
皮膚科医が教える!真夏の紫外線トラブルから肌を守る方法
- 更新日:2019/04/24
- 公開日:2018/07/31
例年より猛暑だった今年の7月。多くの方が、日焼け止めや日傘など、外で日焼け対策をバッチリしているのをよく見かけました。ちなみに、お出かけの無い日の昼間はどうでしょう? ご自宅ではノーメイクという方も多いかもしれませんね。
なんと、そんな皆さんにとっては大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。実は「部屋の中にいても紫外線を浴びている」というんです!
今回は、そんな知らないうちに受けている紫外線による肌ダメージについてご紹介します。
7月から8月にかけて、紫外線の量と強さはピークに!
SHISEIDO が発表した、室内で受ける紫外線の影響と「肌免疫」の関係によると、シミやシワといったすべての肌トラブルには「肌免疫」が関係しているんだそう。「肌免疫」とは肌本来が持つ防衛機能のこと。紫外線や大気汚染、乾燥などの外側からの刺激や、栄養バランスの乱れ、ストレスといった内側からの影響から肌を守るためには、この防衛機能の働きが大きなカギとなるとされています。

グラフを見ても分かるように、7月は1年のうち紫外線の量・強さともにピークを迎える時期。
依然、紫外線が降り注ぐ8月以降も、いくら自己流で紫外線対策をしっかりしているつもりでも、知らないところで浴びてしまっている可能性が考えられますよね。避けられない紫外線から身を守るためには、どうすれば良いのでしょうか。
室内でも避けられない!紫外線対策は「肌免疫」が大切
そこで、この夏気をつけたい紫外線対策について、医療法人康梓会Y'sサイエンスクリニック統括院長の日比野先生に解説していただきました。
そもそも紫外線とは、地球に降り注ぐ太陽光線の一種。波長の長さによって種類が分けられますが、私たちが普段浴びているものは、UV-A(A紫外線)とUV-B(B紫外線)の一部とされています。
今回取り上げたいのが、UV-Aについて。このUV-A、部屋の中にいても窓ガラスやカーテンを通過して届いてしまうんだそう。肌に悪影響を与える可能性があります。
このような紫外線などの刺激から守ってくれる役割の一つが、肌本来が持つ防衛機能「肌免疫」を司るランゲルハンス細胞なんだとか。
しかし、ランゲルハンス細胞は機能を発揮している間に強い刺激を受けると消えてしまうため、室内で浴びた紫外線によって知らないうちに減少してしまう可能性があるんだそうです。結果、紫外線によって肌は老化し、さらにはシミ・シワの大きな原因になってしまうと言われています。
このような肌トラブルを防ぐためには、紫外線の影響を極力受けないためのUVカット対策と、紫外線に対処してくれるランゲルハンス細胞を育て、「肌免疫」を高める努力がとても大切です。
皮膚科医が教える!紫外線トラブルから肌を守るテクニック4選
(1) 日焼け止めを塗る

部屋の中にいる時も、日焼け止めクリームを使うように心がけましょう。室内で使う際は、外出時に使うようなものではなく、肌への負担の軽いものでOK。ただし、UV-Aを防ぐ効果の数値を示すPA値で選ぶようにしましょう。
(2) UVカット機能のあるカーテン・窓ガラス

室内への紫外線をカットするために、UV機能のあるカーテンや、窓にUVカットフィルムを貼るなどの対策が有効です。手軽に取り入れることができるUVカットスプレーなど、部屋での日焼けを防ぐことができる商品が多く販売されています。
(3) 毎日のスキンケア

紫外線や大気汚染物質といった毎日肌が受ける刺激に対して、外側からしっかりとケアすることは肌免疫を低下させないためにはとても大切です。
◇美容液などを取り入れた丁寧な保湿
日頃のスキンケアでは、乾燥して肌の生まれ変わりのターンオーバーを妨げないよう、充分な保湿を心掛けましょう。肌トラブルを未然に防ぐために、いつもの化粧水・乳液の手順に美容液などを取り入れて、しっかりと肌に浸透させることによって「肌免疫」を高め、ハリのある透明感が溢れる肌に導きます。
◇クレンジング・洗顔時の刺激に注意
クレンジングや洗顔を行うときに強く擦りすぎることも、柔い肌には刺激になってしまうため要注意です。
(4) バランスの良い食生活

胃腸の環境がよくなると肌免疫も安定して皮膚の状態も改善されます。バランスよく栄養を摂り、身体の内側から美しくなりましょう。肌免疫を高めるためには、以下の食材を摂るように心掛けましょう。
◇抗酸化作用のあるカラフルな野菜(にんじん、小松菜など)
緑黄色野菜に含まれるβカロテンには皮膚や粘膜の免疫力をアップさせてくれると言われており、紫外線やストレスでダメージを受けてバリア機能が低下したお肌をサポートしてくれます。朝の野菜ジュースなどは手軽に摂れるためオススメです。
◇保湿力を高めるタンパク質(肉、魚、大豆など)
皮膚を形成する素であるタンパク質が不足すると、新陳代謝を妨げ肌を老化させて、たるみやくすみの原因に。同時に、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの源でもあります。
◇ビタミンC(キウイ、いちご、みかんなど)
皮膚や粘膜を健康に保つために必要不可欠なのがビタミンC。コラーゲンの生成に必要不可欠で、肌のターンオーバーを整える作用があります。
いかがでしたか?
室内でまで知らず知らずのうちに紫外線を受けていたなんて、衝撃ですよね。個人的には、7月・8月はもちろんですが、5月の紫外線量の多さにびっくりしました。量だけ見ると8月より多いなんて……! UVケアをしっかりしたいのなら、来年からは春のうちからしっかりと対策しておくことが必要かもしれませんね。
【参考】
SHISEIDO PR事務局
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