DV

「彼女を自分のモノ化する」「暴力をふるう」男性への対処方法

  • 更新日:2019/03/30

彼氏から、暴力をふるわれた経験はありますか?


「暴力をふるわれたことはない」

「友達でも、彼氏から暴力をふるわれたという話は、聞いたことないなあ」

という人が多いのではないでしょうか?


恋人からの暴力、いわゆるデートDVについて、身近なものだという意識が薄い人の方が多いかもしれません。ですが、内閣府の調査(2017度版)によると、女性の5人に1人は、恋人からなんらかの暴力を受けた経験があることを示しています。


恋人間の暴力は見えにくい。でも実は身近な問題

暴力被害

前述の調査によると、

・同棲中に、女性の6割、男性の3割が恋人から暴力被害を受けている

・被害を受けた女性の5人に1人、男性の8人に1人は命の危険を感じたことがある

といいます。


恋人間の暴力は、統計上はかなりの頻度で行われているのですが、あまり公に語られることがありません。

それは、「恋人間のことを公にしたくない」「被害にあったことを知られたくない」「自分さえ我慢すればいい」「たいしたことはないから、大袈裟にしたくない」「そもそもどこに相談していいのか分からない」といった心理が働きがちだからでしょう。


恋人間の暴力の種類とは? 性行為の強要は暴力行為の一種

性行為の強要

体格差や、社会の求める男らしさと女らしさの違い(男はリーダーシップをとるべき、女性はサポート役にまわるべきetc.)などの差異があるために、男女間で暴力行為が行われるとき、女性は被害者になりがちです。恋人間だけではなく、配偶者間の暴力、見知らぬ人からの性暴力においても、女性の被害者数は、男性の被害者数をはるかに上回っています。


自分が加害者にならないのは当然のことながら、女性の場合、「まずは被害者にならないように自衛しておくこと」「万が一被害にあってしまった場合の対応策を知識として知っておくこと」の方が大切でしょう。


ここではまず、被害にあってしまったとき、いち早く被害に気がつき逃げることができるように、「恋人間の暴力にはどういった種類のものがあるか」を確認しておきましょう。(※2)


恋人間の暴力の種類1:精神的な暴力

精神的な暴力、いわゆるモラル・ハラスメントは、「ちょっとおかしい」と思いながらも、長期間放置してしまいがちな暴力です。モラハラが続くと、「私が悪いのかも」と認識が歪みがちなので、「ちょっとおかしい」と思った時点で、信頼できる人に相談することが望ましいと言えます。


精神的な暴力の例

・無視する

・行動を監視したり制限したりする

・プライバシーを考慮せず、メールなどを勝手に見る

・大声で怒鳴る

・馬鹿にしたり、見下したりした発言をする

・交友関係を制限する


恋人間の暴力の種類2:身体的な暴力

身体的な暴力を放置するのは危険です。最悪の場合、命にも関わるので、身体的な暴力をふるわれたら、すぐさま物理的に距離をとりましょう。


身体的な暴力の例

・髪を引っ張る

・物を投げつける

・刃物をつきつけて脅す

・たたく

・蹴る


恋人間の暴力の種類3:経済的な暴力

関係に甘えて、経済的な搾取をするパターンもあります。


経済的な暴力の例

・同棲しているのに生活費を入れない

・貯金を無断で使う

・借りたお金を返さない

・仕事を辞めさせる

・外で働くことを禁じる


恋人間の暴力の種類4:性的な暴力

「つけてほしいと言っているのに、コンドームの使用を拒む」などは暴力行為にあたります。


性的な暴力の例

・性行為を強要する

・避妊をしない

・中絶を強要する

・リベンジポルノをすると脅す


彼氏から暴力行為を受けたときの連絡先3つ

女性電話

恋人に対して、「独占したい」「もっと知りたい」と感じるのは、自然な感情です。


ですが、その感情が「他の異性と関わってほしくない」「暴力をふるってでも、自分の要望にすべて従わせたい」といった行き過ぎたものになれば「尊重し、愛し合う関係」からは程遠くなってしまいます。


「対等であるはずが、上下という関係性が生まれている」「彼氏のことが怖くて、顔色を伺うようになってしまっている」と気がついたなら、健全な関係を取り戻す努力をする必要があります。素直な気持ちを相手に伝え、話し合うことで、関係が修復される場合もあるでしょう。


また、「話し合いで解決できる状態ではない」「別れたいのに別れてくれない」など、事態が深刻な場合には、ひとりで悩まず、下記の各種相談先に問い合わせしてみましょう。


DV・デートDVの相談窓口

内閣府 DV相談ナビ 0570-0-55210

デートDV110番 0120-51-4477

女性センター


「嫌われたくないから」は恋愛を終わらせる

終わった恋

「本当は男友達とも遊びたいけど、彼氏が嫌がるから連絡先を消した方がいいのかな」

「避妊してくれないと心配だけど、不機嫌になられるのが嫌だから言えない」

そんな風に、「嫌われたくないから」という理由で、自分の意に沿わない行動を選択していては、お互いのことを真に理解することはできません。


意思表示せずに彼の意のままに動くということは、自分の意思を伝えておらず、コミュニケーションが成立していないということです。ですから、「嫌われたくないから」と自分の感情を抑えることはむしろ、彼との絆を築きにくくする行為であり、彼のあなたに対する尊敬や愛情を目減りさせていくきっかけにもなってしまうのです。


「嫌われたくないから」という理由で、恋人の暴力行為を許すことは、信頼しあい、安心できる関係を築きたいのなら、もっとも避けるべきことだと言えるでしょう。



※1 内閣府 平成29年度調査「女性に対する暴力」に関する調査研究


※2 内閣府 女性に対する暴力の根絶 デートDV



▼バックナンバーはこちら

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・なぜ男は「愛され」を目指さないのか

・「子供のいない夫婦はかわいそう」と「LGBTに偏見がある」は似ている

・今見るべき!セクシュアル・マイノリティを描いた映画・ドラマ5選

・LGBTだけじゃない!意外と知らないセクシュアル・マイノリティ10種類

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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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