妊婦

「胎教にはモーツアルトがいい」は根拠なし?妊娠中の過ごし方のヒント

  • 更新日:2019/09/19

「胎教にはクラッシック(とくにモーツアルト)を聞かせるといい」という話を小耳に挟んだことがある方は多いのではないでしょうか?

モーツアルトだけでなく、「妊娠中は〇〇するといいらしい」という噂はそこかしこにあふれています。ですが、噂の多くには科学的根拠はありません。


今回は、産婦人科医の宋美玄先生著『女医が教える これでいいのだ!妊娠・出産』を参考に、安心して赤ちゃんを産むための妊娠中の過ごし方のヒントをご紹介していきます。


女医が教える妊娠中の過ごし方1:つわり中は、「自分が食べたいもの」を食べる

妊娠中、多くの妊婦さんが経験するつわり。つわりがほとんどない人もいれば、非常に重い人もいて、重めの人は、気持ちが悪い状態が長期間続き、食べても吐いてしまいがちです。


何を食べても吐いてしまうという妊婦さんの場合、妊娠中に痩せてしまい、「これでは赤ちゃんに栄養が行き渡らないのでは」と不安に感じる方も多いはず。


宋先生は、「元の体重の10%くらい減少するようなら、それは重症のつわりなので、ビタミンや糖分を点滴してもらったほうがいい」と述べています。

また、妊娠中は赤ちゃんのことを考えて栄養バランスよく食事をとらなければ、と考えがちですが、つわりがひどいときは、栄養バランスを気にしすぎるのはNGだとも指摘しています。


妊娠中の食生活ですが、つわりのときは、とにかく「食べたいもの、食べられるものを好きなだけ食べる」に限ります。あれを食べたほうがいいとかなんとかいってもムダですから。「マクドナルドのチキンナゲットだけ食べられる」というような場合は、誰になにを言われようと、食べないよりはマシですから食べてください。(P.59)


チキンナゲットのように、栄養バランスがあまり良さそうではない食べ物であっても、「食べないよりはずっといい」のです。


女医が教える妊娠中の過ごし方2:妊娠中に聞くべき音楽は、「自分の好きな音楽」

音楽

胎教、という言葉があります。胎教とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから、英語学習のCDや、モーツアルトなどのクラッシックを聞かせることで、知性や感性を伸ばそうとする考え方です。


実際、お腹の中にいる赤ちゃんは音楽が聞こえているのでしょうか? 宋先生は、「お腹の中の赤ちゃんには音楽は聞こえない」と言い切っています。では、お腹の中にいるときに音楽を聴かせたり、声かけしたりすることがまったく無意味かというとそうではありません。お腹の中の赤ちゃんへの声かけには、そうすることでお母さん自身の赤ちゃんへの愛情を育てる、という大切な意味があります。


では、音楽は何を聴かせれば良いのでしょうか? 


ママがリラックスして、あまりよけいなストレスをためないことは妊娠中も大事だと思いますが、別にモーツアルトを聴いてもなにがどうなるわけでもありませんから、ムリして聴く必要はありません。もともとモーツアルトが好きな人であれば聴くのはもちろんいいし、クラッシックよりAKB48のほうが好きならばそっちを聴くべきです。(略)好きな音楽を聴いたり、好きな映画を見たり、友達とおしゃべりをしてください。(P.76-77)


実際に赤ちゃんは音楽を聴くことはできないのですから、お母さんがその音楽を聴いてリラックスできればそれでいい、というわけです。


女医が教える妊娠中の過ごし方3:リラックスできるとしても、タバコだけはやめよう

女性の喫煙

これまで、ムリせず食べられるもの、食べたいものを食べて、好きな音楽を聴きましょう、ということを述べてきました。


妊婦さんはムリしないこと、ストレスを溜めないことが大切です。ですが、ひとつだけ、好きでもやめるべきものがあります。それは、タバコです。

タバコだけは、ぜひともやめてください。吸っている人は吸わない人に比べて、流産、早産、妊娠高血圧症候群、胎児発育遅延、常位胎盤早期剥離といったさまざまな合併症のリスクが明らかに高くなるからです。タバコを吸うと母体も胎児も血液がドロドロになって血流が悪くなります。そのせいで胎盤の血管が詰まるなどの問題が起き、赤ちゃんの発育が悪くなる。しかも頭の発育にも影響するのです。(P.68)


喫煙は、妊婦にとって百害あって一利なしの習慣だと言えるでしょう。


さいごに。「こうでなきゃいけない」にしばられず、マイペースに妊婦生活を楽しもう

妊婦ハッピー

妊娠中は、「安全に赤ちゃんを産むために、あれもしなくちゃ、これはしてはいけない」など、ストレスがかかりがちです。


本書では、「妊娠もお産も赤ちゃんも、こうでなきゃいけない、なんてことは存在しない! いくら努力してもコントロールできるものじゃない! だから、気負いすぎは禁物だし、何かあったときに自分を責めるようなことはやめてください」と繰り返し主張されていました。


妊娠や出産に関して「こうでないといけない」と自分を犠牲にしてしまいがちな方に読んでほしいオススメの一冊です。


今回ご紹介した本

『女医が教える これでいいのだ!妊娠・出産』

著者:宋美玄

出版社:ポプラ者



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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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