妊婦

自然分娩、無痛分娩、帝王切開。ベストなのは?体験者の声【#44】

  • 更新日:2019/09/30

間近に控えている人も、いつか授かりたいと思っている人も、少なからず不安になるのが「出産」。自然分娩や無痛分娩など、それぞれの出産を実際に経験したママさんたちの声を集めました。


「産後回復も早いし、自然分娩が最高」派の声

自然分娩

「鼻からスイカを出すような痛み」とも比喩される自然分娩。私も「そうはいっても経験したことないし、皆しているんだから大丈夫でしょ……?」と思っていました。実際の陣痛は、想像をはるかに超える、超ド級の痛みです。周りのママさんたちが、それについて多くを語らずに明るく育児をしていることに、尊敬を通り越して裏切られたようなショックを受けたくらいです。


ところが、自然分娩でも実際の出産は人それぞれで、感じ方もかなり違っているようです。私の場合、出産直後はトラウマになるんじゃないかと思うくらいのショック状態でしたが、育児が始まると出産の大変さなんて、びっくりするくらいあっという間に忘れました。母になることの本能の中に忘却プログラムが組み込まれているのかな、と思うくらいきれいさっぱり忘れるので、大丈夫、きっと乗り越えられます。


自然分娩は人によって回復も早く、一般的に産後も5、6日の入院で退院できます。経産婦に至っては、私が出産した産院では申請すれば出産後3泊から退院OKでした。もちろん自宅に戻っても一カ月程度はゆっくりしたいところですが、病院の方針や本人の体調によっては、そのくらいで退院が許される程度に回復できる人も多いようです。だから、「出産は確かに痛いけど忘れるし、回復も早いから、自然分娩でよかった」というママさんたちが多いのです。


「自然分娩怖すぎ。次があれば無痛がいい」派の声

無痛分娩

ただやはり、陣痛があまりに長時間続いてつらかった場合などは、心にしこりのように不安が残ることもあるようです。そのため、「もし次に妊娠したら無痛分娩を選びたい」という人もいます。


無痛分娩とは、麻酔を用いて痛みを緩和しながら分娩(経膣分娩)を行うことです。海外ではごく一般的だと聞きますが、日本はまだ自然分娩が主流で、よく言われるのは「無痛分娩を選ぶなら、その経験が豊富な病院を選ぶべき」ということ。無痛分娩には医療機関によって数万から数十万円の費用が上乗せされますが、「せっかく無痛分娩を選んだのに、麻酔が効いていないときに陣痛が来て出産になり、結局痛くて意味なかった」という残念な結果になった人も。それは病院側の経験によるのか、経験があっても防げないものなのかわかりませんが、もしそうなったときに「もっと無痛分娩の経験がある病院にすればよかった」と後悔しないためには、しっかりリサーチしたほうがよさそうです。


そうしたリサーチや、自宅から遠く、混んでいるであろう産院にわざわざ通うのも面倒というのが自然分娩派の意見でもありますが、そんな諸々の手間と天秤をかけても「次があれば無痛分娩派」の意見は心から理解できます。


「普通に考えて、無痛分娩、絶対おすすめ」派の声

産後の母親

「虫歯の治療くらいでも麻酔するのに、麻酔もしないで出産するなんて意味がわからない」というのが無痛分娩派の意見です。うんうん、そうですよね。長男を自然分娩で出産した私も、完全に同意です。出産のリスクは同じように背負うのですから、痛くないほうがいい。もし近くに無痛分娩の権威の病院があって、ほとんどの人が成功していると言われたら、それを選びたいです。


ママ友にも無痛分娩を選んで成功し、「選んでよかったよ」と話している人がいます。両親が高齢で、旦那さんも仕事が忙しくて頼れないため、「産後頑張れるように、できるだけ出産のダメージを減らしておきたかった」とのこと。私のように、自然分娩の痛みでショック状態に陥るリスクを回避したと思えば、賢い選択です。


たとえ自然分娩派でも、今の時代、おそらく経産婦で「自然分娩で出産の痛みを経験しないと母親になれない」なんて、鬼か修行僧みたいなことを本気で考えている人は少ないでしょう。あえて現代だからこそ、助産院で本当の自然分娩を選択したいという人はいますし、それはそれですばらしいことだと思いますが、他人に押し付ける考え方ではないはずです。無痛分娩を両親や夫に反対された、という人もいるようですが、出産するのは妊婦さんなのに、人に反対されるなんて考えただけでも恐ろしい。分娩方法くらい当たり前に自分で選べる時代になればいいな、と思います。


「帝王切開、最高過ぎるでしょ」派の声

帝王切開

帝王切開は、自然分娩の途中で緊急手術的に行われる緊急帝王切開と、分娩に入る前からリスクを予知していた場合の予定帝王切開にわかれます。私は第2子のとき、子どものへその緒が首に3重に巻いている上に逆子だったため、後者の予定帝王切開となりました。


緊張するのは麻酔を打つときだけ。あとは先生方に丸投げしていればかわいい赤ちゃんに会えるのですから、自然分娩よりラクでした。さらに、手術日が設定できるので、里帰り先の両親も、遠方からかけつける夫も予定を立てやすく、慌てずに済みます。もし自然分娩で、夜中に泣いている上の子を置いて病院に駆け込む事態にでもなったら、両親にも負担をかけたと思います。帝王切開後は特に痛いと噂される産後の「後陣痛」も、私はそれほどではありませんでした。(個人差があります)


緊急帝王切開では選択の余地はなく、何か危険があったために医師が判断して手術しているので当然ですが、帝王切開で出産した友人の多くは「手術してもらってよかったよ、助かった」と話しています。


「ソフロロジー」、興味あるけどスルーだった派の声

ソフロロジー

出産方法として、もう一つ挙げられるのがソフロロジー。イメージトレーニングやエクササイズ、呼吸法の練習を通して、精神的なストレスを軽減し、それによって出産の痛みを緩和する方法です。


残念ながら実践した人は私を含め周りにはいないのですが、これが本当なら、素晴らしいのではないかと思うのです。なぜなら、3人出産して思うのは、お産の大変さは肉体的にもそうですが、精神的ショックによるところも大きいから。母親学級で出産のビデオを観るだけではなく、もっと具体的なイメトレやエクササイズができていたら、あんなにショックを受けることはなかったかも?と思うのです。


周りのママ友も、「ソフロロジー、いいって言うよね!」と関心のある人ばかり。ただ、産院で特に取り入れていない限り、興味はあっても実践しないで終わることが多いようです。気になる方は、ぜひソフロロジーを取り入れている産院に話を聞いてみてくださいね。


あなたにとってベストな出産は?

出産はゴールではなく、そこから始まる育児のスタートです。出産方法は手段と考え、自分や子どもの体を第一に、家族など周囲の状況を鑑みながら、最もいい出産方法を選択できるといいですね。



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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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