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「あんなふうになりたくない」29歳バレリーナが子供を望む4つの理由 【連載】なんで子供が欲しいの?#3

なんで子供が欲しいの?

前回は、既婚者で2人の子供を育てているワーキングマザーに子供を育てるメリット・デメリットについて聞いてみました。彼女の場合は、特に子供が欲しかったわけではないけれど、結婚を機になんとなく子供を作ることになりました。そういったパターンは子供を積極的に欲しいと思っていない私にも理解できるものです。

ですが「結婚する前に、子供を産みたいと思う」人については、その心境があまり理解できませんでした。


ということで今回は、結婚する前から明確に「子供が欲しい」と思っている女性、里奈にインタビューを行いました。彼女のインタビューをもとに、人はなぜ子供が欲しいと思うのかについて考えてみたいと思います。


里奈(仮名)プロフィール

29歳。東京出身で現在も実家暮らし。独身。付き合って四か月目の彼氏あり。


そろそろ家を出ないと。親からのプレッシャー

親からのプレッシャー

里奈は東京の中心地で生をうけました。

母親と里奈、妹の3人家族です。


両親は里奈が幼いころに離婚。以来、母親は里奈を女手一つで育ててきました。母親とは仲がいいものの「絶対こうはなりたくない(離婚したくない)」と考えていた里奈は、「幸せな家庭をつくりたい」という想いが人一倍強かったといいます。

また、来年30歳になるということで、一緒に住んでいる母親からも、結婚に対するプレッシャーをかけられることや、妹が先に結婚して子供も生まれ幸せそうなこと、などの環境の変化もあり、彼女の「結婚して子供が欲しい」という気持ちは強くなっていきました。

ですが、バレエの講師として生計を立てている里奈の周りは女性ばかり。日常生活でまったく出会いはありませんでした。


飲み会アプリで出会った34歳の彼氏

飲み会アプリで出会った

里奈は出会いを見つけるために、俗に言う婚活をスタートさせます。

婚活パーティーに参加するなど、がんばって活動していましたが、なかなか好きな人はできませんでした。


そんな彼女に好きな人ができたのは、あるアプリがきっかけでした。

アプリがきっかけ、と聞いて、婚活アプリのようなものを想像したのですが、そうではなく、飲み会のアプリだとのこと。アプリに登録して、友達同士を連れて4人で飲み会を開催したとのことです。


彼女はそこで出会った34歳の営業マンと意気投合し、すぐに付き合うことになりました。


踊らなくなったとき、自分には何がある?

踊らなくなったとき、自分には何がある

私が里奈に話を聞いたのは、彼氏と付き合い始めて四か月目のことです。

付き合って四か月というとまだラブラブでお互いのいいところしか見えないことが多いと思うのですが、今回のケースは違ったようです。


里奈は彼氏に、結婚して子供が欲しいという意志を伝えているそうですが、彼氏はそれについてはぐらかすことが多いうえに、すでにセックスレスだというのです。


結婚したい29歳と、結婚に対して前向きでない34歳というのは、客観的にみてニーズが合致していないように感じられたので、「その人でいいの?」と思いました。里奈自身もそう感じているようで、彼との将来に不安を感じているようでした。「このままではダメだなって思ってはいるんだけど」という彼女。


将来に不安を感じている原因のひとつに、彼女の職業が関係していました。里奈はバレエ団でバレリーナとして活躍しています。ですが、年齢的にも体力的にも、今後第一線で踊り続けることは難しいと感じており、あと1,2年後にはステージからは身を引くことになるだろうと考えていたのです。そうなったとき、踊りほど打ち込めるものが見つかるかというと、難しいと彼女には思えるのでした。


「踊らなくなったとき、家族とか子供がいたらな、と思う。一人でいるのは飽きたし」という彼女。

さらに、里奈が講師をしているバレエ教室には、独身で50歳のバレエの先生がいるそうで、「ギスギスしてて、きつくって、ああいう風になりたくないっていう気持ちもある」。

辛辣な言葉でしたが、それが彼女の本心なのだろうと思いました。


子供が欲しい4つの理由

今回里奈の話を聞いて、様々な要因が子供を求める要因になっていると感じました。

彼女が子供を求めるのは、こういった様々な理由があるのではないか、と思いました。

子供を産みたい理由

里奈の場合は主に4つの理由から子供を望んでいるように見えました。


その原因のひとつが社会的なプレッシャーです。親世代は結婚し、子供を産むことが当然であり幸せであると考えがちです。そういったプレッシャーから抜け出したいために結婚や子供を求める人たちも多いでしょう。

友人の一人も「結婚して一番良かったことは、結婚しないの?と聞かれなくなったこと」と言っていたくらいです。


次に、そういったプレッシャーを生み出している「結婚・子供こそ幸せ」という価値観を彼女自身が内面化している、というのも子供を求める一因ではないか、と思いました。

たとえば、彼女がなりたくないと言っていた「50歳の講師」ですが、彼女がギスギスしているのは、結婚していないこと、子供がいないことと関係あるのでしょうか? 「ギスギスしていてきついのは一人で生活しているから」 という思い込みではないでしょうか? 実際に原因は分かりませんが、「ギスギスしていてキツイ、ああはなりたくない、結婚して子供を産みたい」 と考えるのは、現実を見ているのではなく「結婚して子供を産まないと不幸」 という価値観を彼女自身が内面化しているからにほかならないのでは、と思いました。


3つめは「今の生活に飽きたから」という理由です。結婚・子供を求める理由として、「一人での生活に飽きた」という里奈の、人生における変化を求めるために、結婚・子供というステージに進もうという気持ちは理解できました。


最後に、「踊らなくなったときに、子供がいたらいい」 という話がありました。これは生きがいとしての子供ということでしょう。


この連載を始めるにあたって、里奈も含め、何人かの友人に子供が欲しい理由を聞いていて、思ったことがあります。それは「子供を産みたい理由、産むと決意した理由」は三者三様なんだということです。と同時に「子供を産まない生活を選ぶ」理由も多種多様でしょう。


私には、今、積極的にどちらを選ぶ理由もない状態です。

ですが、話を聞いていくなかで、この理由には共感できる!と思ったり、私にはその気持ちは分からない、と思ったり…だんだんと自分の立ち位置が見えてきたような気もします。


次回以降の連載で更なる「子供についての思い」を聞いていこうと思います。



《バックナンバー》なんで子供が欲しいの?

・#1:「子供が欲しい」と積極的に思えない私はおかしい?


・#2:2人の子持ちが語る、子供を育てるメリット・デメリットとは?



  • 今来 今(フリーライター)

    神戸出身。編集者を経て現在フリーライター。複数メディアにて、映画評・書評・ルポなどを連載中。

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