パイナップル

パイナップルの肌と腸内改善作用が実験で明らかに!

  • 更新日:2019/10/13

 パイナップルは、日本でバナナに次いで輸入量が多く、私たちに馴染みの深い果物。このパイナップルの健康作用についての実験が行われ、肌や腸内環境の改善に及ぼす作用があることが発表されました。パイナップルの何が肌と腸にいいのか、その働きを紹介します。


食物繊維、ビタミンC、セラミドが肌と腸に良い作用をもたらす

パイナップルと女性

 パイナップルは、食物繊維、ビタミンC、セラミドが豊富な食材です。


 食物繊維は、腸内環境と密接な働きがあります。ビタミンCは、抗酸化作用が豊富で、コラーゲンの合成にも関係しています。また、パイナップルセラミドは、保水作用、シミ軽減、美白作用もあることが知られています。


 これらの成分を含むパイナップルが、肌と腸内環境改善に役立つことが研究で明らかになりました。(『2018 KoSFoST International Symposium and Annual Meeting』 発表より)


腸内環境と美肌のために果物の消化酵素には重要な働きが

果物

 脂っこい肉や揚げ物など、消化吸収しづらい食べ物を食べすぎると、消化酵素が足りなくなり、いわゆる消化不良を引き起こします。


 消化不十分な食物は、腸の中で停滞して、便秘や肌荒れの原因になります。消化酵素の不足は、腸内環境の低下や肌トラブルだけでなく、さまざまな健康トラブルの誘因になることも知られています。


 消化酵素の不足を防ぐには、食物酵素が豊富な食材を摂取することが大事です。パイナップルなどの果物に含まれている食物酵素には、消化酵素の働きを助け、消化酵素の大量消費を防ぎます。


 消化酵素は、果物のほか、生野菜、生魚、納豆、味噌などにも豊富です。肉や揚げ物と一緒に食べるのがおすすめです。


 肌と腸内環境は、密接です。腸内環境が悪いと、栄養を吸収できないため代謝が落ち、肌のターンオーバーが遅れます。溜まった毒素の排出ができず、肌荒れ、シミ、シワ、にきびなどの原因にも。


 腸内環境が整っていれば、脂肪を燃やすために必要な栄養が吸収され、代謝が上がり、脂肪を燃やす体もつくれます。日々の食生活に上手にとり入れてみてください。


毎日100gのパイナップルで肌と腸が改善!

カットパイナップル

 パイナップルが、肌と腸内環境改善に役立つことを調べた研究は、25歳~63歳の健康な日本女性35名を対象とした臨床試験です。

 

 パイナップルを毎日摂るグループ(パイナップル摂取群)と摂らないグループ(非摂取群)に分けて比べたところ、毎日100gのパイナップルを4週間継続して摂ることで、肌の調子改善、腸内環境の改善による便通の改善効果があったというものです。


パイナップル摂取群で「肌のキメ」が改善

美肌

 肌の改善効果を見たところ、パイナップル摂取群で「肌のキメ」が改善。開始前から比べて4週間後には、パイナップル摂取群は、肌のキメが改善していました。

 「肌の調子」「うるおい・乾燥」「シミ」の評価項目でも改善が見られていました。


パイナップル摂取群で「排便の回数」が増加

快便

  パイナップル摂取群で1週間の「排便回数」が有意に増えていました。ほかにパイナップル摂取群は、「排便日数」「便量」「スッキリ感」「形状」の評価項目でも改善が見られました。

 また、善玉菌の腸内細菌叢の測定を行ったところ、パイナップル摂取群で、善玉菌の腸内細菌が増加していました。


1日200gが目標! 日本人の果物摂取は減少傾向です

果物を食べる女性

 果物は、ビタミン、ミネラルの重要な供給源として、健康に重要な役割と位置づけられています。

 厚生労働省が推進する健康づくり運動「日本21」や食事バランスガイドでも、健康増進の観点から、1日 200 g以上の果物を食べることが目標になっています。

 しかし、日本人の果物の摂取量は、年々減少しています。


パイナップル1日100gを摂取するには…

 今回のパイナップル研究では1日100gを摂取しています。それは、およそパイナップルの7分の1個分です。


 パイナップルは、そのまま食べるだけなく料理にも使えます。肉や魚などのタンパク質の分解と消化吸収を高める作用がありますので、肉や魚料理に加えてみてください。胃腸が弱って、消化機能が落ちているときにもおすすめです。



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  • 増田 美加 (女性医療ジャーナリスト)

    女性誌や女性専門サイトで、女性の医療&健康・美容現場を取材&執筆。2006年に乳がんを経験。検診の啓発、更年期への対策、予防医学の視点より、健康で美しくイキイキと生きるためのエイジングケア講演を行う。

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