夏の子ども

子どもの骨が危ない!? 夏休み中の子どもの健康と食生活

  • 更新日:2019/07/13

 いよいよ子どもたちが心待ちにしている夏休みがやってきます。ウキウキな子どもたちとは対照的に、親御さんたちが頭を悩ませているのが、夏休み中の子どもの食生活ではないでしょうか。

 今回は、効果的な骨作りを推進する「コツコツ骨ラボ」が子育て中の母親を対象に実施した、休み期間の子どもの食生活や過ごし方についての意識調査をご紹介します。


親が子どもに意識して摂らせているのは「肉」「魚」「野菜」

 まず、子どもの健康や体づくりのために必要だと思う栄養素と、意識して摂らせている栄養素を母親に質問した結果を見てみましょう。

子どもに摂らせたい栄養素 摂らせている食品と理由

 子どもの健康や体づくりのために、エネルギー源となる「ご飯」のほか、「肉」「魚」「緑黄色野菜」を8割以上の母親が必要だと感じていることが分かります。また、意識して摂らせている食品も同じ4食品が上位を占めています。

 一方、「子供に意識して摂らせている」理由として「健康な骨を作る」ことが挙がった食品はカルシウムを含む乳製品や魚が多く、丈夫な骨づくりに欠かせないビタミンDを含む「きのこ類」は1割未満、ビタミンK2を含む「納豆」を骨づくりの意識で摂らせている人は3割未満しかいないことが明らかになりました。


成長期に骨を強くする栄養素は「カルシウム」以外知られていない

 続いて、母親たちがどのくらい栄養素のことを認知しているか、また、子どもの骨づくりのためにどのような食材を意識して摂らせているかをまとめたグラフがこちら。

栄養素認知 意識して摂らせている栄養素

 半数以上が多くの栄養素を認知している中、骨づくりに大切な「ビタミンK2」は2割しか知られていません。また、子どもの骨の成長に必要だと思う栄養素の中で、意識して摂らせている栄養素にいたっては、「ビタミンD」「ビタミンK2 」ともに1割以下と大変低いことが分かりました。

骨は「カルシウム」だけでは丈夫にならず、カルシウムの吸収を高める「ビタミンD」と沈着を助ける「ビタミンK2 」など、バランスよく取ることが大切とされています。


母親たちは多忙な中でも「少しでも多く手作り料理を」など工夫をしている

 続いて、仕事に家事に育児にと忙しい現代の母親たちに、子どもの食事に関して工夫していることを質問。結果がこちらです。

工夫していること

 「特に工夫していることはない」が15%であることから、それ以外の85%の母親が子どもの食事に関して何らかの工夫をしているようです。世の母親たちは職の有無に関わらず忙しい毎日を送る中で、「朝食は必ず食べさせる」「規則正しい時間に食事をする」「少しでも多く手作り料理を食べさせる」など工夫している様子がうかがえます。


休み期間中は「栄養バランスが悪くなる」などの悩みも…。

 今年は早いところで7月12日から夏休みが始まる学校もあるようですね。そうなると必然的に休みが長くなりますが、親御さんたちが抱える休み中の子どもの食事についての悩みにはどのようなものがあるのでしょうか?

夏休みの悩み事

 調査の結果、8割以上の母親が休み期間中の子どもの食事について何らかの悩みを抱えており、特に「昼食のメニュー考案」「昼食を用意する時間や手間」「栄養バランス」など、学期中と違って給食の提供がない分、母親の苦労や負担増に繋がることがわかりました。


夏休みに子どもが外で過ごす日は週何日?

 今ほど気温の高くなかった時代は、夏休み中屋外で元気に遊ぶ子どもが多かったですが、最近は熱中症などの心配から子どもたちが屋外で過ごす頻度も減ってきているように感じます。具体的に子どもが夏休みに屋外で過ごす頻度について質問した結果を見てみましょう。

屋外で過ごす頻度 屋外で過ごす時間の変化

 子どもが夏休みに屋外で過ごす頻度は「週1~2日」が最も多く、屋外で運動したり、遊んだりする機会が少ないことが分かります。

 また、母親自身の子どもの頃と比較しても、子どもが日常的に屋外で過ごす時間が少ないと感じる人は7割も。熱中症や遊ぶ場所の減少、事件・事故などの外的要因もあり、子どもが元気に外で走り回る姿は減り、運動不足が懸念される現代において象徴的な結果となりました。

しかし、丈夫な骨を作るために運動をすることや日光を浴びてビタミンDを増やすことはとても大切なこと。外出する際はメラニン色素がほとんどない手のひらが日光に当たるように意識して過ごすだけでも、効果が期待できます。


紫外線の多い夏でも手のひらの日光浴を

 以下、調査において監修を務めた大阪樟蔭女子大学健康栄養学部教授の津川尚子氏のコメントをご紹介します。

津川尚子氏

将来の健康状態を左右する最大骨量は、骨を作る働きがピークとなる14歳前後で決まります。この時期に骨量を増やしておくために、「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK2」の「骨のゴールデン・トライアングル」を日々の食生活の中で積極的に摂ることが大切です。ビタミンDが不足すると、骨へのカルシウム沈着障害が起き、骨に関わる病気にかかる可能性が高まるとされていますが、近年はビタミンD欠乏症によるとみられる子供のくる病や頭蓋ろうが増えているようです。夏は紫外線量が多く、日光により作られるビタミンDを短時間で効率的に増やせる時期です。1日に数分、紫外線の悪影響を受けにくい手のひらで日光に当たるなど、夏休みは親子で丈夫な骨づくりをめざしましょう。(監修:津川 尚子/コツコツ骨ラボ/大阪樟蔭女子大学健康栄養学部教授)



 ビタミンDが日光を浴びることで作られるということをご存知の方は多いと思いますが、紫外線の多い夏の対処法というのが「手のひらで日光に当たる」というのは意外でした。子どもたちを含め大人も適度に日光に当たるなどして健康を意識する必要がありそうですね。



【参考】

コツコツ骨ラボ


  • 女子カレ編集部

    女性のココロとカラダに寄り添うサービス『女子カレ』の編集部。主に「今」お届けしたい情報をお届けします。

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