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「美人は玉の輿に乗れる」は過去の話?現代の玉の輿の条件とは

女性を幸せにする本

「美人は玉の輿に乗りやすい」というのは本当でしょうか?


心理学の教授である越智啓太さんの著書『美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学』では、美人に生まれること・美人になることにどういったメリットがあるのか、美人とはどういった人のことか、が詳細に説明されています。


本書によると、大方の人の予測通り、様々な場面でやはり美人は得をしているのです。ただし、「玉の輿」については少し事情が違っています。


今回は本書を参考に、美人とは何か、「美人は玉の輿に乗りやすい」は本当か、について解説していきます。


「美人」って誰のこと?

美人は、誰から見ても美人なのでしょうか?


「今年もっとも女性が憧れる顔」などのランキング上位に名前を連ねている「美人」と言われる女優さんでも、「私は全然美人だとは思わない」という人は一定数存在します。誰を美人と思うかは、その人の美意識によって違ってくるため、「誰が見ても美人」という人はほとんどいません。ですが、「美人かどうかは完全に個人の感性によるもの」とも言い切ることはできません。


「今年もっとも女性が憧れる顔」ランキング上位の女優さんと、「個性的で味のある顔の実力派」と称される女優さん、ふたりのどちらが美人か? と聞かれたら、ほとんどは前者の女優さんを選ぶでしょう。


「個性的な顔立ち」は、「美人」とは真逆の言葉です。なぜなら、美人とは、「平均的な顔」「個性がない顔」のことでもあるからです。


科学者のフランシス・ゴールトンは、ある仮説を提唱しました。それは、「人間の顔は平均化すればするほど、ハンサム・美人になっていく」というものです。これは美人・ハンサムに対する初めての科学的な仮説だと言われおり、著者はこの仮説を「平均顔仮説」と呼んでいます。


著者が独自に行った研究(ランダムに選んだ人の顔を合成して平均顔を作成する)でも、写真の合成枚数を増やして平均的な顔になればなるほど美人・イケメンに近づいていったことが証明されています。


また、美人の条件として左右の顔が対称であるという「対称顔仮説」も考えられます。実際の研究では「対称の度合いが高まるほど顔は魅力的だと判断される」ことが実証されています。


つまり美人とみなされやすいのは、平均的かつ左右対称の顔であるということです。


美人と玉の輿の関係とは?

美人

美人・イケメンは本当に得をしているのか、という問題は愚問だと思います。なぜなら、美人・イケメンに生まれたことで、デメリット(好きでもない人に言い寄られるなど)があったとしても、それをさらに上回るメリットがあることは明らかだからです。


恋愛において、美人・イケメンが有利であることは、心理学者や科学者の実験を引き合いに出さずとも、実感している方が多いでしょう。美人・イケメンはそうでない人よりもモテますし、自分のタイプの人と付き合える可能性も高くなります。


では、「美人であるという理由だけで玉の輿に乗る」ことも可能なのでしょうか? 


1969年にアメリカで行われた玉の輿に関する実証研究によると、「高校生のとき美人だった女性は玉の輿に乗りやすい」ことが明らかになっています。IQも同時に調べられていましたが、1969年時点ではIQの高さと玉の輿の間に相関関係は見られませんでした。


では、現代の日本でも美人であることを武器に、玉の輿に乗ることは可能なのでしょうか。この問いへの答えは、2008年に行われた実験によって明らかにされています。


平均世帯年収9000万程度のお金持ち妻を対象として大規模な調査を行ったところ、以下のような結果が明らかになったのです。


彼らは実際のお金持ち妻を調査し、その結婚に至る経緯などを検討した結果、実際には「玉の輿」型の結婚はほとんどないということを明らかにしました。結婚前に「芸能人、モデル、スチュワーデス、コンパニオンなどの」玉の輿に乗れそうな美貌を売りものにする職業に就いていた人はわずか1.9%で、しかもその全員が自分の容姿について「容姿は良かった」と思っていませんでした。つまり、華やかな美人がその美貌ゆえに「玉の輿」に乗ったケースは存在しなかったのです。(P.52)


では、どういった女性がお金持ち妻になっていたかというと、「中流家庭以上でとくに母親が教育熱心な家庭に育ち、自らも社会で経験を積みキャリアウーマンとなった女性が、仕事の中で、将来富裕層になる優秀な夫か、あるいはすでに経済的基盤を両親から受け継いでいる夫と出会うというキャリア妻」が、典型的なパターンだと言います。


つまり、現代の日本では、美貌による玉の輿は困難であるけれども、「知性と勤勉」による玉の輿は可能であるというのです。(P.52)


さいごに。経済的に豊かになるためには、美しさより、知性や教養・勤勉さが必要

勉強する女性

現代の日本では同類婚(同じレベルの学歴やキャリア・収入のふたりが結婚すること)の傾向が加速しています。


美しさは恋愛において大きな武器になりますし、外見を磨くこと、自分のルックスに自信が持てることは素敵なことです。ですが、知性や教養が伴っていない女性は、いくら美しくとも生涯のパートナーとしてはふさわしくないと考えられてしまう可能性もあります。


経済的な豊かさを求めるなら、外見のみを磨くのではなく、どうしたら内面的に成長できるか、自分の求めるキャリアを築いていけるか、を日々考え続ける必要があるでしょう。



今回ご紹介した本

『美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学』

著者:越智 啓太

出版社:実務教育出版




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  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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