男女平等

2018年の男女平等ランキング。149カ国中、日本は何位?

  • 更新日:2019/04/12

日本は先進国であり、年齢や性別・出自によって差別してはいけないことになっています。ですが、現実には様々な差別が密かに、ときにはあからさまに行われています。医学部入試の際、女性だけが減点されていた、といったニュースは記憶に新しい事と思いますが、あれは氷山の一角です。


こういった男女間の不平等は許しがたいことですが、だからといって、すぐになくなることはありません。今、私たちができることは、「日本にどのような男女格差が存在しているのか」という現状を認識することです。


現状を数値として認識することで、隠された男女差別に直面したとき、「自分の努力が足りなかったから自己責任だ」といった無力感を緩和し、現状を変えていこうとするモチベーションを得るきっかけにすることができるのではないかと思います。


ということで、今回は、2018年度版「グローバル・ジェンダーギャップレポート」(※1)を参考に、日本が現在どの分野で、どういった男女間の格差が存在しているのか、について紹介していきます。


世界の男女格差をチェックできる「グローバル・ジェンダーギャップレポート」とは?

男女格差

「グローバル・ジェンダーギャップレポート」とは、世界経済フォーラムが、2006年から毎年公表している男女格差に関するレポートです。

このレポートの画期的な点は、世界各国の男女間の不均衡を数値化・ランキング化したことで、男女格差が激しい国と比較的平等な国を簡単に知ることができるようになった点です。


また、毎年ランキングが入れ替わるので、「この国は急速に男女平等が進んでいる」などの変化も確認することができます。


男女格差が少ない国はどこ? 男女格差がまったくない国はない?

男女格差

ではここで、2018年の男女格差のランキングを見てみましょう。


2018年 ジェンダーギャップ指数ランキング(上位ほど男女平等に近い)

1位 アイスランド
2位 ノルウェイ
3位 スウェーデン
4位 フィンランド
5位 ニカラグア
6位 ルワンダ
7位 ニュージーランド
8位 フィリピン
9位 アイルランド
10位 ナミビア

北欧は特に、政治や経済といった分野で男女平等が進んでおり、多数上位ランキング入りしています。ただし、一位のアイスランドであっても、完全に男女平等を達しているわけではなく、経済的な貢献や仕事の機会といった点で、女性は男性よりも若干不利な立場に置かれています。つまり、現在、地球上に完全に男女平等を達成している国はない、ということです。


気になる日本はといえば、149カ国中110位と、G7では最低の順位に位置しています。

2017年は114位でしたから、少しはランキングが上がったのですが、そうは言っても、依然として平等とはほど遠い状態にあるのです。


日本の男女格差の実態とは? 経済や政治分野での男女格差が激しい

政治

ジェンダーギャップ指数ランキングは、4つの分野を元にして導かれています。

その4つの分野とは、「経済」「教育」「健康」「政治」。

日本は、「経済は117位・教育は65位・健康は41位・政治は125位」ですから、特に経済と政治の分野において、男女格差が激しいことが分かります。


また、本レポートでは、「女性は、家事やケアワークなどの無償の仕事をする傾向にある。29カ国を調査したところ、女性は平均で男性の2倍の時間、無償の仕事に従事している。最大の差を記録しているのは、日本と韓国、インドで、これらの国は、男性の5倍もの時間を無償労働に費やしている」とし、(※2)日本は、家事労働・無償労働の男女格差が激しい国であることも指摘されています。


依然として存在する男女格差を是正するために、個人ができることとは?

男女格差

ここまで確認してきたように、日本は特に経済や政治といった分野で男女格差が激しい国です。また、女性は経済的に自立することが、男性に比べて難しい状態のため、経済的に男性に依存せざるを得ないことが、女性を家事や家族の介護といった、無償労働に追いやることの一因になっています。そして、無償労働に長期間従事せざるを得ないため経済力を身につけることが難しくなる、という負のループが出来上がってしまっているのです。


こういった男女の格差は、個人の力ではどうしようもできない面も少なくありません。ですが、個人でもできることはあるでしょう。


たとえば、

・男女格差を是正する政策を打ち出している政党に投票する
・男女格差の実態に関する情報収拾を行い、格差を当たり前のものと認識しない
・男女格差を当たり前のものとしたり、助長したりする恐れのある広告や誤った情報に抗議する
・知識をつけることで、家庭内や職場での不平等を指摘・改善する

などが挙げられます。


現状日本は、男女平等という点では、先進国とは言えません。ですが、個々人の意識の持ち方いかんで、男女共に生きやすい社会に向けて一歩一歩前進していくことは不可能ではないでしょう。



※1 世界経済フォーラム 2018年度版「グローバル・ジェンダーギャップレポート」


※2 世界経済フォーラム 2018年度版「グローバル・ジェンダーギャップレポート」P9

In addition, women tend to perform the majority of unpaid tasks (i.e. housework, household care and other unpaid activities). In the 29 countries for which data are available, women spend, on average, twice as much time on these activities than men, with a peak of five to one in Japan, Korea and India.



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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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