自分磨き

発達症の子に、キレてもいいですか? ~子どもにイラっとしてしまったら

子供は怒っていいの?

発達症の子どもに限らず、私たち大人は子どもに対して、知らず知らずのうちに「大人としてのふるまい」を心がけて接していたりします。

相手の意見を尊重する。伝わるように話す努力をする。いつもにできるだけにこやかに。子どもがいけないことをしたら、怒らないで叱る。バリエーションは様々。

もちろん、相手を理解し自分を伝える努力や心がけは大切なことだけれど、それでもどうしても腹の立つことがあった時、あなたならどうしますか?


これは、発達症と診断され、学校の特別支援学級に通っているたくくん(小学校3年生)と、運動療育チームまなまりんのまりん先生とのエピソードです。


CASE12 発達症の子に切れてもいいですか?

画像の内容を文章で入れる

まりん先生の様子を見て、「やばい」と思い焦るたくくん。彼の様子をよくよく観察してみると、どうも、ちゃんと「いじわるをした」という認識が自分の中にあったようです。たくくんが「やばい」という思いを抱くに至ったきっかけはもちろん、彼の行為に対するまりん先生の正直な反応です。


本当の気持ちを表現する

後日、たくくんの学校の担任の先生から聞いた話では、たくくんは「とても人を良く見ていて、悪い言い方をすると『値踏みしている』ところがあると思う」とのことでした。「人によって態度を変える」のだそうです。

そのたくくんを批判する前に、ちょっと考えてみましょう。


表情と心の内面のエネルギーが違っていることに対して、子どもたちは私たちが思う以上に敏感です。

本当は怒っているのに、寛容な態度をとる、気にしていないフリをする、「大丈夫だよ」と言う、笑顔で余裕のあるフリをするなど、大人なふるまいをしてみせる大人。もしくは必要以上に「しつけなくては」と、注意をする大人。子どもたちはそれが本心かどうかはお見通しだったりするわけです。そのギャップがある人に対して『値踏み』を発動していること多し(笑)


真実の心で対応することが何よりも大切。


真実で伝えないと、間違ったコミュニケーションの仕方を刷り込むことになりますよね。子どもたちは自分自身のありのままで生きつつ、同時に環境に適応しようと多くの情報を収集しながら成長します。自分の行動がどんな結果に結びつくのか、子どもたち自身が体験からしっかりと味わいながら育つ。すばらしい環境です。


「怒り」に隠された真実を観じる

私たちは自分で思う以上に、イラつきやムカつきといった「怒り」の感情をコントロールしたり、いろいろな理由をつけて封印したりしています。それは、怒りがネガティブな感情であるというジャッジをしているから。


ではなぜ、私たちは「怒り=ネガティブ」と思い込んでいるのでしょう?


怒りが湧いた時、その感情の処理として思いつくのが、相手を批難したり罵倒したり、時には暴力をふるったりと、相手への攻撃性を含んでいる処理の仕方だったりする。そうなると、その処理の仕方が間違っているだけなのに、怒りという感情までもがダメなものだとジャッジしてしまう。こうして、怒りがコントロールと封印の対象となってしまうのです。


怒りの感情そのものには、ポジティブ・ネガティブといった要素はまったくありません。


しかし先ほどのような理由で普段、封印されたり他の感情にすり替わらされたりと、なかなか掘り下げてもらいづらいこの感情。しっかり観ずることが肝要です。

「いじわるをされた!」という怒りの裏にあるのは「大切にしてほしい」であったり、「わかってくれない!」という怒りの裏にあるのは「わかってほしい」であったり。


怒りの裏に隠された真実は、「怖れ」や「見捨てないで」や「切り離さないで」といったSOSだったりするのです。

怒りが生じるということは、それほどに自分自身が揺さぶられるポイントだ、ということ。他者にぶつける前に、封じ込める前に、自分を諫める前に、湧いてきた怒りを味わいきってみましょう。一説によるとこの感情、しっかりと味わいきると3~5分で解消できるものなんですって。


怒るポイントは、自分の癒しポイント。

イラつくことも、ムカつくことも、いけないことではありません。

率直に、その出来事に対して、ありのままの気持ちを味わい表現すること。

怖れを手放して、真実の気持ちでいることを選択する。


とても楽なこと間違いなしです。




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のじゃ塾とは?

幼児から大人まで通える療育塾。

発達症、発達症のボーダー、学校や家庭での問題行動全般、不登校、拒食症、統合失調、ダウン症など、子どもたちに同じケースはひとつとしてありません。 自宅の一室で、「語らい」や「遊び」「学び」の中から発見される子どもたちの心の声を聴きながら、ひとりひとりに、オーダーメイドな授業、教育カウンセリングを実践しています。また、のじゃ塾の療育メソッドをもとに、感覚統合を促進させる運動療育チーム「まなまりんManaMarine」を発足。



  • のざきみほ(学習・療育のじゃ塾塾長/日本子ども虐待防止学会会員/イラストレーター)

    「子どもたちが本来持っている才能を存分に発揮できるよう双方向で作る授業」と「彼らのありのままを理解する教育カウンセリング」を軸とした療育を実践しています。

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