自分磨き

時間を忘れて何かに没頭した経験ってありますか?…幸福度を高めるフロー体験とは?

没頭する女性

何かに取り組んでいて、気が付いたら何時間も経っていた。

こんな経験ってありますか?


これを「フロー体験」といいます。スポーツの世界では「ゾーン」なんて言われることもあります。ちなみに、このフロー体験は90%以上の人が1回は経験したことがあるという報告もあります。


仕事をしていて、本を読んでいて、ゲームをしていて、スポーツをしていて……など。人によってこのフロー体験を経験したシチュエーションはさまざまです。あなたがフロー体験をしたときはどんな時でしたか?


このフロー体験は高い充実感をもたらし、幸福度を高めると言われています。今回はこの「フロー体験」について紹介します。


フロー体験とは?

フロー体験

フロー体験とは、こんな言葉で表されることがあります。

・自分の熱意のもてることに極度に集中した状態

・無我夢中で、活動すること自体が楽しい状態

・高度に充実した心理状態


このフロー体験はどんなときに起こるのでしょうか?それは、次のような活動をしているときに起こると言われています。

・仕事

・学習

・スポーツ

・芸術活動

・ゲーム(特に思考系のゲーム)

・プログラミング

など


それでは、フロー体験とはどんな特徴をもった経験をいうのでしょうか?それは次のような特徴です。


(1)時間経験の歪み

「時間を忘れてあっという間だった」、こんな感覚です。

多くの場合、思っていたよりも時間が早く進んでいるということが起きます。


(2)極度の集中と没頭

「他のことを忘れて夢中になっていた」、こんな感覚です。

その瞬間にしていることに完全に集中して、他の情報が一切入ってこない状態です。時には周りの音が何も聞こえなくなる、なんてことも起こります。


(3)自意識の喪失

「我を忘れていた」、こんな感覚です。 自分という意識がなくなってしまう状態です。


(4)意識と行動の融合

「体を自分の思いのままに動かせた」、こんな感覚です。少ない労力で大きな成果を生み出すことができます。


例えば、スポーツであれば、自分のイメージどおりに体が勝手に動いていくと感じます。

また、楽器の演奏であれば、自分自身が楽器と一体となって音楽そのものになったように感じます。


(5)コントロールできる感覚

「すべてにうまく対応できる」、こんな感覚です。 行っていることをすべてコントロールできている感覚があって、失敗を恐れなくなります。


(6)ポジティブな感情が増加する

「楽しい」「おもしろい」「充実している」、こんな感覚です。フロー体験はこのようなポジティブな感情を増加させます。そのため疲れも感じません。


フロー体験を生み出すには?

楽しむ女性

フロー体験は高い充実感をもたらし、幸福度を高めてくれます。なので、一回経験するとまた経験したくなります。

でも実は、フロー状態にはなかなか入ることはできません。

それは、フロー状態はごく限られた条件が整ったときにしか入れないからです。


その条件とは、次の2点を満たすことです。

①やりがいのある明確な目標がある

②自分のスキルや能力がその目標を目指すのにちょうどよいレベルにある


これを図で表すとこんなイメージになります。


フロー状態になる条件

Aの状態は、やりがいのある明確な目標があり、その目標を達成するための能力も備わっている状態です。この状態で目標に向かって行動するとフロー状態に入りやすくなります。


Bの状態は、自分の能力水準に対して、目標水準が高い状態です。これだと不安が大きくなって、フロー状態には入れなくなります。

この場合は、自分の能力を高める努力が必要になります。


Cの状態は、自分の能力水準に対して、目標水準が低い状態です。これだと退屈さを感じてしまって、フロー状態に入れなくなります。

この場合は、目標の見直しが必要になります。


仕事でフロー体験を生み出していこう!

仕事に集中する女性

フロー体験は高い充実感をもたらし、幸福度を高めてくれます。さらにこれに加えて、高い成果を生み出すことにつながります。その意味で仕事でフロー体験を生み出すことは、キャリアアップへつながる近道になります。


フロー体験を生み出す条件は、やりがいのある明確な目標があり、その目標を達成するための能力も備わっていることでしたよね。

でも実は、これには注意しなければいけないことがあります。それは、人は常に成長・変化し続けているということです。


例えば、一度フロー体験を仕事で経験したとします。そのときは、目標水準と自分の能力水準がマッチしていた状態です。

しかし、一度その目標を達成すると、能力は成長します。

そうなると、次に同じ水準の目標を設定しても、退屈に感じてフロー状態に入れなくなることがあります。


また、一度達成した目標水準にはやりがいを感じにくくなるため、より高い目標を目指すようになります。そうなると、その目標に自分の能力が追いつかず、フロー状態に入れなくなることもあります。


つまり、仕事でフロー体験をして高い成果を上げるためには、次のことをやり続ける必要があるんです。

それは、

・自分の現在の能力を把握すること

・自分がどんなことにやりがいを感じるのかを理解すること

・自分の能力を高める努力をすること

・常に明確な目標をもって仕事をすること


これができれば、仕事でフロー状態に入りやすくなります。

そうすれば高い成果をあげて、キャリアアップを実現し、仕事で充実感を感じられるようになります。


ぜひ、フロー体験を意識して仕事をしてみてください!


参考文献

ポジティブ心理学が1冊でわかる本 イローナ・ボニウェル 著 成瀬まゆみ 監訳 国書刊行会



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  • 浦田大暁(キャリアコンサルタント/中小企業診断士)

    1977年生まれ、静岡県出身。「このまま今の仕事を続けていていいのかな?でも本当にやりたいことがわからない…」 こんな悩みで苦しんでいる30代を支援する、やりたい仕事探し専門のキャリアコンサルタント。

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