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「脱毛」の辛さが第3位!乳がん経験者が語る外見ケアの重要性

  • 更新日:2019/10/21

 毎年10月は乳がんの早期発見や早期治療を促す「ピンクリボン月間」です。今や日本人女性の11人に1人が生涯で患う※と言われている乳がん。がんというだけあって、治療の過程では、脱毛や皮膚・肌の変化、手術痕など外見に変化が生じることも少なくありません。

 今回は、株式会社アデランス(以下アデランス)が実施した調査から「治療でつらかったこと」や「治療中の仕事事情」など、乳がん経験者の生の声をお届けします。


※国立がん研究センター「がん情報サービス」最新がん統計


乳がん検診の受診経験率は約7割

 まず、「乳がん罹患前に乳がん検診を受けたことがあるか」尋ねたところ、以下のような結果が出ています。


Q. あなたは乳がんに罹患する前に、乳がん検診を受けたことがありましたか?

※複数回罹患された方は、初めて罹患する前のことについてお答えください。

Q. 前問で「はい」と答えた人にお聞きします。どのくらいの頻度で検診を受けていましたか?

乳がん検診の受診率

 68.3%と約7割の人が受けたことがあると回答した一方で、約3割の人が検診を受けていなかったことがわかりました。

 また、「はい」と回答した7割の人へ、どのくらいの頻度で受けていたか尋ねたところ、定期的(2年に1回※1以上の頻度)に検診を受けていた人は全体の約半数という結果に。


※1厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」より


乳がん治療で最も辛かったのは「精神的な不安」

 続いてのグラフは、乳がん経験者が乳がんに罹患した際に辛かったこと(複数回答)をまとめたものです。


Q. あなたが乳がんに罹患した際に、辛かったことは何ですか?あてはまるものを全てお答えください。

乳がんになってつらかったこと

「精神的な不安」と回答した人が64.9 %で最も多い結果となりました。続いて「手術による乳房切除」(46.2%)、「経済的な負担」(35.0%)となっており、精神的な部分だけでなく、外見の変化や経済面でもがん治療による負担が大きいことがうかがえます。


 また、その中で最も辛かったことを一つだけ尋ねたところ、同様に「精神的な不安」(33.4%)が1位に。また、「手術による乳房切除」(21.9%)や「脱毛」(11.7%)といった外見の変化が、「経済的な負担」や「体の痛み」よりも高い結果となりました。乳房切除や脱毛、皮膚の変化、爪の変形・変色といった治療による“外見の変化”に関する回答をした人は合計で36.5%にのぼりました。


最もつらかったこと

乳がんになって最もつらかったこと

約7割の人が治療をしながら、仕事も続けていた

 長期的に治療が必要な病気にかかった時にたちはだかるのが「仕事を継続するかどうか」という問題。乳がん経験者たちは、乳がんへの罹患後も仕事を続けたのでしょうか?※2


Q. あなたが乳がんに罹患した際、仕事は続けましたか?

乳がん罹患後の仕事

※2罹患前から仕事をしていなかったと回答した人は除く


「治療をしながら仕事を続けた」と回答した人は約6割と、過半数の人ががん治療をしながら仕事も続けており、治療と仕事を両立していたことがわかりました。一方で、「仕事は退職した」(20.1%)と回答した人が2割程度いることから、治療と仕事の両立にはハードルがあることもたしかなようです。


【仕事と治療の両立】最も苦労したのは「外見の変化へのケア」

 先程の質問で「治療をしながら仕事を続けた」と答えた方に対し、治療と仕事を両立するうえで苦労したことを尋ねた結果がこちら。


Q. 前問で「治療をしながら仕事を続けた」と答えた方にお聞きします。治療と仕事を両立するうえで苦労したことはありますか?

治療と仕事の両立

 最も多かったのは「苦労したことはなかった」(36.5%)。受け入れる企業側の体制や、一緒に働く同僚の理解の高さがうかがえる結果となりました。一方、苦労を感じた人の中では「脱毛など外見の変化へのケア」(19.8%)と回答した人が最も多い結果に。


約半数の人が治療による何らかの外見の変化を経験

 乳がんに罹患した際、外見の変化があったか尋ねたところ、「あった」と回答した人は48.3%でした。約半数の人に何らかの外見の変化を経験したことがわかります。


Q. あなたが乳がんに罹患した際、外見の変化はありましたか?(脱毛、爪や皮膚の変化など)

乳がん罹患後の外見の変化

 さらに、外見の変化が「あった」と答えた方に、変化があった部分で最も気になったところはどこか尋ねたところ、半数以上の人が「脱毛」(53.0%)と回答しています。次いで、「手術による乳房切除」(23.3%)、「手術痕」(13.3%)と続きます。


Q. 前問で外見の変化が「あった」と答えた方にお聞きします。最も気になったのはどこですか?

外見の変化で気になった箇所

アピアランスケアで行っていたこと1位「ウィッグの着用」

 前述の質問で外見の変化が「あった」と答えた方に、外見の変化へのケア(アピアランスケア)で行っていたことを尋ねたところ、最も多かったのが「ウィッグの着用」(63.5%)。続いて「医療用帽子の着用」(38.6%)となり、とくに脱毛へのケアを多くの方が行っていたことがわかります。


Q. 前問で外見の変化が「あった」と答えた方にお聞きします。外見の変化へのケアについて、あなたが行ったことは何ですか?

外見の変化のケア

ウィッグの着用により、約7割が「外出できるようになった」と回答

 前問で「ウィッグの着用」と答えた人に対して、ウィッグを着用することによる変化を尋ねたところ、約7割の人が「外出できるようになった」と回答しています。


Q. 前問で「ウィッグの着用」と答えた方にお聞きします。ウィッグを着用することでどのような変化がありましたか?

ウィッグを着用することによる変化

近年高まりつつあるアピアランスケアの重要性

 がんやがん治療により生じる脱毛や手術痕といった外見の変化により、社会とのつながりや人間関係を避けてしまう等、これまで通りの生活が送れなくなってしまう方は少なくないといいます。近年、がん医療の進歩により、社会とのつながりを保ちながら治療を続けることができるようになり、外見のケア(アピアランスケア)の重要性が一層高まっているのだそう。


 アデランスでは、外見の変化(脱毛や爪の変色、皮膚の変化)に悩まれる方のQOL(Quality of Life)向上を目的に、JIS規格に適合した医療用ウィッグの販売や、病院内へのヘアサロン出店等の取り組みを行っています。



 もともと当たり前にあったものがなくなることで感じる喪失感は、経験者でないと計り知れないものがあると思います。ウィッグなどを利用することで「外出できるようになった」「気持ちが明るくなった」と回答している人も多いことから、いかにアピアランスケアが重要か、今回の調査結果を見て分かったのではないでしょうか。乳がん治療中に他人の目を気にしすぎたり塞ぎこんだりすることを少しでもなくすために、さらに医療やアピアランスケアのアイテムが充実していけば良いですよね。



参考

株式会社アデランス

  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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