物質にアレルギーを持っている人だけに起こる“アレルギー性”。


 この2種類があります。かぶれると、刺激が働いた部分にだけ、境界がわかる炎症などをつくり、痛がゆさ、ほてり感などを伴うこともあります。


かぶれのおもな原因

アレルゲン金属

 かぶれのおもな原因をまとめると、次のようになります。


・物理的刺激紫外線

・温熱、寒冷

・乾燥化学的刺激洗剤

・薬物

・化粧品

・アレルゲン金属

・花粉

・ハウスダスト

・植物(漆など)

・虫

・動物体質的要因乾燥肌

・皮脂分泌異常

・発汗異常

・アレルギー体質


こんな症状があるかチェック☑してみて

アレルギーチェック

 次のような症状があると、かぶれ(接触皮膚炎)の可能性が高いです。


□赤みがある

□かゆみがある

□痛がゆい

□熱をもつことも

□ヒリヒリ、ピリピリする

□ブツブツができる

□水ぶくれなどが混ざることも

□ジクジクした感じから時間が経つとガサガサする


 これらの症状は、ひとつだけのことも、いくつも重なることもあります。


交感神経の優位な状態が続くと、皮脂が過剰に分泌されて…

アレルギー

 かぶれ(接触皮膚炎)は、皮膚科を受診する人の約3割を占めるポピュラーな皮膚疾患と言われています。

 けれども若いころは、かぶれたことがなかった人も、40歳以降にかぶれやすくなる人もいます。なぜでしょうか? 


 皮膚の最も外側にある角層は、バリア機能を果たしていて、正常な皮膚では、分子量1000以上の物質が角層を通過することはないと考えられています。

 けれども、現代の生活環境では、角層の障害が起こる機会が多くなっています。さらに女性ホルモンバランスが崩れる更年期以降は、なおさらです。


 40代以降の更年期世代は、ホルモンバランスが大きく変化し、過剰なストレスで自律神経が乱れやすく交感神経と副交感神経のバランスも崩れます。

 ストレス過多で、交感神経の優位が続くと、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌され、角層表面の皮脂膜も過剰になります。すると、角層が障害を起こしやすくなります。


 そのため、かぶれの外的要因となる紫外線や温熱、寒冷の差、乾燥に反応しやすくなります。

 さらに、皮膚に接触する洗剤、薬、化粧品、金属、花粉、ハウスダストなどが角質の障害を起こした部位から侵入します。


 これらの原因となる物質が角化細胞を刺激して、サイトカイン、ケモカインという炎症を引き起こすタンパクの産生を誘導します。そして、肌表面に炎症が起こると考えられています。

 アレルギー体質でない人も、皮膚刺激で起こすかぶれです。


ストレスケアで副交感神経を優位にすることも大事

ストレスケア

 交感神経優位が続いて、角層表面の皮脂膜が過剰になると、毛穴から出る自分の皮脂でかぶれるということも起こります。


 肌は、自律神経でコントロールされているところが大きいと言われています。ですから、ストレス対策に気を配り、副交感神経が優位になる時間をつくることも大事です。


 かぶれという炎症が更年期世代に大敵なのは、年齢的な老化に加えて、皮膚老化を促進する炎症老化も引き起こしてしまうからです。


 かぶれは、皮脂が分泌される毛穴周辺から起こります。毛穴の詰まり、開きは、たるみ、しわ、しみにもつながります。


高脂質、高糖質の食事を控え、ストレスケアも大切

食生活

 さらに、生活習慣も大切です。高脂質、高糖質の食事は、かぶれを誘発しやすい不飽和脂肪酸の皮脂分泌を盛んにします。

 肌老化を最小限にするためにも、ストレス対策、食事、運動にも気を配ることが大切です。


 肌細胞がつくられる原料は、食事です。肌のためにも、高脂質、高糖質の食事を控え、腹八分目の和食を心がけましょう。

 タンパク質は、納豆、サケ、サバなどから摂ります。抗酸化作用のあるビタミンCやB群、サケなどに含まれるアスタキサンチンもいいですね。


 また、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整えるためにも、ストレス対策が大事です。

 かぶれは、交感神経が優位なサインなので、副交感神経を優位にする自分なりのリラックス法を見つけましょう。


 さらに、代謝や免疫力をあげ、脂肪燃焼を促すためにも、運動は必要です。リラックス効果のある運動なら、ストレス対策にもなり、一石二鳥です。


肌のバリア機能を高めるためには保湿です

保湿

 使用する化粧品は、抗酸化のものを使うといいと言われています。また、肌のバリア機能を高めるためにも、保湿は重要です。


 皮脂分泌が過剰になっているときこそ、バリア機能が乱れているサインですので、いつも以上に丁寧な保湿を心がけましょう。紫外線対策も大切です。


 皮膚科の保険診療では、かぶれに対して、かゆみ止めや炎症を抑える薬の処方になります。ひどい症状には、弱いステロイド剤が処方されることもあります。



▼バックナンバー

・トイレが近い、つい漏れてしまう…1日8回以上、トイレに行っていませんか?


・ひざ痛の悩みは国内約3000万人!特に女性は要注意。


・箸や楊枝に使われる“クロモジ”。インフルエンザ予防に新注目!


・いよいよ来た花粉の季節。薬の進化で治療の幅が広がった!


・顔や手の甲にできる赤いシミ。早期の皮膚がんの可能性があります!


  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

この記事がいいと思ったら
いいね!しよう

Related関連記事

Pick Up編集部ピックアップ

Rankingランキング

#tag