夫婦

DINKSだったら結婚しなくてもよかったのでは?という暴力

  • 更新日:2020/10/11

私はDINKS夫婦です。子供なしを選択し、結婚して、もう5年ほど経ちます。


DINKSとは、共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のことを指し、Double Income No Kids(ふたつの収入で子供なし)の頭文字を取った通称です。


言葉・単語は日本でも10年ほど前から目にする機会が増えました。有名人では山口 智子さん、唐沢寿明さんのカップルが有名です。自分自身は誰に影響を受けたわけでもなく、単純に「子供を持つ」ことが自分の欲望の基本セットに入っておらず、DINKSとして生きています。


晩婚化と共働きの一般化で「不妊治療」も一般化したことにより、DINKSと不妊治療を含んだ子がいない夫婦を混同されることもしばしばあります。「不妊」により子供ができなかった結果を「子供がいない夫婦」という形だと思われるということですが、前述したDINKSの定義にもあるように「持たない選択」であり、「持ちたかったが授からなかった」こととは別の事柄として定義されています。


言葉の一般化と意識の一般化は別

夫婦

DINKSという言葉が一般化したからといって、DINKSという選択・生活様式が一般化しているかというと違います。「存在するのは知っているが、実際に向き合うと理由を探す」ということはマイノリティがぶち当たる壁です。


DINKSは「結婚、結婚生活の継続(夫婦仲の問題がない)」という部分まではマジョリティにも関わらず、「妊娠・出産」を望まないという点でマイノリティになるDINKSへの風当たりは、たまーに強風です。


その強風の最たるものは「子供を最初から望まないなら、結婚の意味があるのか」という問いでしょう。


結婚は妊娠出産のセット販売なのか

家族

DINKSは「異性愛で、結婚して、不妊でもないのに、なぜ?」という特有の問いを持たれることが(多々)あります。本当にストレートに言い訳もなく「欲しいと思ったことがなく、だからです」が理由なのですが、「何か理由があるのでは?」と痛くない腹を探られるのは日常茶飯事です。


私個人としては「結婚がしたい」という欲求は明確にありましたが、「子供を生みたい」という欲求はなかったので、このふたつがセットでしか成立しないと考えている人から質問を貰うと「???」と頭に疑問符が浮かびまくってしまいます。


「子供が欲しくないなら、結婚しなくてもよいのでは?」という問いには、「結婚はしたかったし、子供は欲しいと思わなかったからです。」が答えになりますが、両者平行線で答えが答えとして処理されない事態に陥ります。


恐らく質問者の意図は「だったら事実婚でもいいのでは」「内縁関係でもいいのでは」ということなのでしょう。しかし、私個人の中で結婚と出産はイコールで繋がるセット売りイベントではないため、それぞれが独立した意思決定の元に行われており、片方は「したいこと」で片方は「しなくてもよいもの」だっただけです。社会常識と背景に照らし合わせて発言者の意図は理解するものの、まともな取扱いを脳が拒否するタイプの質問ですし、まともに取り扱わなくてもいい質問です。


インターネットでこれらの質問が来た時は、「失礼な質問であること」「結婚と出産はセットではないこと」を伝えるために答えることがありますが、そのミッションがなかったら無視一択です。


納得いただく理由の創出は不要という決意

若い頃は「年齢的な制限」という縛りがない分、ぶしつけなコメントと「生んだらかわいいよ」という謎のアドバイスをいただくことが多かったです。しかし、今もまだ「まだ生めるよ!」という謎の励ましを頂戴することもあります。


私は子供は欲しくないけれど、子供を嫌いだったり、かわいいと思わない人間ではないので「かわいいでしょうけど、かわいいと出産が紐づかないのですよ」と心の中で思っていました。口に出していたこともありますが、より面倒な問答を生むので、最近は「あなたはそう感じるタイプの人なんですね」とコメントして終わらせるようにしています。


自分自身も、全てのことに対して「適切な」対応ができるわけではないため、そのつもりがない失礼な発言をするリスクは多々あります。当事者ではないと、失礼と興味の線引きが難しいことはあります。理解を深めるために、踏み込んだ事柄に触ることもあるでしょう。


ただ一点気を付けるべきは「その考えを否定せず、何かを削り取るような提案をしない」につきると思います。全てを平等に、全てを理解することは難しいですし、自分自身もできるとは思いません。しかし「違うもの」を理解する時に、自分の前提を正義としない形で耳を傾けたいなぁということを考えるのでした。


▼バックナンバー

・急に涼しくなってきたし、夏のダメージケアに本腰を入れようか。


・コロナ時代のデパコスについて考える


・スリルと興奮が同時に味わえる!海外通販という楽しみ。


・「自分の自尊心を育てる美容」という、令和時代の美容論


  • ぱぴこ (外資系OL ときどき ライター)

    外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)

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