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恋愛結婚は本当に幸せですか。熟年離婚を迎えた夫婦の話

熟年夫婦

こんにちは、トイアンナです。私の周りに、憧れている夫婦が何組もあります。なかでも20歳で周囲の反対を振り切って結婚し、そのまま還暦を迎えたあるご夫婦の話を聞くのがいつも楽しみでした。


「俺だってねえ、あの時は反対されたけど今だってほら、今も嫁さんとラブラブだからさ。本当に好きな相手なら、反対なんて気にしちゃあだめよ」


と、奥様について語る男性の頬はいつだってゆるみっぱなし。人のノロケが大好物の私は、話をとても楽しみにしていたのです。


■ 突然の離婚宣言

熟年離婚

そんな彼が、離婚を口走ったのは数年前のことでした。


「俺ねえ、来年離婚しようと思うんだよ」


聞けば、会社員だった彼もついに定年。いくばくかの退職金が手に入るようで、それを手切れ金として、奥様と離れたいというのです。これまでさんざんノロケ話を聞いてきた私には青天の霹靂。「なぜです?」と聞くことしかできませんでした。


「そりゃね、疲れちまったんだよ。嫁さんさ、いつも俺を責めるの。なんでもっと子育てに協力してくれなかったんだ、お前は夫として失格だ、親としてもダメ人間だ、ってね。それが何十年も続いてみなよ。だから老後はせめて一人にしてくれ、って思ったんだ」


なぜ。なぜ? あんなに愛し合っていたはずなのに。


「だけどもさ、嫁さんも何十年と俺と一緒にいるから、他の男を知らないわけ。だから今更専業主婦を辞めろっていっても厳しくてね……それで話し合ってるところなんだ」


そう言って、旦那さんはうつむきました。


■ 恋愛結婚だからこそ、期待してしまう

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けれど、恋愛結婚から離婚した私も思い当たる節はありました。愛する人へは、期待してしまうのです。自分が愛するとおりの人でいてほしいと。彼ならきっと素敵な夫になってくれるだろう、いいパパになるだろうと思って恋愛結婚なら相手を選んだはずです。


けれど現実はそうでもありません。こちらが完璧な妻・母になれないように、彼だって欠点のある人間です。家庭をかえりみる才能がない、仕事人間かもしれない。子どもを愛せない父親になってしまうかもしれない。


そこで愛した人だからこそ、相手をなじってしまう。「どうして思い通りにいかないの」と。元夫は私へ期待し、裏切られました。私もまた、彼へ期待しすぎていました。なぜ理想の相手と思って結婚したのに裏切られるのか、お互いに傷ついていました。それもこれも、恋愛結婚だったから。世界に1人しかいない、最高の人だと思い込んでいたからでしょう。


■ 恋愛結婚って、本当に幸せなんでしょうか

恋愛結婚

憧れていた「元・夫婦」の彼は言いました。


「離婚して、さっぱりしたよ。ずっと嫁さんを好きだったし、後悔なんざしてないよ。大事な息子も授かった。感謝もしてる。だけど、もうお互いに傷つけあわなくていいことにほっとしてるんだよ。離婚できて、本当に良かった


もし……もしも、恋愛結婚ではなかったら。ここまでの期待を相手へゆだねたでしょうか。周囲の反対を押し切ってまで結婚したからこそ、相手を理想化してしまったのではないでしょうか。


私だって結婚を親から反対されれば、よりいっそう恋に燃えたことでしょう。それがむしろ、お互いを理想像に仕立て上げ、いつしか「なんで私の理想じゃないの」と傷つけあうことにならないでしょうか。だとしたら、そこまで燃えてしまう恋愛結婚って憧れどころか、イチかバチかの賭け事として理解したほうがいいんじゃないか。


さっぱりした顔で離婚を語る彼の顔を見ながら、そう思わざるを得ませんでした。たとえ世間は恋愛結婚を推すことがあろうとも、それに流されて恋した相手を選ぶのはつらい選択かもしれない。恋を否定はしないけれど、結婚とは別の話。そう痛感させられた熟年離婚でした。



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  • トイアンナ

    外資系企業で消費者インタビューを経験後ライターとして独立。500人超のヒアリングから女子の楽しさも悲しさもぎゅっと詰め込んで文章にしています。現在はアラサーの恋愛とキャリアを中心に多くの媒体で連載中。

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