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求人詐欺にご用心!ブラック度の高い「求人票の見抜き方」とは?

求人情報

ブラック企業という言葉は、今や市民権を得ており、ブラック企業と悪名高い企業のいくつかは、その「ホワイト化」に注目が集まることも多くなってきています。


でも、だからといって、ブラック企業が完全に撲滅されたわけではありません。


従業員を不当に搾取するブラック企業は、まだまだ存在しています。ブラック企業は、ブラックさゆえに、在籍期間が短くなりがちです。そのため、頻繁に求人を出す必要があります。ですが、長時間労働やボーナスなし、ノルマがきついなどの、ブラックな実態をそのまま求人票に書いてしまっては、求職者を獲得することができません。そこで、ブラック企業がやりがちな対策が、ブラックな実態を隠すことのできる求人票を作成する、という方法です。


一度就職してしまったら、すぐに辞めるのは気がひける、と考える人が多いでしょうから、ブラック企業の偽ホワイト求人票には絶対に騙されないようにしたいですよね。


今回は、ブラック企業と戦うNPO法人POSSE代表の今野晴貴さんが書かれた『求人詐欺 内定後の落とし穴』を参考にしながら、騙されないための求人票の見極め方をご紹介していきます。


ブラック度の高い求人票の見抜き方1 固定残業代制に注意!給与の水増しかも!?

就職や転職するときにもっとも重視するのは給与の金額だ、という人も多いでしょう。ですが、今野さんは、「給与はもっとも求人詐欺に利用されやすい項目」だと述べています。なぜなら、求人票の給与欄には完全なウソを書くことはできませんが、「水増し」し、実際の給与より多い印象を与えることは簡単にできるからです。


たとえば、以下のように書いてあるとします。


募集職種:販売

給与:大卒23万円(30時間の残業手当を含む)

賞与:年2回

勤務時間:OPEN9時〜11時 CLOSE 19時〜21時

※シフト制(上記時間範囲内にて店舗により異なる)


ぱっとみ、「新卒で月給23万円。ボーナスも年2回でるし、悪い条件ではないかな」と思いがちです。ですが、注意してみるべきは、「30時間の残業手当を含む」という部分です。これはつまりこの23万円には30時間分の残業手当が含まれていますよ、という意味です。こういった一定時間分の残業代が支払われる前提の制度を固定残業代制と言います。


だが、ここで当然の疑問が湧いてくる。では、そもそも基本給はいくらなのか? 残業しないと給料は減るのか? 31時間残業したら、23万円以上払ってくれるのか? こういった疑問に答えてくれる情報が、ここには一切書かれていない。実は、このような求人はたとえ求人通りに契約を結んでも、法的に有効ではない。なぜなら、「残業手当を含む」と記載するのであれば、(1)そもそも残業代がいくらで、(2)何時間分の残業なのか、を明らかにしなければいけないからだ。かつ(3)実際に超えた場合は、別途、追加で支払う義務が企業にはある。この求人票は、(2)しか明らかではないので有効ではない。(P.70-71)


つまり、本来なら、「残業代はいくらか」「所定の残業時間を超えた場合どうなるのか」をこの企業は明記する必要があるにも関わらず、していないのです。このままこの企業に就職してしまっては、「残業代は固定だから」と、23万円で際限なく残業を強いられる、という可能性もあり得ます。

お金

固定残業代制を悪用した求人詐欺に騙されないために、下記2点については事前に確認しておく必要があるでしょう。


・給与欄に「残業手当を含む」という表記があれば、「基本給」や「残業時間」の記載を確認。本当の労働条件を探る。

・手当の有無をチェック。「OJT手当」「役職手当」「現場手当」など内容が不明瞭な手当があれば、残業代の代わりにされる「固定残業代制」の可能性が高い。

(P.76)


ブラック度の高い求人票の見抜き方2 正社員に募集したはずなのに…

正社員

給与だけではなく、雇用形態を偽装する求人票も存在します。正社員として募集をかけておいて、ふたを開けてみたら、契約社員や業務委託などだった、というケースです。


なぜ正社員募集だと偽るのか、それは、正社員募集と銘打った方が求職者を惹きつけることができるからです。


本書では、「求人票の試用期間の記載をチェックし、試用期間中は契約社員などと書かれている場合、正社員採用偽装の可能性が高い」「研修期間中の時給は〇〇円という表記も要注意」と警告しています。


正社員だから募集したのに、面接で「では契約社員から」という話をもちかけられたら、「そういうこともあるのかな」と流されずに、「求人詐欺にひっかかった」と自覚する必要があるでしょう。


さいごに。求人詐欺に要注意! 騙されたと思っても泣き寝入りしなくていい

詐欺

求職者の勘違いを誘発させるような、故意にあいまいな求人票を出す求人詐欺は少なくありません。


とくに固定残業代制を利用した見せかけの基本給水増しの事例は散見されます。まずは求人表に対するリテラシーを高め、ブラック求人に騙されないようしましょう。


『求人詐欺 内定後の落とし穴』はブラックな求人票を見抜くリテラシーを高めてくれる一冊でした。騙された場合、どのように証拠を集め、どういった対処ができるのか、についても記載されているので、転職を考えている方や、求人詐欺にひっかかり悔しい思いをしている方は、一読されることをお勧めします。



今回ご紹介した本

『求人詐欺 内定後の落とし穴』

著者:今野晴貴

出版社:幻冬社




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  • 今来 今 (フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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