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『だから私はメイクする』。その美意識は誰のため?

メイクする女性 女性を幸せにする本

「おしゃれは好きだけど、毎日メイクをしなければならないのはちょっとめんどう」と考えてしまうことありませんか? 私はあります!

でも、どうせメイクするんだったら、「面倒な義務」として苦痛を感じながらするのではなく、楽しんでしたいですよね。今回は、「女性がメイクをするモチベーション」を紹介したエッセイ『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』をご紹介します。


様々な女性の考えを知ることで、メイクやファッションがもっと楽しめるようになるかも?


誰のための、何のためのメイク?

誰のために、何のためにメイクするのかは、多種多様です。


だから私はメイクする・ケース1:自分のためにメイクする

最初に紹介する「自分のためにメイクする」女性は、アナウンサーの宇垣美里さんです。可愛らしい顔の宇垣さんですが、意外なことに、「メイクは魔除け」だと考えていると言います。


(「よそおうこと」に対して他人や世間から傷つけられた経験があるか聞かれて)

宇垣:たくさんありますよ。ビビットな色のネイルをしているだけでも「それ男ウケわるくない?」とか言ってくる人もいますから。あとは「もうちょっと垢抜けない、野暮ったいメイクのほうがモテるよ」とか。だからこそ私は、「そういう奴から自分の身を守るためによそおってるんだよ!」という気持ちでいます。(略)もっと言うと、私にとってのおしゃれって、戦闘民族が戦いに行く前に施す紋様とか、古代の人たちが願掛けのためにしていた入れ墨とか、そういうものなんですよ。「魔除け」というのかな。(P.47)


宇垣さんにとっては、メイクとは「違う生き方を求めてくる人を遠ざける」魔除けのような効果があるものなのだと言います。

メイク

本書では、宇垣さんの他に、自分のためによそおう女性として、「自分の気分を上げるためにネイルを欠かさない女性」「コスメが純粋に好きでコスメアカウントを運用するまでに突き詰めている女性」「推しのアイドル(女性)に可愛いと言ってもらいたいがためにメイクを頑張る女性」「自分の好きな自分でいるために大人になってもロリータ服を着続ける女性」が紹介されていました。


だから私はメイクする・ケース2:他人のためにメイクする

上記でご紹介したのは自分のためによそおうケースですが、他人のためによそおう、という女性もいます。


たとえば、「芸能人のマネージャーをしているので、タレントを輝かせるために、自分のメイクは限りなくシンプルにする女性」「会社で品定めされたくないから極力シンプルファッションを貫き、おしゃれはアフターファイブにする女性」「デパートの販売員として徹底的に見られるためのメイクを追求する女性」などが紹介されていました。


さいごに。メイクやおしゃれはなりたい自分に近づくための道具。美の正解はひとつじゃない

メイクする女性

今回は、「よそおうこと」に対する様々な女性のモチベーションをご紹介しました。


メイクやおしゃれが「ただただ面倒」と感じている場合は、「メイクとはこうあるべき」「美しさはこうあるべき」という考えに縛られてしまっている可能性があるのではないかと思います。


メイクやファッションは、なりたい自分に近づくための鍵でもありますから、「こうでなければならない」という思い込みを捨てて、自由に楽しんでいきたいですね。


また、嬉しいことに、美容業界にも多様性の波がきているといいます。「美しい人になるためには、〇〇(細くて、白くてetc)でなければならない」という規範は崩壊しかけているのです。


「美容は自尊心の筋トレ」など美容に対するポジティブなメッセージを発することで知られている美容ライターの長田杏奈さんも、美容業界に押し寄せる多様性の波について言及しているひとりです。


実は現在の海外セレブ・モード業界では、整いすぎた型通りの美人はおしゃれじゃないという風潮になってきているんです。「スタイルがない」「ヴィクシー(※1)向き」って言われて、起用されない。長らく王道とされてきた美に対して、どこかアンバランスなポイントを持っている人にアドバンテージがあるんです。(略)美容の世界にも多様性の時代がやってきているのがうれしいです。(略)女でも男でも、何歳でも、美しくなることを楽しめる時代です。(P.89-90)


完璧な美しさや、「こうあるべき」を目指して息苦しくなるのではなく、美しいと思えるものを広げていって、美にも多様性があることを意識することで、「よそおう」ことがもっと楽しくなるはず。『だから私はメイクする』は、「メイクやおしゃれはもっと自由でいい」「美に多様性を認めることで自分にも他人にも優しくなれる」と気づかせてくれる一冊でした。


※1 ヴィクトリアズ・シークレットの略。典型的な美形モデルが選出されることで有名。



今回ご紹介した本

『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』

著者:劇団雌猫

出版社:柏書房




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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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