
化粧も、美容も、「誰かのため」なわけじゃない。自分を形作る一部である。
- 更新日:2020/08/28
- 公開日:2020/08/28
7月中、ずっと梅雨では?というほど、湿度が高く不快指数が上限を振り切った日々が終わり、やっと夏らしい気候になってきました。とはいえ、太陽は見たかったけれど、連日35度前後という気温は求めていない……令和空気読んで……という気持ちになります。
毎月テーマを設けてコラム執筆をする本連載『欲しいものしかいらないの』、8月のテーマは「自分らしさ」です。
各所で何度も言っていますが、私にとっての化粧品は「気持ち上げアイテム」です。顔はひとつ、目はふたつ、口はひとつとわかっていても、気になる基礎化粧品や色物コスメを試したい気持ちは止まりません。
若い頃より「多くの種類を持ちたい」「全色揃えたい」といったコレクター的な欲求は落ち着いてきました。しかし、「ああ、かわいい!」「ああ、好きな色!」という気持ちの高ぶりを抑えられず、気が付いたらクレジットカードを切っていたなんてことは日常茶飯事です。
パーソナルカラーの流行は「自分らしさ」へのアンサーのひとつだから

連載の中で取り上げたこともある、パーソナルカラー診断ですが、私自身のブログやnoteの記事も非常によく読まれており、関心の高さがうかがえます。
ブームの背景には女子が一般的に占いや〇〇診断的なものが好きであることも影響しているでしょうが、「何が似合うのかを客観的・論理的に教えて欲しい」という欲求が広がっている結果なのでは?という仮説を持っています。
また、パーソナルカラー診断を受けることで「ここらへんが似合うよ」という指針ができることで、コスメやファッションへの一歩を踏み出せることも多いようです。
「何から選んでいいかわからずに手を出せなかったコスメを購入することができた」
「似合う似合わないがわからなくて、選ぶことへの恐怖心があったのが払しょくされた」
そんな声を聞くと、「なるほどなぁ」と感心します。
「自分が輝ける、自分に似合う」ものを、多くの人が知りたがっており、またそれに悩むということからも「自分らしさ」をどう形成するべきなのか?が大きな軸であることが伺えます。
「モテ」の呪縛が溶けつつある2019年
前回の記事で「恋コスメ」を取り上げた時にも感じましたが、時代は「脱・モテ」に向かっている気がします。「恋」という、非常に「モテ」とか「女性性」とか「愛され」といったワードと親和性がある冠の「恋コスメ」を持つモチベーションが、「自分をチアアップするため」だという点は、私にとっても目から鱗でした。
「モテ」とは一般的には、広く大衆に「好ましい」と思ってもらうことであり、最大公約数を取りにいくための概念のため、「自分らしさ」とは絶妙に反発します。「自分らしさを捨てて、パステルカラーとか着なきゃいけないの!?」と悩む女子は多い。
もちろん「モテ」というワードは、一定の関心を掴むことができる魔法の言葉のため、即なくなることはないでしょう。しかし、世の中の流れが「モテより自分らしさ」へ流れるに連れて、少しずつ存在感が薄れることは間違いありません。
美容は誰のためでもなく、自分のため

お化粧をすることで、気分を変えたり、ちょっとイメージを変えることは楽しい。疲れてボロボロになっているとき、すがる思いでデパコスを買うこともあります。一般人の私は、24時間365日、きれいのために生きるなんて無理。
そもそもコスメにときめく気持ちを何かに紐づけて、論理的に話すことに意味があるのか?とも思います。
「その化粧品はなんのため?」
「モテのためにやってるんでしょ?」
「男受け悪くない?」
私たちの周りには、いらないラベル張りをしてくる人がいます。
化粧に対する私の愛を、そんな他人への見え方だけのために使ってるなんて矮小な価値観で判断しないでくれ!と殴りたくなりますが、我々が怒るより前に「その考えダサくない?」と言われる空気ができてきているのは、喜ばしいことです。
自分らしくいられるための美容と化粧品をどんどん突き詰めていきましょう。そしてそれが当たり前の時代にしていきましょう。「自分らしさ」も突き詰めると重荷になるため「ここら辺が好きをいっぱい集める!」くらいのテンションが、ちょうどいいのかな~と思っています。
▼バックナンバー
・恋したコスメが廃盤になる女が力説する「欲しい物は即買え」コール&今のオススメ4選
・何もやらなくても大丈夫!?余興0でやりきった私のウェディング
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ぱぴこ
(外資系OL ときどき ライター)
外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)
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