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LGBTだけじゃない!意外と知らないセクシュアル・マイノリティ10種類

セクシュアル・マイノリティ

前回、「LGBT当事者が差別的だと感じる言動とはどういった言動か」について取り上げましたが、LGBTは、セクシュアル・マイノリティのごく一部のカテゴリでしかありません。


実際には、LGBTにカテゴライズできないセクシュアル・マイノリティの人たちもたくさんいます。今回は、意外と認知度が低いセクシュアル・マイノリティの種類について解説していきます。


セクシュアル・マイノリティとは?

セクシュアル・マイノリティ

セクシュアル・マイノリティとは、性的少数者(様々な理由で、性的嗜好や性別が多数派の人とは異なる人)のことです。

本記事では、セクシュアル・マイノリティには実際にどのような性的嗜好・性別の人がいるのかを分類ごとに紹介していきます。


セクシュアル・マイノリティの分類1:恋愛対象

恋愛

女性は男性を好きになり、男性は女性を好きになる、と考えられがちですが、実際には、そうでない人も多数存在しています。


セクシュアル・マイノリティの種類1 ゲイ

男性を好きな男性のことです。


セクシュアル・マイノリティの種類2 レズビアン

女性を好きな女性のことです。


セクシュアル・マイノリティの種類3 バイセクシャル

男性も女性も好きになる人のことです。同時期に男女両方が恋愛対象になることもあれば、昔は同性が好きだったけれど、今は異性しか愛せない、という人もいて、詳細は多様です。


セクシュアル・マイノリティの種類4 パンセクシャル

パンセクシュアルの“パン”とは、ギリシャ語で「全て」を意味します。性別にこだわらず恋愛相手になる人のことです。「男女ともに好きになるって、それってバイセクシャルでは?」と思われる人もいるかもしれません。

たしかに、バイセクシュアルとパンセクシュアルは、明確な線引きが難しい…と言いますか、「男女ともに付き合ったことがある人がバイセクシャルかパンセクシュアルか」は本人にしか決定できません。「男だから、女だからという理由で好きになっているわけではない」と、バイセクシュアルという言葉に違和感を抱く人は、パンセクシャルだと自称する傾向にあります。

ひとまず、パンセクシュアルとは、「好きになる人の性別を重視しないという思想を持っている人」くらいの理解で良いかと思われます。


セクシュアル・マイノリティの種類5 Aセクシュアル(アセクシュアル)

恋愛やセックスに対しての欲求がない人のことです。ただし、性嫌悪(性的行為に嫌悪感を覚えること)があるわけではありません。興味がないだけなのです。人が何に興味を持つかはそれぞれ異なって当たり前なのですが、世の中には、「みんな恋愛やセックスに興味があるはず」という人もいて、そういった人からの言動(「本当に好きな人に出会ってないだけ!」「本当は興味あるんでしょ?」など)に傷つけられるケースもあります。


セクシュアル・マイノリティの種類6 ポリアモリー

ポリアモリーとは、一対一の恋愛関係ではなく、同時に複数人と恋愛関係・肉体関係を持つ人のことです。浮気との違いは、「複数人と関係を持っている」ことを関係者全員にオープンにしている、という点です。


セクシュアル・マイノリティの分類2:身体の性と心の性の差異

トランスジェンダー

女性の身体を持って生れ、自分を女性だと自認する人、男性の身体を持って生まれ、自分を男性だと自認する人が多数派ですが、体の性別と心の性別が一致しない人もいます。


セクシュアル・マイノリティの種類7 FtMトランスジェンダー

FtMトランスジェンダーとは、Female to Male トランスジェンダーの略です。女性の体を持って産まれたけれど性自認は男性、という人を指します。


セクシュアル・マイノリティの種類8 MtFトランスジェンダー

MtFトランスジェンダーとは、Male to Femaleトランスジェンダーの略です。男性の体を持って産まれたけれど性自認は女性、という人を指します。


セクシュアル・マイノリティの種類9 Xジェンダー

自分のことを男性・女性のどちらかに定義することに違和感を覚える人のことです。Third Gender(第三の性)と呼ばれることもあり、恋愛対象は人それぞれです。


セクシュアル・マイノリティの分類3:身体的に非定型的な要素がある

インターセックス

産まれもった体に、何らかの非定型的要素があるケースもあります。


セクシュアル・マイノリティの種類10 性分化疾患

性分化疾患(Disorders of Sex Development)とは、染色体、生殖腺、または解剖学的な性の発達が先天的に非定型的である状態を指します。たとえば、精巣と卵巣を両方持って生まれた場合などがこれにあたります。半陰陽やインターセックス、 といった呼称で呼ばれることもあります。


さいごに。“正しい性の在り方”なんてない

今回は、セクシュアル・マイノリティの代表的な種類をご紹介してきました。ここに挙げたのはごく一部で、実際には性の在り方や性的嗜好はくっきりと分類できるものではありません。個人の性的嗜好・性の在り方は、グラデーションになっているという人もいれば、流水のように移り変わるものだと主張する人もいます。


セクシュアル・マイノリティの種類を覚えることに意味はありませんが、様々な性の在り方がありうるということを知ることは、自分を自由にするためにも、多様性を包括する社会をつくるためにも、役にたつことなのではないかと思います。



参考文献

セクシュアル・マイノリティの分類・種類・定義は下記文献を参考にしています。

『LGBTを知る』森永貴彦(日本経済新聞出版社)



『LGBTだけ、じゃない!「性別」のハナシ』新井祥(ぶんか社)



『LGBTと家族のコトバ』LGBTER(双葉社)



『ポリアモリー 複数の愛を生きる』深海菊絵(平凡社)



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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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