結婚

結婚さえできればいいと思っていたけど…。結婚を後悔した女子の話

  • 更新日:2020/01/11

行き詰まりや閉塞感を感じている女性は、「結婚」が現状をがらりと変えてくれる切り札だと思い込みがちです。


30歳前後になると、周りの友人たちが結婚していくことに焦りを感じ、周囲に流される形で「私も結婚しなくちゃ」と婚活を始める人もいるでしょう。


ただし、自分が本当に結婚したいのか、どういった結婚生活を送りたいのかを考えずに突っ走ると、後々「こんなはずじゃなかったのに」と後悔してしまうことになります。


イラストレーターで漫画家の水谷さるころ先生も、「結婚さえできればいいと思っていた私がバカだった」と焦って結婚したことを後悔した女性のひとりです。今回は、さるころ先生が描かれたコミックエッセイ『結婚さえできればいいと思っていたけど』を参考に、「結婚と幸せの関係」について考えていきたいと思います。


女の30歳前後は魔境。とにかく結婚がしたい、という一心で入籍

さるころ先生が、結婚したいと思ったのは26歳のとき。20歳からフリーランスのイラストレーターとして働き始め、平日はほとんどひとりで家にいる生活を続けており、「このまま人と会わない生活を続けていては、あっというまに年をとってしまう」と考え、また、周囲からのプレッシャーなどもあり、結婚したいという思いを募らせていきます。


そして、縁結びの神社に出かけたり、占いに行ったりしているうちに、いつのまにか「結婚すれば幸せになれるはず」と考えるようになったのです。


さるころ先生が結婚相手に出会ったのは、気晴らしに通い始めた空手の道場でした。穏やかで性格もルックスもタイプだった彼と付き合いはじめ、1年後にさるころ先生から結婚を催促し、無事入籍します。


「20代後半の私は、結婚がなんであるかを考える前に、30歳までには結婚しなければならない、と自分で自分に呪いをかけていた」と気がついたのは、結婚してからしばらく経ってからのことでした。


結婚したことでストレスが増加。結婚生活は3年で破綻

離婚

結婚して、「これで幸せになれる」と考えていた矢先、次々と結婚前は想像していなかった現実にぶち当たります。


結婚に対する違和感は、結婚式の主賓挨拶からすでに始まっていました。「さるころさんは、若いうちから仕事でご活躍なさり、まさに人生の主役として生きてこられました。これからは、旦那さんそしてこれからできるお子さんの脇役として家族を支えていってください」というスピーチがなされ、「結婚って夫が主で、妻が従、って世間では認識されているのか」とさるころ先生は愕然とします。


さるころ先生自体は、夫婦は公平に支えあっていくものだと考えていたのですが、周囲の人間は必ずしもそうは見てくれていなかったのです。


結婚したとたんに、「夫が稼いでいるのだろう」「もう仕事は趣味程度にするのだろう」と思われて仕事が少なくなったりギャラを値切られたりすることも増えていき、また、妻と言う立場で仕事をすることに「旦那偉いね、妻のわがままを許して」とまで言われる現実が待っていたのでした。


さらに、扶養控除や結婚後の名義変更について詳しく知るにつれて、「結婚制度という法律は、どちらかが配偶者を扶養するのに便利なシステム」であり、「結婚って好きな人とするものって単純に思っていたけど、いざしてみると法律上の結婚って私みたいなフリーランス&共働きには面倒のほうが多いのかも」と、憧れていたはずの結婚について、実はよく知らなかったことが明らかになっていきます。


結婚

自分から結婚してほしいと急かした末の結婚だったこともあって、家事も頑張りすぎてしまい、気がついたら結婚前よりもストレスが増加。結果、3年半で結婚生活にピリオドを打つことを決意したのでした。


結婚がうまくいかなくなって始めて、「自分は結婚という漠然としたものに憧れていただけであって、実際にどういった生活を望んでいたのか、まったく理解していなかった」ということに気がついたのです。


さいごに。女性が幸せになるために必要なのは、周りに流されず自分自身を知ること

自分らしさ

さるころ先生は、33歳で離婚した後、36歳で再婚。再婚時には、入籍をせず、事実婚という形を選択します。


以前はひとりで抱え込んでいた家事分担も、現在は、「結婚のために自分を変えるんじゃなくて、結婚のカタチは自分達に合わせればいいんだ」と気がつき、「信頼して任せる」ことで、ふたりで協力しあっているといいます。

「結婚したら幸せになれる」わけじゃなくて、結婚は「幸せになる」ための手段の一つでしかなかったのです。(略)結局「幸せになる」ためには「結婚する」に留まらず、独身でも、恋人がいてもいなくても「自分に一番合っている」状態で生活することではないかと思います。でも、それが「どういう状態なのか」わかるためにはよくよく自分を知る必要があるのだと思います。この先自分も試行錯誤しながらやっていきたいと思っています。(P.143)

「〇〇したら絶対に幸せになれる」という普遍的な法則はなく、一人ひとりが自分独自の幸せのカタチを探していく必要があるのでしょう。



今回ご紹介した本

『結婚さえできればいいと思っていたけど』

著者:水谷さるころ

出版社:幻冬社



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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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