30代女子に必要な医療保険とは? 月1万円は払いすぎかも!
- 更新日:2019/03/26
- 公開日:2017/12/23

「そろそろ保険に入らないとな」
「でも、そんなに稼いでいるわけなじゃないし、余裕がない」
とお考えではありませんか?
「収入が高くない人」「貯金が少ない人」ほど、保険加入はメリットがあります。逆に言うと、貯金がたくさんある人は、保険に入っておく必要が少ないことが多いんです。
今回は、医療保険の必要性と選び方について簡単に解説していきます。
保険の加入を迷っている方、今の保険料は高いかも、と保険料の見直しを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもの話。貯金があれば医療保険はマストではない

医療保険への加入を検討されている方は、「高額な医療費がかかる病気になってしまったらどうしよう」という不安から加入されている方が多いと思います。
「病気になったら、頼れるのは民間の医療保険」と思われがちですが、実は、一番頼れるのは、皆さんがすでにお持ちの「健康保険」です。
そして、健康保険の次に頼りになるのが「貯金」です。なぜなら、健康保険と貯金は、「外来の治療に使える」から。
民間の医療保険では、「入院と手術」の保障はありますが、通院の費用は支払ってはくれません。つまり、通院でどれだけ高い治療費がかかっても、頼ることはできないのです。
ですから、「高額な医療費がかかる病気になってしまったらどうしよう」と不安に感じている方がまずすべきなのは、「貯金を蓄えておくこと」です。
大体300万円ほどあれば、大概の局面は乗り切れるとされていますので、300万円の貯金が常にある、という人は、医療保険に必ずしも入っておく必要が無いとも言えます。
医療保険への加入がマストではない要素
・常に貯蓄が300万以上あり、収入が安定している
・結婚して、二人とも正社員か公務員として働いており、貯蓄もたくさんある
医療保険への加入を考えた方がよい要素
・貯蓄が少ない(300万円以下)
・独身で経済的に頼れる人がいない
・自営業、派遣社員、フリーターなど、収入が安定しておらず、公的援助も受けにくい働き方をしている
・貯蓄はあるが、子育て、マイホーム購入など、これから先貯蓄を大きく切り崩す予定がある
ご自身が「民間の医療保険に入っておく必要がある」と判断された場合、次の問題は、「どの医療保険を選ぶのか、保障の範囲をどうするか」です。
30代女子の医療保険の選び方

次に、実際の選び方について解説していきます。
医療保険の選び方の注意点①死亡保障はいる? セット商品に注意
医療保険には、「死亡保障」とセットになっているものがあります。
あなたが、独身、または結婚していても子供がいない場合は、死亡保障は無しで医療保険のみでOKです。死亡保障というのは、「あなたが死んだときに、経済的に困る人がいる場合」のみ加入しましょう。
注意点としては、子供がいる人でも、「死亡保障と医療保障がセットになっているものは選んではいけない」ということです。
なぜなら、子供が成人して働けるようになると、死亡保障は必要無くなるにもかかわらず、多くの大手生命保険会社が勧める「死亡保障と医療保険がセットの商品」は、基本的には、医療保険だけを残すことができない仕組みになっているからです。それゆえ、必要のない死亡保障を長期に渡り払い続けることになる、というリスクが存在します。
ですから、死亡保障と医療保障がセットになっている保険は、避けた方が無難でしょう。
医療保険の選び方の注意点②不要な保障をつけると損をする
保険の外交員の方と話していると、「女性の病気のための保障」や「通院の給付金」など、「もしかして、それも必要かも……」と思わされる保障を次々と提案されます。
「医療保障は手厚いほどいいに決まっている!」という気分になりがちですが、忘れてはいけないのが「保障内容が手厚いほど、保険料も高額になりがちであり、それらの給付金は受け取る可能性が低い」ということです。
全員に必要な保障は、「入院給付金(入院した日数に応じて受け取れるお金)」と「手術給付金(手術内容に応じて受け取れるお金)」だけです。「保険料を2000円程度に抑えておきたい」など、できるだけ保険料を安く抑えておきたい方には、+アルファの保障を付けることはお勧めしません。

★必要な保障
・入院給付金
・手術給付金
★不必要な保障
・死亡保険金
・女性特有の病気の保険金
・通院給付金
・無事故ボーナス・お祝い金
etc……
保険には、様々な保障がありますが、最低限、入院給付金と手術給付金があれば安心です。保障内容を2つに限定しておくことで、月の支払いは2千円程度に抑えながらも、必要な保障をカバーすることが可能になります。
次回は、保険料を安く抑えて、お得に保険に加入する方法について解説していきます。
まとめ
・病気になったときに頼れるのは、健康保険と貯金。その次に民間の医療保険
・医療保険は全ての人が加入しなければいけないわけではない。貯蓄が少ない、雇用が安定していない人ほど加入すべき
・死亡保障と医療保障がセットになっている保険は避けた方が無難
・医療保険を安くおさえたいなら「入院給付金」と「手術給付金」だけでOKかも!
・「入院給付金」と「手術給付金」という2つの保障に絞ることで、月々の支払いは2000円前後になる
≫【バックナンバー】40歳までに知っておくべきこと
・「30代女子の平均貯蓄額500万」「老後資金は1億」に騙されないで・貯金がない30代女子よ!電気のコンセントを抜く節約術は生ぬるい
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