恋愛

自分の仕事を蔑ろにしてまで、恋愛を取らなきゃいけないの?

仕事と恋愛

深夜2時、鳴りやまないカタカタ音。怪談話じゃございません、キーボードの打鍵です。

私は完全な夜型人間で、やる気が出るのはアフターファイブ。深夜、誰もいない寮の図書室で自習したワクワクがよみがえります。


そんな性質ゆえか残業耐性は強い方。新卒で激務企業へ入ったこともあり、深夜まで働くことも珍しくありませんでした。プロジェクトは炎上させないに越したことはありませんが、いざ燃え上がってから「よっしゃみんなで鎮火しよう!」と力を合わせて迎え撃つ夜明けにやりがいを感じたのも事実です。


アラサーがこれを後輩に強要すればパワハラまっしぐらなので、好き勝手残業しなくなりましたが……。


■働く彼と、働く私は成り立たない

仕事と恋愛

激務好きにありがちな傾向として、同じ激務男性を好きになりやすい点が挙げられます。もはや共通の趣味を持ってるようなものですよね……。

ところがここで問題発生。お互いに激務だと、会える時間が無くなるのです。「会えない時間が愛を育てる」って言われても、育ちすぎて空き家の雑草みたいになってますけど!? と徐々に連絡の頻度が減り、フェードアウト型失恋をやらかします。


「ホワイト職場の彼と付き合ってみる」のもやってみました。

もともと貢ぐのが好きな私にとって、学者志望の院生なんかは好物です。ところがこのタイプと付き合うと、彼だけ暇を持て余して浮気されます。

体調不良で早退した日、同棲した家に帰ると女の靴。昼ドラかよ???? 怒りをこらえきれず突入した浮気現場で彼の言い訳は「だって寂しかったんだもん……」って、お前は商社マンの妻か。


■仕事を好きな自分がいけないのは判ってる

仕事と恋愛

といっても、全部男のせいにしたいわけではなくって。寂しい思いをさせてごめんね、とは思うのです。


「今日も忙しくて洗濯機回せなかった、ごめんね」

「週末なのに会議1件入っちゃって、ごめんね」

「接待で一緒にご飯食べられなくて、ごめんね」


こうした罪悪感から、旅行を休みに計画したりプレゼント持って帰ったり。ああ、幼いころ父親が飲み会の帰りに買ってくるお土産にはこんな罪悪感が内包されていたのかと理解します。


けれど努力だけでは残業から逃れられない業界はあります。商社や広告代理店、コンサルタントはお客様の要望が命。今すぐ来いと呼ばれたら深夜のタクシーに飛び乗ってはせ参じ、案件をぶんどる仕事です。


仕事は気に入ってる、業種を変えて転職すれば年収が下がる、それがクリアな状況で「彼のために仕事辞める」と決断するには身をちぎられる思いです。そして私が現状と闘えているわけでもない。結局退職しちゃうような女なんです、それくらい受け身に引きずられていくクズなんです。

が、どこかで嫉妬しています。同じくらい高給激務の男はモテまくり、家で夕飯作ってくれるパートナーがいくらでも見つかるのに、どうして女の私だけ、って。


■神様、もう少しだけ多様性を

仕事と恋愛

別に激務で頑張ってるからってモテたいわけではありません。そんなことで激務のストレスをポジティブに歪曲するのはダサすぎる。

けれど神様、この世にもう少しだけ多様性ってあってもいいんじゃないでしょうか。


味噌汁作りたい男子が一般職で帰れる世界があれば、激務でも頑張りたい女性って増えるんじゃないでしょうか。「彼のためにキャリアを手放す」ことがデフォルトになってるこの社会は息苦しくってなりません。


女が「産むのは私がやったる、後の家事育児は任せた!」といえるパートナーが見つかる社会になるまであと100年くらいは待つのかなあ……もうコールドスリープしたい。最近はそんなことばかり考えています。



▼著者・トイアンナさんの人気コラム▼

彼が転勤するならついていくのが「正解」なの?
旅行やお酒を飲むからダメって、それ正気で言ってんの?
新しい彼氏ができたからって結婚への道のりを描かないでほしい
この彼と別れたら次はないかも、っていう心配をしたくない
30代独身ってそんなに悪いことですか?
先輩の屍を超えろ!新入社員向け世渡りマニュアル
朝起きたら、息ができなくなっていた。うつから社会復帰を果たすまで


  • トイアンナ

    外資系企業で消費者インタビューを経験後ライターとして独立。500人超のヒアリングから女子の楽しさも悲しさもぎゅっと詰め込んで文章にしています。現在はアラサーの恋愛とキャリアを中心に多くの媒体で連載中。

女子力アップ

編集部ピックアップ

女子カレとは?

今週のお悩みQ&A

広告掲載について

Facebook

Twitter

ページTOPへ