
「投資には興味があるけど、損しそうで怖い」と投資を始めることに躊躇していませんか?
たしかに、投資にはリスクがつきものです。
初心者が手を出すべきではなない投資も多数存在します。
ですが、投資を行うことで得られるメリットも多いのです。
今回は、「これから投資を始めてみようかな」という方向けに、投資を行うメリットと、注意点について簡単に解説していきます。
お金が増えるだけじゃない! 30代で投資を行うメリットとは?

投資には、お金が効率的に増やせるというメリットがありますが、30代で投資を初めておくことは、今お金が増やせる以上のメリットがあります。
30代で投資を行うメリット①将来、損をせずに済む
「退職金を投資に回して、数年ですべて使い切ってしまった」という話を聞いたことがありませんか?
そういった方の多くが、リタイアしてから初めて投資に手をだした投資初心者なのです。投資の経験が無く、金融機関や知人の言われるままに投資を始めた場合、いきなり大きな金額をギャンブルのようにつぎ込んでしまいがちです。
退職後に、リスクの高い投資話を持ち掛けられても、毅然とした態度でいるためには、若いうちから投資についての知識を付けておく必要があります。
30代で投資を行うメリット②経済の知識がつく
投資を始めると、今まで気にしていなかったことに目が向くようになります。
これまでは全く関係ないと思っていた他国のニュースなんかも、自分の資産に影響がある可能性がある、と思うといきなり身近に感じられるようになるものです。
経済ニュースをチェックしたり、景気の動向に敏感になれたり、社会人として必要な知識が知らない間に身についていく、というメリットがあります。
また、若いうちに始めた投資は、失敗しても、稼いで取り返すことができるので、引退後から始めるよりも、安心感がある、という側面もあります。
30代の投資、いくらからはじめるべき?

まず、貯金がまったくないうちは、投資ではなく貯金をすることを考えましょう。
貯金が100万円以上ある、という方は、余剰金で投資を行ってみましょう。
金額は、5万~10万程度を上限と定めて初めてみるとよいでしょう。
投資には「絶対」ということはありませんから、最初から高額な投資商品を購入することはお勧めできません。
どの投資商品を選べばいい? 投資商品を選ぶための注意点

投資金額を決めたら、どの投資商品を選べばいいかが問題です。
様々な選択肢があるため、迷ってしまいますよね。
ここでは、投資商品を選ぶための注意点を確認しておきましょう。
投資商品を選ぶための注意点①銀行が勧めてくるもの=安全ではない
「銀行の人がここまで熱心に勧めてくるんだから大丈夫だろう」という考えは間違っています。銀行も、郵便局も、自分たちが利益を出すために必死なのです。
銀行が勧めてくる商品は、「あなたの利益になるもの」場合もありますが、多くは「銀行の利益になるもの」です。まずは、「銀行が勧めてくれたから安心」「郵便局が保障してくれたから安心」という考えは捨てましょう。
投資商品を選ぶための注意点②手数料を要チェック
投資商品を購入しようと決めたとき、一番気になるのは「どれくらい利益がでるのか」「どのくらい下がる可能性があるのか」ではないでしょうか。
でも、それだけに気を取られていては思わぬ損をしてしまう可能性があります。注意すべきは、「購入時手数料」や「運用管理費用(信託報酬)」です。利益が出ても、手数料をたくさんとられてしまっては、あなたの手元に残るお金は少なくなってしまいます。くれぐれも手数料が高い投資商品は選ばないようにしましょう。
で、結局初心者にはどの投資商品がいいの?

「ギャンブル性が低く」「手数料が低く」「仕組みが複雑すぎない」投資から始めるのがお勧めです。
たとえば、日本株インデックス・ファンドは、株の勉強にうってつけです。
日本株インデックス・ファンドは、日経平均株価と同じように価格が動く投資信託のことです。どこの証券会社でも買うことができますし、日経平均株価はニュースなどで気軽にチェックすることができます。
まずは、ネット証券に口座を開設

投資を始めると決めたら、次は、「ネット証券に口座を開設する」ことをお勧めします。
ネット証券とは、店舗を持っておらず、インターネットや電話を通して取引できる証券会社のことです。
「郵便局や銀行にいくつか口座があるのに、ネット証券で新しく口座を作る必要はあるの?」という質問に対するこたえは、YESです。
郵便局や銀行の扱っている投資商品は、限られていて、選択の自由があまりないですし、ネット証券であれば、いつでも取引ができるので便利だからです。
おわりに
投資を若いうちから初めておくことで様々なメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
投資を始めてみようかな、と思われた方は、少額から始めてみましょう。
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今来 今(フリーライター)
神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。
twitter@imakitakon