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結婚はゴールじゃない!王子様のキスの後も人生は続く

王子様を待つ馬車

さきほど、こんなツイートを見た。

引用すると晒しあげるようで嫌なので、文面を一部改変してここに書く。まぁとにかく、こんな内容だ。


《好きな人と結婚できたし、結婚式も挙げられるし、マイホームも建つ予定だし、もう既に私は幸せだったという事に気付きました。私は幸せです。私はもうとっくにメンヘラじゃなくなったので、メンヘラ界隈から抜けますね。何処かでキラキラ人妻アカウントでもやります》


この方は以前から自分の人生の不幸を嘆きつつ「幸せになるため婚活を頑張る」みたいなことを続けていた女性で、なぜか度々凍結されることに定評があったが、まぁtwitterでそこそこの人気アカウントだった。


それの方がめでたく好き合った方と婚約され、ウェディングドレスを試着。それを機に(コンプレックスを吐き出すためだけのような)twitterを引退された…という、基本的にはおめでたい出来事なのだったと思う。


だが、どうしてか僕はそれを素直に祝福することができなかった。

彼女の今後の幸せを心から信じることができなかった。


なぜか。

それは、彼女が結婚を人生のゴールだと勘違いしている女子の典型であるからだ


結婚はゴール?

少なくない女子、特に婚活女子が、結婚を「人生のゴール」だと勘違いしている。


素敵なひとと結ばれ、結婚して(そして多くの場合専業主婦になれば)人生は「ハッピーエンド」を迎える。そしてその先はもう何も心配することない薔薇色の未来が待っているのだ─そんなことを、少なくない女性が思っているような気がする。


彼女たちの人生の最優先事項はいつだって恋愛で、恋をすることが幸せへの最短距離だと考えている。だから常に(本人の主観では)努力を続けているし、恋のためにあらゆることを犠牲にする。


そして彼女たちのうちのごく一部が「幸せな結婚」を迎え、「ハッピーエンド」を迎え、付き合いの浅い友人たちの視界からフェードアウトしていく。あたかも「その後もお姫様は幸せに暮らしました」という下りと共に幕が降ろされる絵本のように。


当たり前のことだが、結婚は人生のゴールではない。

むしろ反対だ。ゴールではなく、スタートだ。

両親とともに過ごす子供時代、自立し社会に出る大人時代、これらの時代がはじまり、そして終わっていくように、新しく自らの家族を築いていく夫婦時代という新しい人生の幕が始まる。それが結婚という儀式の本当の意味だ。


結婚は始まりであって終わりではない。

そして結婚式は祝福のための儀式ではない。


両家の構成員の契の場であり、新たな生活を築き上げていくためのオリエンテーションのようなものだ。もちろん、そこに夫婦の今後の幸福を祈願する意味合いは込められているが───。


人生に逆転満塁ホームランはない

少なくない女性が結婚を人生の「逆転満塁ホームラン」の手段として考えているように思う。


・精神的なコンプレックス

・成功しなかったキャリア

・掴めなかった夢


そういった「喪われた何者か」の代償として、結婚を求めている。そういう女性が、少なくないのじゃないか、と思う。


冒頭で紹介したツイッタラーは、その事例のひとつだ。

不幸な過去の代償として「幸せな結婚」というゴールを求めている。

だから「幸せです」という現在形ではなく「幸せだったと気付いた」という過去形でしか自分の感情を吐露できない。過去──コンプレックス──の解消の手段としてしか結婚を見ていないから、「過去の汚濁は清められた」という形でしか結婚を報告できない。「今」の感情がない。未来がない。


あまりに痛々しい、と思う。


受験、就活に血眼になる男たち

この痛々しさは、男たちの中にも存在する。

過去のコンプレックスに打ち勝つために、受験や就職活動に打ち込む男たちがその典型だ。


「いじめられていた」

「見下されていた」

「モテなかった」


そんな負の過去を洗い流すために、学歴や大企業という栄冠──彼らに言わせれば「人生のゴール」──を求め争う。そんな男たちは婚活に血眼になる女たちと同じくらい存在する。


彼らの末路は驚くほど似通っている。

手にした栄冠を過去のコンプレックスを洗い流すために振り回したり、目標を失って燃え尽きたり、その後も人生が続くという絶望に耐えられずドロップアウトしたり、もちろん全員が全員というわけではないが、あまり好ましくない結末を見るひとが多いように、個人的な観測範囲の中では思える。

真面目な話、勘違いであって欲しいと思うのだが、基本的に幸福に包まれているひとはそれほど多くない。ように、見える。


人生に逆転ホームランはない

こういった、過去の代償としての「ゴール」を目指すひとたちに共通するのは、「一発当てる」ことで過去の全てを洗い流そうとする考え方だ。


幸せな結婚、高い学歴、大企業への内定、高難易度資格、芸能人デビュー…


そういった「逆転ホームラン」で人生を改変しようとする試みを、僕は基本的に肯定しない。なぜなら、それで幸福になったひとをあまり知らないからだ。「逆転ホームラン」を狙ってバットを振り回しているうちに、熱中症になって倒れてしまうようなひとが、あまりに多すぎる。仮にまぐれでホームランが出ても、その後バタリと倒れてしまう。


人生は、コツコツと少しずつ、自分の生活や人間関係を改善し続けていくことでしか好転しないと僕は思う。それはあまりに果てしない道のりに見えるけど、その道しか本当の道はない。


人生に近道はない。10年かけて溜めた汚濁は、10年かけてコツコツ掃除しないと綺麗にはならなかったりもする

それはあまりに不公平で、恵まれたひとたちに石でも投げたくなるような事実だけど、でもそれしか道はないのだ。


王子様のキスのあとも人生は続く。

その後の人生の重みに耐えかねて潰れてしまわないように、今を少しずつ築いていけ。


魔法のキスも、銀の弾丸も、この世界にはありはしない。


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  • 小山 晃弘(ブロガー・フリーライター)

    「セラヴィ」「リクナビNEXTジャーナル」「ASREAD」など、さまざまな商業Webメディアで活動中。

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