子どもの成長

「みんなと同じこと」ができなくてもOK!子どもの個性を見守ろう【#10】

  • 更新日:2019/08/06

子どもが産まれると、生後3カ月で首が座り、5カ月で寝返りをし、7カ月でお座りができるようになり…と、成長の目安があることを教えられます。

体の成長のほかにも、2カ月くらいであやすと笑うようになる、3カ月くらいで“ いないいないばあ ”を喜ぶようになる、5カ月頃からもにょもにょと“ 赤ちゃん言葉 ”を言い出す……など、心や言葉に関しても成長のロードマップが示されます。


順調に成長しているかを確認して安心したり、もうすぐこんなことができるようになるんだな、それまでがんばろうと励みにしたり、という意味合いもあるのですが、こわいのが子どもの発育がロードマップ通りにいかなかったとき。

ロードマップと目の前の我が子を見比べて、「えっ、こんなのまだ全然できてないけど」と恐怖に愕然とすることになるのです。


子どもの成長の差に追いつめられる親たち

心配する親

初めての子どもで、日中はほぼひとりで育児をしているお母さんだと特に、子どもが「できない」ことをそのまま自分のせいだと考えてしまいます。

しかも、ロードマップはかなり細かく設定されているので、「えっ、6カ月になるのに人見知りなんてしないじゃん」「え、9カ月で“バイバイ”!? うちの子、しそうな気配すらないけど 」と、心配が積み重なると、「この子は全然できていない」と思い込み、負のスパイラルに陥ることも。


4カ月健診や1歳半健診など、子どもの発育をチェックしてもらう機会もあるのですが、そこで「あら、まだ言葉が出ないのね」なんて言われるともう、心配はマックスに。


私の場合、長男が1歳半健診で「言葉が遅い」と言われて不安になりました。さらに、2歳のときに保育園の園庭解放イベントに行ったところ、絵本の読み聞かせに見向きもせず教室を走り出たため、保育士さんに「こんなんで大丈夫ですかね……」と言ったら、「一度、専門の小児科に発達の相談に行ったほうがいいかも」と言われ、ものすごく心配しました。

でも、専門の先生に診ていただいたところ、「現状、特別な療育が必要ということはないでしょう」とのことでした。それから様子を見ていましたが、幼稚園に入園し、3月の早生まれということもあり最初は心配しましたが、年中の今では皆と一緒に活動できるようになりました。


子どもの成長にも個人差や個性がある

子どもの個性

今になって思うのは、1人目の育児ということもあり、長男だけを注視しすぎていたな、ということです。

家族や周囲からの「この子は大丈夫よ」という声も耳に入らなかったし、考えたら、長男のほかにも部分的に発達が遅い子は結構たくさんいました。

1歳になってもつかまり立ちもせずハイハイしている子や、言葉の発達が長男よりもずっと遅い子、小さい子どもがよくする指差しをしない子など。体重がなかなか増えず、すごく小柄な子もいました。検索すると、発達障害や低身長症といった言葉がたくさん出てきて、さらに不安になるのですが、その子たちも今は皆、問題なく大きくなっています。


もちろん、心配ごとは医師に相談するべきですが、成長のロードマップから外れていても、あまり気にしすぎないことも大切です。「皆と同じ平均的な子ども」じゃないからといって思いつめすぎると、親のほうが参ってしまい、子どもに必要な笑顔や安心を与えてあげられなくなります。


いつでも気軽に相談できる存在を作って

小児科

私の場合、かかりつけの小児科の先生にも相談していたので、予防接種や風邪などで病院に行くと「だいぶコミュニケーションが取れるようになったね」とか「言葉もすっかり達者ね」と声をかけてもらっていました。小児科医や保健師さん、保育園の先生など、子どもの成長について、いつでも相談できる人を見つけておくと安心です。


ある月齢で皆と同じことができないことは気に病まなくていいとしても、その後、できるようになることを確認していくことはとても重要だからです。家庭での関り方を変えることなどで成長が促進される場合もありますし、もし、療育など何かしらの対処が必要な場合、早いうちから取り組んでいたほうがいいとも聞きます。

子どもの成長は、気に病むのではなく、常に気にかけておくことが大切だと思います。


順風満帆でなくてもかわいい我が子

3人の子ども

3人の子どもを育て、その友だちなど周りの子たちも含めて見ていると、「赤ちゃんでも個性ってあるんだな」ということがわかります。我が家の場合、長男は前述の通り、小さい頃は社会性に少し問題がありました。一方、長女は生後4カ月から長男のすることを見てゲラゲラ大笑いして、「こんな大笑いする赤ちゃん初めて見た」と親族をびっくりさせました。お友だちづきあいも2歳の頃は上手でしたが、3歳になった今は少し人見知りをするようにもなってきました。


現在8カ月の次男は、上2人にもみくちゃにされてもニコニコ笑っている穏やかなタイプ。長男は小さい頃は小柄で、長女はものすごく太りやすくて太り気味なのが常に心配なのですが、次男は、身長は平均よりやや高めで体重は少なめなスリム体型。上2人より育てやすそうに感じていますが、生まれつき腎臓が若干腫れているということで、半年に一度、エコーによる検査を受けて経過観察しています。


たとえ人に言っていなくても、皆が皆、順風満帆ということはありません。何かしら心配を抱えていても、かわいい我が子には変わりません。


大変なのは自分だけじゃない

ママ友

きれいで余裕があって、完璧に見えるお母さんたち。でも子どものことでは、誰もが何かしら抱えているもの。

我が子が成長ロードマップから外れて心配になったら、まずは身近なお母さんたちに相談してみるのもいいでしょう。「うちの子もそうだったよ」とか、「でも○○ちゃんはこういうところすごいと思うよ」と言ってもらえたり、いい病院を相談してくれたりするかもしれません。

何にせよ、ひとりで悩んで抱え込み過ぎないこと。誰かに相談するだけでも、きっと気がラクになりますよ。


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  • 鈴本りえ (ライター/エディター)

    旅・グルメ・動物・育児・住宅・ビジネスなど幅広いジャンルで執筆するライター/エディター。趣味はぐうたらしながら本を読むこと。元旅人。運動音痴。現在は地方在住、3児の母。

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